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【イベントレポ】葛西臨海公園「海とつながる。アートをめぐる。ーHarmony with Natureー」

【約3,600文字、写真約55枚】
葛西臨海公園(+水族館)で実施されている「海とつながる。アートをめぐる。ーHarmony with Natureー」に参加しました。その感想を書きます。

結論から言うと、アートも公園(+水族館)も楽しめる、夏の思い出にぴったりなイベントでした!なお、アートの数が合計5と少なく開催期間が短いため話題化しきれていない点や、特にひまわり畑ではアートの存在感が薄い点は少し残念でした。毎年の恒例イベントになることに期待です!

おすすめ度:★★★☆☆
会話できる度:★★★★★
混み具合:★★★☆☆
展覧会名:海とつながる。アートをめぐる。ーHarmony with Natureー
場所:葛西臨海公園(+葛西臨海水族館)
会期:2024年8月2日(金)~18日(日)
休館日:無休
開館時間: 公園は9:00~20:30、水族館は9:30~17:00
住所:東京都江戸川区臨海町6丁目2
アクセス:葛西臨海公園駅から徒歩約0分
入場料(一般):公園は無料、水族館は大人700円
事前予約:ー
展覧所要時間:約6時間(昼食込み、水族館行かず)
撮影:全て可能
URL:https://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/special/2024art-kasai/index.html 


▶︎訪問のきっかけ

葛西臨海公園の入り口

今まで私は、葛西臨海公園に5回以上行ったことがあります。そんな葛西臨海公園(+水族館)でアートイベントをするとSNSで見て「これは行かねば!」と思いました。

葛西臨海公園駅の構内エレベーター
駅ホームから「クリスタルビュー」が見える
公園からすぐの噴水
約25分で周るパークトレイン(大人:350円)

▶︎イベントの概要

イベントのポスター

本イベントでは、4万本の向日葵が咲き誇る葛西臨海公園の自然とアート、海を感じる演出が織りなす体験をお届けします。(略)この体験が、海と自然と人のつながりを再認識するきっかけとなれば幸いです。

公式サイトより

葛西臨海水族館と葛西臨海公園に、計5点のアートを展示するイベントです。水族館以外は入場料は無料!ほぼタダで、アートも自然も1日楽しめるのはありがたいです。

1)霧の演出 「アートをめぐる。」
2)蜷川実花 with EiM「Garden of Sky」
3)落合陽一「リキッドユニバース:向日葵の環世界のコペルニクス的転回」
4)河瀨直美「隠されたもう一人の私。ひまわり畑での問いかけ」
5)平子雄一「Wooden Wood 73」

参加アーティストは4名のみと少数でした。費用対効果を考慮するなら、バズるくらいのインパクトがある仕掛けをした方が良いと思います。スモールスタートで様子見なのか、予算的にこの規模が限界だったのか…?4名だけでチョロチョロやってもニュース化・集客にも寄与しづらいと思います。

また、開催期間は8月2日(金)~18日(日)の17日間のみ。どうせやるなら、夏休みが終わる8月末まで実施すれば良いのでは…?

なお、私が行った日は、とにかく暑かった!普段は元気な子供も「暑い🥵」と歩くのを拒否して半泣きになるほどでした。暑さ対策は必須です。

とにかく暑い!

▶︎葛西臨海水族園

今年で35周年!ワォ

葛西臨海水族園では、ガラスドームを霧で演出するイベントを実施。また、8月11日(日)〜14日(水)は、開園時間を3時間延長し、霧にライトアップが追加され、幻想的な空間を演出するイベントも実施しています。

たくさんのキッチンカーも今だけ
水族館は2027年まで一部工事
2mのマグロと背比べは健在
ここに日付が分かるフォトスポットがあったんだけど…😢

✔️ガラスドームプロジェクト

ガラスドームに向かう通路

霧の演出は「水族館に入らなくとも見られるのかな?」と、甘い考えをもとにガラスドームへ向かいました。しかし、今まで通り、水族館の入園料を払わないとガラスドーム(霧の演出)は見れませんでした😨

霧を見るためだけに入園料を払うのは気が引けたため、ドライに引き返しました(苦笑。

水族館の開演時間、入園料など
ガラスドーム(2021年10月撮影)

▼ガラスドームの霧の演出も美しく紹介しているnote

▶︎葛西臨海公園

葛西臨海公園では、クリスタルビュー(1つ)とひまわり畑(3つ)でアートが展示されています。

✔️蜷川実花 with EiM《Garden of Sky》

クリスタルビューでは、ガラスへのラッピング2階奥の展示室でインスタレーションが実施。クリスタルビューには今までにない人の数!蜷川実花のアートは集客には十分貢献しているようでした。

