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「あなたがそれを望んだからです」という恐怖に気付く異色のファンタジー
『短くて恐ろしいフィルの時代』という、奇妙な小説を読みました(この作品はnoteの主催する「読書の秋2021」の課題図書にもなっています)。
重苦しいテーマを奇妙な世界観でくるんだ、疲れた日に見る夢のような物語。読み終わってしばらく考えてから背筋がひやりとする、そんな読後感のある作品でした。
(感想を書くにあたりネタバレを含みますのでご注意ください)
冒頭から明らかになる主題「ファンタジー世
とある腕時計に感じる愛着と使命感
今から25年ほど前に、一本の腕時計を買いました。
シチズンの「インターセプター」というモデルで、値段はたしか2万円くらい。日雇いアルバイトの帰りに家電量販店に行き、その日の給料をそのまま時計に変えた、という感じで購入したのを覚えています。
当時の僕は、まさかオッサンになるまでコレを使い続けているとは夢にも思いませんでした。
感覚的には永久機関たしか当時は、シチズンが「エコドライブ」という光発
「趣味は仕事にしない方がいい」というのは本当か
タイトルのような言葉を目にしたことはありませんか。
「趣味を仕事にするのはやめた方がいい」
「仕事にすると、好きだったものも嫌いになってしまう」と。
僕は前職で、バイク雑誌の編集者をしていました。学生時代からバイクが好きで、その「好き」が高じてバイク雑誌の編集部に入ったので、まさに「趣味を仕事にした」当事者ということになるでしょう。
今回は、その当事者として「趣味は仕事にしない方がいい説」につ
FXを「車の運転」に例えてみる
僕は現在、「エフプロ」というFX(外国為替証拠金取引)のメディアを編集しているのですが、皆様は「FX」というものに対してどんな印象があるでしょうか。
ネットのニュースなどで、FXが危ないものだと訴える記事・解説文を読んだことがある人もいることでしょう。そういった記事の影響もあってか、残念ながら世間では「怖い」とか「失敗すると大金を失う」といったマイナスイメージの方が強いのではないかと思います。
「酒をやめてみた」という話
タイトルのとおりですが、お酒をやめてみました。
「量を減らした」とか「休肝日を増やした」とかではなく、完全な「断酒」です。種類を問わず酒を一切摂取しない生活に切り替えて、一カ月以上経ちました。
今のところ順調ですし、思うところがいろいろあったので書き留めておこうと、今回のnoteを記しています。
酒をやめた理由は4つほどあります。
1.健康診断で、肝臓系の数値(ALT)が悪化してきた
2.
「年下に囲まれて働く」ことの幸運
僕が働いているキュービックという会社には、若い人たちがたくさんいます。インターンも数多く働いていますし、20代の管理職というのも珍しくありません。社員・インターンを含めた全メンバーの平均年齢は20代であり、今年46歳になる僕はもう、社内の最年長クラスです。
当然、僕と同じメディアを担当しているメンバーたちはみんな年下ですし、僕の上司も年下。社長も年下です。ほぼ全方位を、年下に囲まれて働いているこ
「40年前に流行したカルチャー」が受け継がれていることについて
今日は、僕の経歴・人生において大きな意味を持つ「バイク業界」の話題を書こうかと思います。
皆様は、ライダーたちの間に受け継がれている「ピースサイン」という文化をご存じでしょうか。
バイク業界における「ピースサイン」とは、ツーリング中のライダー同士がすれ違いざまに交わす挨拶のこと。自然豊かなツーリングスポット周辺などでは、すれ違ったライダー同士が「こんにちは!」「今日の天気は最高ですね!」「安全
「凝り固まったイメージを解きほぐす」ために編集者がいる
バイクとFX(外国為替証拠金取引)は似ている。
そんな主張を展開しても、多くの人が「???」という状態になってしまうことでしょう。しかしこれ、本当なのです。突拍子もないたとえ話をしているわけではありません。
18年間バイク雑誌の編集をし、転職を経てFXメディアを担当してから約2年。最近つくづく思うのが、「両者を取り巻く環境が似ている」ということなのです。
それに気付いてから「またこの戦いをす