絵本美術館&コテージ 森のおうち

北アルプスの麓・安曇野の森の中に佇む、絵本美術館を中心にした複合施設です。館内は展示室…

絵本美術館&コテージ 森のおうち

北アルプスの麓・安曇野の森の中に佇む、絵本美術館を中心にした複合施設です。館内は展示室の他に、図書室、カフェ、ショップ、館外に図書室の絵本などを部屋に持ち込めるコテージを併設。美術館貸し切りの結婚式も。絵本のある日々を発信します。http://morinoouchi.com/

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    森のおうちオリジナル缶バッチセット

    当館オリジナルの缶バッチ3点セット ・ソフィー(イラスト/いせひでこ) ・森のおうちマーク ・森のおうちコテージの番人
    1,155円
    森のおうち
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    【サイン本】いせひでこ新作『ピアノ』

    いせひでこの新作絵本『ピアノ』は『チエロの木』(偕成社)の姉妹絵本です。 「音楽がもたらす喜びを描いた、あたたかなファンタジー」(帯より) いせひでこのサイン入り、オリジナルポストカードプレゼント! 数量限定です!
    1,760円
    森のおうち
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    【サイン本】豊福まきこ『わすれもの』

    豊福まきこのシリーズ1作目。 公園のベンチにすわる羊のぬいぐるみ 「捨てられたら迎えはこないけど、わすれものは迎えがくるんだ」 信じるって大切だと思わせてくれる、優しい絵本。
    1,540円
    森のおうち
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    森のおうちオリジナル缶バッチセット

    当館オリジナルの缶バッチ3点セット ・ソフィー(イラスト/いせひでこ) ・森のおうちマーク ・森のおうちコテージの番人
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    【サイン本】いせひでこ新作『ピアノ』

    いせひでこの新作絵本『ピアノ』は『チエロの木』(偕成社)の姉妹絵本です。 「音楽がもたらす喜びを描いた、あたたかなファンタジー」(帯より) いせひでこのサイン入り、オリジナルポストカードプレゼント! 数量限定です!
    1,760円
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    【サイン本】豊福まきこ『わすれもの』

    豊福まきこのシリーズ1作目。 公園のベンチにすわる羊のぬいぐるみ 「捨てられたら迎えはこないけど、わすれものは迎えがくるんだ」 信じるって大切だと思わせてくれる、優しい絵本。
    1,540円
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最近の記事

【安曇野から発信する潤一博士の目】52~松本盆地-その1~

 松本盆地は長野県中西部に位置する。「盆地」は、内陸で山地に囲まれた低地で、平坦な地形が多く、人びとの生活の場となり田畑も多い。日本の人口の多くは、海岸平野と内陸の盆地に集中している。  松本盆地は北緯36°5'(塩尻)から36°30'(大町)に南北に細長く、東径137°50'位に位置する(南北約50㎞、東西約10㎞)。その面積はおよそ480㎢である(写真②・➂)。  盆地内では、河川の堆積物が厚く(300m位)、扇状地の平坦な地形が広がり、河川段丘地形を形成している。  盆

    • 【安曇野から発信する潤一博士の目】51~恐竜の卵の化石~

       大学院生の頃、1962~63年に、京都市の同志社岩倉高校で2年間、非常勤講師を務めた。高校は、暮れの全国高校駅伝の折り返し点、国立京都国際会館の近くに在る。講師の控室でもあった理科標本室には恐竜の卵の化石が保管されていた。卵の化石は、アメリカ人宣教師から寄贈されたもので、1923年にゴビ砂漠で恐竜の卵の化石25個が発見され、世界的ニュースになったことがあった。高校に寄贈されたものは、その一部ではないかとのことである。卵の化石は長径25㎝、短径17㎝、重さ5.6㎏の立派なもの

      • 【安曇野から発信する潤一博士の目】50~いせさんと「1000人のチェロ・コンサート」~

         森のおうちでは現在、「いせひでこ絵本原画展~プレリュード(前奏曲)~」が開催されている。この中には、「1000の風1000のチェロ」(偕成社,2000年)の原画も展示されている。  2005年5月22日に神戸市で、「1000人のチェロ・コンサート」が行われた。1995年に阪神淡路大震災があり、神戸市の人々は大きな被害を被った。その3年後に復興を支援するために始まった「1000人のチェロ・コンサート」に、いせさんはずっと参加し続けてきた。その締めくくりが2005年の神戸でのコ

        • 【安曇野から発信する潤一博士の目】49~御岳同窓会~

           同じ釜のメシを食べ、苦楽を共にした仲間のきずなは何年経っても変わらない。木曽御岳山の地質調査を共にした仲間達は、野尻湖でのナウマンゾウ発掘を支えた仲間でもあった。その体験は、卒業し社会に出てからも様々な場面で活かされたとのことである。  私にとっても、この若い人たちと共に過ごした日々は、かけがえのない宝である。 (地質学者・理学博士 酒井 潤一)