四季折々の花や蝶などがラッピング
普段は無機質なクリスタルビューも、華やかな装飾でガラッと印象が変わる
モデル撮影は禁止
館内から外を撮影すると、
蜷川ワールド全開で、
普段と違った風景になり、
撮影も楽しい
2階中央からの風景
2階奥へ向かうと、
インスタレーションの空間に出ます
キラキラのクリスタルが吊るされています
このスポットは大人気!
スロープもあり、車椅子でも安心

▼過去に訪問した蜷川実花の展覧会

その後、4万本が植えられている「ひまわり畑」に向かいました。

✔️落合陽一《リキッドユニバース : 向日葵の環世界のコペルニクス的転回》

脱人間中心の思考において他生物のプリュリバーサル環世界の転回を考えている。本作「リキッドユニバース:向日葵の環世界のコペルニクス的転回」は、存在論的な境界の流動性を探求し、計算機自然が織りなす新たな知覚の地平を開く試みである。…

リキッドユニバース」の説明

「脱人間中心」「プリュリバーサル」「環世界の転回」…、意味は全く伝わってきません。しかし、久しぶりに見た、一昔前の「美術館らしい」キャプションは新鮮でした(苦笑。

私は、落合陽一の作品を美術館で見たことがありません。しかし最近、『〈問い〉から始めるアート思考』(吉井仁実)で、彼の作品に触れた内容があり興味をもちました。「news zeroに出演している時も、なぜかカメラを携帯している人」という印象しかありませんでしたが、今後、注目したいです。

✔️河瀨直美《隠されたもう一人の私。ひまわり畑での問いかけ》

河瀨直美は、奈良県出身、第60回カンヌ国際映画祭(2007年)で『もがりの森』がグランプリを受賞した映画監督です。映画だけでなく、美術作品も作っているとは知りませんでした。

ひまわり畑には、ランダムに8枚のメッセージが立てられています。特に、読むべき順番はないそうです。何だかオノ・ヨーコ的な作風です。

ひまわり畑は迷路みたい

作品のテーマは「自分の中に見え隠れするもう一人の自分と出会う」。迷路のように入り組んだ「道」の分岐点で、河瀨直美の言葉を読むと、景色も少し違って見えるかもしれません。

✔️平子雄一《Wooden Wood 73》 

文明を意味する本の上には、顔が樹木でできた人間が立っています。現代文明の中で、人と自然の共生、もしくは、自然の絶対的優位というメッセージを投げかけているのでしょうか?作品からは、どことなく加藤泉的な雰囲気も感じました。

ネコかわいい

✔️アート以外

/ビシッ\

クリスタルビューでは、アートが魅力を引き出している印象をもちました。しかし、ひまわり畑では、ひまわりが夏の最強コンテンツであるためなのか、アートを見ている来場者はあまりいませんでした。力関係でいうと、ひまわり90に対して、アート10という感じでしょうか…。

私も4万本のひまわりを見たのは初めてだったため、ひまわりの撮影が楽しかったです。来年も実施するなら、もう少しアートが主役になる(もしくは共存する)工夫があるといいですネ…。

大観覧車とひまわり
子供の遊び場もある
子供の希望で葛西海浜公園も寄る
葛西渚橋
橋を渡り、
海浜公園に到着
波を少し楽しむ

私はお盆期間に行きました。しかし、来場者が多すぎてストレス!という訳もなく過ごせました。自然もアートも楽しめましたし、夏らしい思い出にもなったため、(暑くて疲れましたが)行って良かったです。

子供曰く「今日は海に行けて楽しかったです。また行きたいです」とのことでした😅

楽しかったけど、へとへと

▶︎まとめ

いかがだったでしょうか?葛西臨海公園もアートも好きな私にとっては、両方楽しめるお得なイベントでした!なお、アートの数は合計5点と少ないため話題化が今ひとつだったことと、特にひまわり畑ではアートの存在感が薄かったのは気になりました。毎年の恒例イベントになれば、リピーターも増えて葛西の経済もうまく回ると思います!

▶︎今日の葛西臨海公園飯

★3.3/舎鈴 葛西臨海公園店 (東京都/葛西臨海公園え駅) - 味玉そば 並 (¥840)、味玉つけめん (¥990)

江戸川区角野栄子児童文学館(愛称:魔法の文学館)が2023年11月にオープンしました。葛西臨海公園駅からバスで約10分の場所です。建築は、隈研吾建築都市設計事務所が担当。都合をつけて行ってみたいです😀

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