#詩
チェリーブロッサム/震災備忘録
もうすぐ春が来るね
今年も君達と過ごすことになることを
嬉しく思う
あれだけ揺れた時、僕は
全てが終わった気がしたんだ
だけど、実際には
というか、本質的には何も変わらなくて
流れた涙の数を数えるような
微細な感覚を持ち合わせてもいなかった自分への
最大限のご褒美なんじゃないかと思う
そうだ、今はボーナスタイムなんだ
生きているのに亡霊のように軽かった身体は
徐々に自重を取り戻してきている
人
「母さんのうそ」ー詩ー
白桃は 昔から
嫌いなの
彩ちゃん お食べ
巨峰は 私には
甘すぎて
普通の ブドウがいい
彩ちゃんに あげる
国産マンゴーは
味が 濃すぎる
彩ちゃん 大好きだったね
どうぞ 食べて
母さん バナナで十分
父さんが お土産にかってきた
スワロフスキーの ネックレス
母さんには キラキラしすぎ
きっと 彩ちゃんの方が
ずっと 似合うよ
ほら 素敵!!
えっ 涙じゃあないのよ・・・
台所で
「あなた迎え火みえる?」ー詩ー
由比ガ浜の 海は
荒れている
白波が 沖合まで
広がっている
台風の せいだろう
荒い 波打ち際まで 歩いては
また 怖くなって 戻る
これを 幾度も 繰り返し
沖合から 目を離さない
あなたの
行方不明な ヨットの
白い帆姿を 探している
どこかの 優しい風が
あなたの ヨットを この浜に
連れ戻して くれないか・・・
二人で 約束したよね
「この夏は 湘南の海で
たくさん遊んで
街で
「ぼくはどんなふうに詩を書いてきたか」
「ぼくはどんなふうに詩を書いてきたか」
(1)詩を書くまで
皆さん、こんにちは、松下です。それでは少しの間、詩の話をさせていただきます。今日はどうやったらすぐれた詩が書けるか、という話ではありません。どうやったら、すぐれているとかいないとかとは違うところで、詩と幸せに付き合っていけるか、という話です。
昨日、こちらに着きまして、早めにホテルのベッドに入ったんですけど、早朝に目が覚めまし