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セカイの日常

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セカイの日常。
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#振り返りnote

育休後のキャリアに悩む友人に何と答えるべきだったのだろう

育休後のキャリアに悩む友人に何と答えるべきだったのだろう

好きに生きたらいいのに、という言葉は、薄情に聞こえてしまうのかもしれない。

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空一面に隙間なく分厚い雲が敷き詰められた、湿っぽい昼どき。部活帰りの学生たちに囲まれながら、錆びたコンクリートの階段を降りると、改札の向こうで久しい顔がこちらを見ていた。

高校から続く十年来の友だちと、その子どもだ。この間、会ったときはハイハイしていたはずなのに、しっかり両足で立っている姿に成長の早さを感じて、

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表現する仕事をずっと好きでいたいから、独立する。

表現する仕事をずっと好きでいたいから、独立する。

わたしは普段、フリーライターとして活動しているのだけれど、まさか大人になってから、諦めていた学生時代の夢を叶えられるとは微塵にも思っていなかった。

ダンスサークルに明け暮れていた大学時代。わたしの活動時間は専ら深夜だった。日本のストリートダンス文化なのか、練習やイベント(ショーやダンスバトル)は深夜に行われる機会が多かった。

六本木の小さな箱で開かれた「SOUL STREET」、ショーにバトル

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「せっかく、女の子を産んだのに」という母の一言が忘れられない。

「せっかく、女の子を産んだのに」という母の一言が忘れられない。

「結婚式はしない」
そう宣言するわたしに、母は眉間に皺を寄せた。

浅瀬程度かもしれないけれど、驚く気持ちも、悲しい気持ちも少しはわかる。母の世代では結婚式を挙げるのは当たり前の出来事だったのだから、結婚式を挙げないだなんて、衝撃の一言だったに違いない。

その悲しみにやさしく寄り添える立派な娘であれば良かったのだけれど、「せっかく、女の子を産んだのに」と言葉がつづいて、いたたまれない気持ちになっ

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痛みや苦しみに気づくことは、自分に優しくなることだ。

痛みや苦しみに気づくことは、自分に優しくなることだ。

自分に対して、丸くなる。
そんな言葉が頭に浮かんだ午後のこと。

7 : 3 で割ったカフェラテをステンレスマグから喉に流し込むと、ストンと言葉も一緒に喉を通って腹落ちした。 

会社員として一日、16時間程度拘束されていた頃は、痛みや苦しみは仕事から逃れるための言い訳として捉える以外に考えがなくて、限りなく0に近いHPに見て見ぬフリをしてパソコンの画面に喰らいついていた。

パソコンに感情があっ

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70%の可能性を探る365日

70%の可能性を探る365日

身を削るような「我慢」は、しない。

わたしは電話が好きじゃない。
美容院の予約であっても、電話をかける前は心臓がトクトクと静かに唸り、全身を嫌悪感が包み込んできて、お金で解決できるのならば、美容院の予約代理人に1000円を支払ったって良い。

わたしにとって電話をかける行為は、大きなストレス(我慢の時間)なのだ。

予約さえできれば、あとは最高だ。
髪の毛を綺麗に整えられ、晴れやかな気分にしてく

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言葉はわたしの生きる術だから「書く」を仕事にするのだ。

言葉はわたしの生きる術だから「書く」を仕事にするのだ。

#この仕事を選んだわけ  それは、

言葉はわたしの生きる術だから、である。

わたしのしごとは、Webライターだ。Webメディアに掲載するSEO記事やコラム、広告制作などを主に作成する物書きさんをしている。

言葉を扱う仕事は、楽しい。
人や企業、商品・サービスなど、あらゆるモノに宿っている想いを言語化する。それは未だカタチを成していないモノを言葉で模るということ。

想いを吸い取って、言葉で吐き

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