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空っぽな奴ほど詩を書きたがる。
ほんとそうだよな。ほんとそうだよな。
私の人生を支えてくれたロックバンド、amazarashiの一曲「空洞空洞」の一節。
はじめこの歌詞を聞いた時は私自身に向けて言われているようで目が泳いだ。共感してしまったという事実から目を背けたかったのだ。またそれを事実と思ってしまったことが恥ずかしく、とにかく逃れたかった。
その結果辿り着いたのが小説や詩だった。どうあがいても空っぽの自分からは逃れられな
『ボーはおそれている』公開日に行ってみた。【映画感想】
個人的評価★★★☆☆
あらすじ
ボー(おじいさん)の住む街は危険であふれており、全身タトゥーの男が走って追いかけてきたり、隣人が斧をもって家に押しかけてきたりするアパートに暮らしながら、常に怯えながら生きている。
ある日セラピストに聞かれる。「ママが死ねばいいと思う?」
まさか。ママに対してそんな感情など持ったことはないし、明日だってわざわざ飛行機で会いに行くんだ。セラピストは「罪(Guilt
あまりに怖くて席から立ちあがれなかった。「TALK TO ME(トーク・トゥー・ミー)」【ホラー映画紹介・感想】
TALK TO ME(トークトゥーミー)視聴。
今この瞬間も思い出すと身震いが止まらない。脚本・演出ともに完成度の高さににやけてしまうくらい、久しぶりに全身でホラーを食らった気がした。
あらすじ
母親を若くして亡くしたミア(主人公)は母親の追悼式へ行った帰りで寂しい思いをしていた。そんな中、仲間内で話題の「降霊術」パーティに参加することに。
方法は簡単。その「手」を握ってこれを唱える。
「Ta
「風が吹けば桶屋が儲かる」に関するもう一つの考察
「風が吹けば桶屋が儲かる」 由来
・・・ある事象が一見すると全く関係のないところにまで巡り巡って影響が及ぶということの喩えである。
由来は江戸時代の「世間学者気質(カタギ)」という書物にて書かれた話だという。
要約すると以下のような流れだ。
まったくこじつけにも程があるだろうと感じただろう。
私もその一人である。
現代版一つ作ってみた
という訳で、風が吹いてから桶屋が儲かるまでの流れ
Tea Dunkingを見ながら思い出したこと。
映画「アメリ」の主人公アメリが訪問の際に出されたクッキーを紅茶に浸して食べるシーンに衝撃を覚えた。
欧州人が紅茶とクッキーを食べるときは、硬いクッキーを紅茶に浸して食べる習慣がある。Tea Dunking(ティーダンキング)というらしい。
日本人特有の美徳的観点からすると、飲み物の中に食べ物を入れることはいつ何時でも耐えがたい行為である。
隣に座っている外国人が躊躇なくTea Dunkingを
全身にタックルを受けたような重くて鈍い衝撃と妙な解放感を覚えた【『破局』遠野遥】
第163回芥川賞を受賞した『破局』は、昨年2019年に文藝賞を受賞してデビューしたばかりの新人小説家、遠野遥(とおの はるか)によって書かれた。
破局は彼の第二作目にあたり、二年目にして芥川賞まで受賞してしまった。注目すべき作家が増えて心底嬉しい。
未読の方へ向けて簡単なあらすじ 主人公の陽介は、ラグビー部のOBとして後輩を指導しながら公務員試験を控える大学4年生。彼は規範を重んじ、自分にも厳