【イベントレポ】葛西臨海公園「海とつながる。アートをめぐる。ーHarmony with Natureー」
【約3,600文字、写真約55枚】
葛西臨海公園(+水族館)で実施されている「海とつながる。アートをめぐる。ーHarmony with Natureー」に参加しました。その感想を書きます。
結論から言うと、アートも公園(+水族館)も楽しめる、夏の思い出にぴったりなイベントでした!なお、アートの数が合計5と少なく、開催期間が短いため話題化しきれていない点や、特にひまわり畑ではアートの存在感が薄い点は少し残念でした。毎年の恒例イベントになることに期待です!
▶︎訪問のきっかけ
今まで私は、葛西臨海公園に5回以上行ったことがあります。そんな葛西臨海公園(+水族館)でアートイベントをするとSNSで見て「これは行かねば!」と思いました。
▶︎イベントの概要
葛西臨海水族館と葛西臨海公園に、計5点のアートを展示するイベントです。水族館以外は入場料は無料!ほぼタダで、アートも自然も1日楽しめるのはありがたいです。
1)霧の演出 「アートをめぐる。」
2)蜷川実花 with EiM「Garden of Sky」
3)落合陽一「リキッドユニバース:向日葵の環世界のコペルニクス的転回」
4)河瀨直美「隠されたもう一人の私。ひまわり畑での問いかけ」
5)平子雄一「Wooden Wood 73」
参加アーティストは4名のみと少数でした。費用対効果を考慮するなら、バズるくらいのインパクトがある仕掛けをした方が良いと思います。スモールスタートで様子見なのか、予算的にこの規模が限界だったのか…?4名だけでチョロチョロやってもニュース化・集客にも寄与しづらいと思います。
また、開催期間は8月2日(金)~18日(日)の17日間のみ。どうせやるなら、夏休みが終わる8月末まで実施すれば良いのでは…?
なお、私が行った日は、とにかく暑かった!普段は元気な子供も「暑い🥵」と歩くのを拒否して半泣きになるほどでした。暑さ対策は必須です。
▶︎葛西臨海水族園
葛西臨海水族園では、ガラスドームを霧で演出するイベントを実施。また、8月11日(日)〜14日(水)は、開園時間を3時間延長し、霧にライトアップが追加され、幻想的な空間を演出するイベントも実施しています。
✔️ガラスドームプロジェクト
霧の演出は「水族館に入らなくとも見られるのかな?」と、甘い考えをもとにガラスドームへ向かいました。しかし、今まで通り、水族館の入園料を払わないとガラスドーム(霧の演出)は見れませんでした😨
霧を見るためだけに入園料を払うのは気が引けたため、ドライに引き返しました(苦笑。
▼ガラスドームの霧の演出も美しく紹介しているnote
▶︎葛西臨海公園
葛西臨海公園では、クリスタルビュー(1つ)とひまわり畑(3つ)でアートが展示されています。
✔️蜷川実花 with EiM《Garden of Sky》
クリスタルビューでは、ガラスへのラッピングと2階奥の展示室でインスタレーションが実施。クリスタルビューには今までにない人の数!蜷川実花のアートは集客には十分貢献しているようでした。
▼過去に訪問した蜷川実花の展覧会
その後、4万本が植えられている「ひまわり畑」に向かいました。
✔️落合陽一《リキッドユニバース : 向日葵の環世界のコペルニクス的転回》
「脱人間中心」「プリュリバーサル」「環世界の転回」…、意味は全く伝わってきません。しかし、久しぶりに見た、一昔前の「美術館らしい」キャプションは新鮮でした(苦笑。
私は、落合陽一の作品を美術館で見たことがありません。しかし最近、『〈問い〉から始めるアート思考』(吉井仁実)で、彼の作品に触れた内容があり興味をもちました。「news zeroに出演している時も、なぜかカメラを携帯している人」という印象しかありませんでしたが、今後、注目したいです。
✔️河瀨直美《隠されたもう一人の私。ひまわり畑での問いかけ》
河瀨直美は、奈良県出身、第60回カンヌ国際映画祭(2007年)で『殯の森』がグランプリを受賞した映画監督です。映画だけでなく、美術作品も作っているとは知りませんでした。
ひまわり畑には、ランダムに8枚のメッセージが立てられています。特に、読むべき順番はないそうです。何だかオノ・ヨーコ的な作風です。
作品のテーマは「自分の中に見え隠れするもう一人の自分と出会う」。迷路のように入り組んだ「道」の分岐点で、河瀨直美の言葉を読むと、景色も少し違って見えるかもしれません。
✔️平子雄一《Wooden Wood 73》
文明を意味する本の上には、顔が樹木でできた人間が立っています。現代文明の中で、人と自然の共生、もしくは、自然の絶対的優位というメッセージを投げかけているのでしょうか?作品からは、どことなく加藤泉的な雰囲気も感じました。
✔️アート以外
クリスタルビューでは、アートが魅力を引き出している印象をもちました。しかし、ひまわり畑では、ひまわりが夏の最強コンテンツであるためなのか、アートを見ている来場者はあまりいませんでした。力関係でいうと、ひまわり90に対して、アート10という感じでしょうか…。
私も4万本のひまわりを見たのは初めてだったため、ひまわりの撮影が楽しかったです。来年も実施するなら、もう少しアートが主役になる(もしくは共存する)工夫があるといいですネ…。
私はお盆期間に行きました。しかし、来場者が多すぎてストレス!という訳もなく過ごせました。自然もアートも楽しめましたし、夏らしい思い出にもなったため、(暑くて疲れましたが)行って良かったです。
子供曰く「今日は海に行けて楽しかったです。また行きたいです」とのことでした😅
▶︎まとめ
いかがだったでしょうか?葛西臨海公園もアートも好きな私にとっては、両方楽しめるお得なイベントでした!なお、アートの数は合計5点と少ないため話題化が今ひとつだったことと、特にひまわり畑ではアートの存在感が薄かったのは気になりました。毎年の恒例イベントになれば、リピーターも増えて葛西の経済もうまく回ると思います!
▶︎今日の葛西臨海公園飯
江戸川区角野栄子児童文学館(愛称:魔法の文学館)が2023年11月にオープンしました。葛西臨海公園駅からバスで約10分の場所です。建築は、隈研吾建築都市設計事務所が担当。都合をつけて行ってみたいです😀
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