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【画家・絵本作家の声】江口みつおきさん~原画展によせて
こんにちは、森のおうちの米山です。
安曇野でも急速に草花が咲き始め、心浮き立つようになりました。
2024年最初の企画展期間も、あとわずかとなってきました。
当館は開館30周年を迎えます。その記念すべき年の始めの企画展として1月26日(金)~4月8日(月)の期間は、「豊福まきこ『おくりもの』絵本原画展」、
「江口みつおき 詩画集『風の伝言』原画展」、「バーナデット・ワッツ所蔵絵本原画展」の3タイ
【画家・絵本作家の声】豊福まきこさん『おくりもの』絵本原画展によせて
こんにちは、森のおうちの米山です。
暖冬とはいえ、もともと寒さの厳しい安曇野では、春を待ち遠しく思う気持ちもひとしおです。
そんな季節に、ぜひ、心がぽかぽか温まって、春の足音を感じられるような絵本を多くの方に読んでいただきたい!
…と、いうことで
2024年1月26日(金)~4月8日(月)はの期間、表紙からきゅんとする一押し絵本『おくりもの』の原画展を開催中です。
今回のnoteでは、原画展に
【画家・絵本作家の声】小林敏也さんインタビュー~「森からきこえる宮沢賢治 絵本原画展」によせて
こんにちは、森のおうちの米山です。
2023年の企画展第4弾は、森のおうちが、その精神世界を指針としている宮沢賢治の絵本原画展です。
今回のnoteは、現在開催中の賢治展についてと、3作品の原画を展示中の画家・小林敏也さんへの作品についてのインタビューをお伝えします。
<企画展のタイトルのこと> 「雨ニモマケズ」や『銀河鉄道の夜』などでよく知られる宮沢賢治が生前に出版したのは、1冊の童話集と1
【安曇野から発信する潤一博士の目】38~木曽川泥流、濃尾平野に達する~
木曽川泥流(上流部は岩屑なだれ堆積物、下流部は泥流堆積物)は、5万年前に、御岳火山の摩利支天山ー剣ヶ峰間の山体が崩落して、巨大な岩屑なだれとして発生した(千葉 恵美、1996,MS)。
木曽川泥流は、御岳火山東麓の西野川から王滝川、木曽川と流れ、濃尾平野にまで達した(総延長100㎞、写真⑦)。この堆積物は、西野川、王滝川では岩屑なだれ堆積物の岩相(写真①、②)を示すが、木曽川ぞいでは、次第に
【安曇野から発信する潤一博士の目】37~長野県西部地震(その3) 〈巨大土石流の発生〉
1984年9月14日の長野県西部地震によって、御岳火山南斜面が崩壊し、3600万m³の土石(10トンダンプ720万台分)が伝上川を流れ下りました。この土石流は伝上川→濁川と流れ下り、8㎞先の王滝川との合流点に7分で到達しました(時速70㎞)。
この流下メカニズムについて、二つの説が出されました。土石流説と粉体流説です。濁川に残る流れ山は、乾燥した火山噴出物からなり、大きな溶岩の塊も含まれてい
【安曇野から発信する潤一博士の目】36~長野県西部地震(その2)〈御岳火山の山体崩壊〉
1984年の長野県西部地震による大規模火山体崩壊を詳しく検討してみましょう。場所は、御岳火山の南斜面で(写真①②③)、標高2550m~2000mにけかての屋根(写真⑨)が、一気に滑り落ちて、大きな谷地形(写真④)が出現しました。崩壊土石は、3600万m³(10トンダンプ720万台分)で、土石流となり、谷にそって、約8㎞を7分で流れ下りました(土石流の詳細は、次の㊲で)。
この山体崩壊は
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【安曇野から発信する潤一博士の目】35~長野県西部地震(その1)〈M6.8の直下地震〉
1984年9月14日に、長野県西部地震が発生しました。御岳火山東麓を震源とするM6.8の直下型地震で、(写真①②③④⑤)王滝村では震度6強と推定されています。被害は、御岳山を含め王滝村に集中し、死者行方不明者28人に達しました。
私は、学生と地積調査のため、王滝村に滞在で、この地震に遭遇しました。(写真⑥)
この30年後、2014年9月27日に発生した御岳火山の噴火は、記憶に新しいところです。
【学芸員日誌】「森よそだて・いせひでこ『木』のタブローと絵本原画展」のご紹介と見どころ
こんにちは、森のおうちの米山です。
安曇野でも、人里の雑草まで水気を失いパリパリと音を立てるほどの猛暑~残暑の中、この夏の「いせひでこ絵本原画展」にも多くの方に足をお運び、ありがとうございます。
10月2日(月)までの夏の企画展も後半となりました。
現在、2023年の年間企画展テーマ「森よ!」の第3弾として、「森よそだて・いせひでこ『木』のタブローと絵本原画展」を開催中です。
今回は、この展示
【安曇野から発信する潤一博士の目】33~落葉広葉樹の緑が広がりつつある森のおうち周辺~
アカマツの林(写真1)がなくなり、すっかりさみしくなった森のおうち(写真2)ですが、日当たりが良くなって、落葉広葉樹が、目ざましく成長しています(写真3と4)。
その落葉広葉樹ですが、目立って多いのがエゴノキとウリハダカエデです。そのほか、コナラ、カスミザクラ、ウワミズザクラ、ホウノキ、ハウチワカエデ、ヤマモミジ、ウリカエデ、コミネカエデ、オニグルミ、ヤシヤブシ、リヨウブ、クリなど多彩です。