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#社会

マガジン限定記事「男はなぜ孤立し、疎外されていくのか?」

マガジン限定記事「男はなぜ孤立し、疎外されていくのか?」

 いつもAmazonでは暗い内容の本ばかり買っているせいか、サイトにアクセスしたときにサジェストされるのはいつもどんよりした瘴気を漂わせるタイトルの本ばかりになってしまうのだが、先日もまたその不穏なタイトルに惹かれてついつい買ってしまった本があった。

 題して『男はなぜ孤独死するのか』である。

 結論からいうと、よくまとまっていて面白い本だった。男性の孤立や自殺といった問題については私はかなり

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白饅頭日誌:6月4日「なぜ『女体好きの女嫌い』の男が増えているのか?」

白饅頭日誌:6月4日「なぜ『女体好きの女嫌い』の男が増えているのか?」

 激バズというか、やや火柱を上げていたこちらのポスト、あるいは世の男性たちの「女体好きの女嫌い」という傾向の強まりについて。

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白饅頭日誌:5月24日「これからの時代に活躍するために必要なスキルは?」

白饅頭日誌:5月24日「これからの時代に活躍するために必要なスキルは?」

 先日、とても興味深い意見を読んだ。

 これからの時代に、人間が他者との競争のなかで差別化を図るために大切な要素はなにかと考えたとき、私にも同じ結論が思い浮かんでいた。
 

白饅頭日誌:10月19日「『寝そべり型ジェンダー平等』の時代」

白饅頭日誌:10月19日「『寝そべり型ジェンダー平等』の時代」

 先日リリースした「『女だけの街』はたぶんもうすぐ完成する」は大きな反響がありました。

 この記事では、これまで机上の空論としてしか語られてこなかった「女だけの街」をまもなく現実化する最大の原動力として「男性のメス化」を挙げましたが、これについてより詳しく知りたいというご要望を多くいただいたので、今日はもう少し深く掘り下げてみたいと思います。

白饅頭日誌:10月27日「朝型社会と非行少年」

白饅頭日誌:10月27日「朝型社会と非行少年」

 先月のマガジン記事で、朝型生活こそが「勤勉」としての認証を得られるたったひとつの方法であるという話をして大きな反響があったのだが、この議論に付随したもうひとつの論点については、やはり触れておかなければならないのだろう。

 その問題とはすなわち

 いわゆる「非行少年」と「朝型優位社会」の密接な関係である。

白饅頭日誌:5月22日「ガチで危機感持った方がいいのは勝者側の男」

白饅頭日誌:5月22日「ガチで危機感持った方がいいのは勝者側の男」

 先月末、「これどう思いますか?」「これを来月の記事にリクエストしていいですか?」などと私のメールボックスを騒がしくしていたとあるポストについて。

 そのポストというのは、世のモテない男性たちに向けて「男らしさ」を高める方法やマインドセットを伝授する「メンズコーチ」を自称するインフルエンサー・ジョージ氏のTiktok動画の転載であった。SNS民、ジョージ氏のことが好きすぎるだろう。

白饅頭日誌:4月22日「弱者に厳しい世界観をあえて支持する弱者たち」

白饅頭日誌:4月22日「弱者に厳しい世界観をあえて支持する弱者たち」

 「社会のデフォルトが弱肉強食であることを分かってない人が多すぎる」

 ——少し前のことになるが、そう述べる人が波紋を呼んでいた。
 

白饅頭日誌:11月13日「知識のない奴を喰っていくぞ」

白饅頭日誌:11月13日「知識のない奴を喰っていくぞ」

 一部界隈で文字どおり「阿鼻叫喚」となっていたこのニュースについて。

 退職金の税率の見直しを今後10年~15年と、まさにいま40代後半から50歳を迎えるロスジェネ世代が定年退職を迎えるタイミングで行うという話が浮上してきました。それを受けてSNSでは

 「ま~た氷河期世代が犠牲になるのか」
 「いまの年寄りが逃げ切った後に増税か」
 「どこまでも貧乏くじを引かされる世代」
 「マジでふざける

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白饅頭日誌:3月25日「なあ、人生ガチろうや」

白饅頭日誌:3月25日「なあ、人生ガチろうや」

 「なるほど、そういう風に考えているのか」

 ——と考えさせられる、たいへん興味深いポストがあった。

 「男性はモテる要件が年代に応じて変わっていくのに、女性はどんな年齢でも外見的魅力しか評価されていない」と、ご本人としては遺憾の意を込めて対比した投稿だったようだ。たしかに一理あるようにも見える。

 この投稿については女性購読者からも「どう思いますか?」「なぜだと思いますか?」といったリクエ

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白饅頭日誌:4月12日「老害のせいで世の中がダメになったのではない」

白饅頭日誌:4月12日「老害のせいで世の中がダメになったのではない」

 ——中高年層では、老害化を回避しようとする意識が高まりつつある。

 学ぶことをやめ、謙虚さをなくし、他者への思いやりを失えば、すなわち老害になってしまう―—といった具合の、「老害」にならぬよう自戒するべしとする言説に共感が広がっている。

 しかしながら、私は正直こうした意見にはあまり賛同できない。

 年老いた者が老害になってはいけないとは思わないからだ。

 いや、年老いた者は、むしろ胸を

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白饅頭日誌:4月8日「真顔で壁を突破しろ!!」

白饅頭日誌:4月8日「真顔で壁を突破しろ!!」

 先日、ペケッターランドでシェアしたところ大きな反響のあったこのプレスリリースについて。

 ワタミと慶應義塾大学が協働し、経済的困窮や一人暮らしによって食事の支援が必要な学生を対象に、ミールキットや食事の提供を開始するというリリースである。これが凄まじい火柱をあげてしまったのだ。

 一見するとなんら問題のない、むしろ社会的意義のある試みであるように見える。にもかかわらずこれが炎上してしまったの

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