        【安曇野から発信する潤一博士の目】52~松本盆地-その1~

          【安曇野から発信する潤一博士の目】48~キャンプ~

           山深い御岳火山の地質調査は日帰りでは難しく、宿泊せざるを得ないことが多いのです。フトコロの淋しい学生たちですから、公民館などをお借りしての自炊生活や、テント泊などを取り入れました。このような共同生活は、若者たちにとって成長の糧にもなったようです。 (地質学者・理学博士 酒井 潤一)

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          【画家・絵本作家の声】たかおゆうこさんインタビュー~絵本原画展によせて

          こんにちは、森のおうちの米山です。 おかげさまで2024年4月29日に、当館は開館30周年を迎えました。 その記念すべき日を含んだ、4月12日(金)~7月1日(月)の期間に開催しているのが、企画展「たかお ゆうこ 絵本原画展」です。 展示について絵本作家・たかお ゆうこさんは、玩具メーカーの企画デザイン室を経て、渡米。カリグラフィー、銅版画を学び、挿絵や絵本を手がけてきました。 水彩や色鉛筆、コラージュなどの技法を使って「色の美しさ」「自然の豊かさと不思議」などを描き続けて

          【画家・絵本作家の声】たかおゆうこさんインタビュー~絵本原画展によせて

          【安曇野から発信する潤一博士の目】47~木曽とその周辺の峠~

          1/200,000地形図(国土地理院)に記されている木曽とその周辺の峠を拾い出してみました。そして、その多さにあらためてびっくりです。どこかを通らないと、木曽には出入りできません。  木曽には、江戸時代に当時の一級国道ともいえる「中山道(なかせんどう)」が通り、京都と江戸を結んでいました。京都から来て木曽に入る最初の難所が、馬籠峠でした。また、木曽川水系と奈良井川水系の分水嶺に鳥居峠があります。そのほか木曽と高山との間に長峰峠・地蔵峠が、木曽と野麦街道との間に境峠が、木

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          【安曇野から発信する潤一博士の目】46~各地から見える木曽御岳山~

           1960年以降、木曽にかよってきた。延べ何百回になるだろうか。 各地で木曽御岳山が姿を見せると、同じアングルからでも何回もシャッターを切ってしまった。 (地質学者・理学博士 酒井 潤一)

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          【安曇野から発信する潤一博士の目】45~地蔵峠~

           現在はほとんど人も通らないこの峠を、私は1960年5月初旬に初めて通った。木曽福島からバスに乗り、旧開田村の古屋敷まで行った。卒業研究のための、初めてのフィールド入りであった。バスから降りると、5月だというのにまだ残雪が多く、土も凍結しており、とても調査にはならなかった。  それ以降、何回も峠を越えた。ほとんど徒歩で、調査をしながらの峠越えであった。 (地質学者・理学博士 酒井 潤一)

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          【画家・絵本作家の声】江口みつおきさん~原画展によせて

          こんにちは、森のおうちの米山です。 安曇野でも急速に草花が咲き始め、心浮き立つようになりました。 2024年最初の企画展期間も、あとわずかとなってきました。 当館は開館30周年を迎えます。その記念すべき年の始めの企画展として1月26日(金)~4月8日(月)の期間は、「豊福まきこ『おくりもの』絵本原画展」、 「江口みつおき 詩画集『風の伝言』原画展」、「バーナデット・ワッツ所蔵絵本原画展」の3タイトルを同時展示として開催してきました。 今回は、館内に掲示していました、画家・

          【画家・絵本作家の声】江口みつおきさん~原画展によせて

          【安曇野から発信する潤一博士の目】44~合宿~

           山深い御岳火山とその山麓での地質調査は、日帰りでは難しく宿泊することになります。一番お世話になったのが、王滝営林署の双葉寮でした(写真①②)。卒業研究や修士研究の学生は、年間延3ヶ月~4ヶ月くらいの調査日数をとりますので、食事の実費くらいで泊めて下さった双葉寮の樋口さんには、感謝、感謝でした。  双葉寮のお風呂は総ヒノキ造りで洗い場も広く、一日中の山あるきでの疲れをいやしてくれました。また、1984年9月の長野県西部地震の時には、私も、当日の朝まで、双葉寮に泊まっていました

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          【画家・絵本作家の声】豊福まきこさん『おくりもの』絵本原画展によせて

          こんにちは、森のおうちの米山です。 暖冬とはいえ、もともと寒さの厳しい安曇野では、春を待ち遠しく思う気持ちもひとしおです。 そんな季節に、ぜひ、心がぽかぽか温まって、春の足音を感じられるような絵本を多くの方に読んでいただきたい! …と、いうことで 2024年1月26日(金)~4月8日(月)はの期間、表紙からきゅんとする一押し絵本『おくりもの』の原画展を開催中です。 今回のnoteでは、原画展によせて、豊福まきこさんに絵本制作についてお話を伺いました。 絵本作家・豊福まき

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          【安曇野から発信する潤一博士の目】43~焚(たき)火~

           ある年の9月下旬、2人の学生が北アルプスで行方不明になった。ヘリコプターによる捜索でも発見されず、山では初雪も降り、捜索最終日を迎えた。この日幸運にもヘリコプターに反応があり、発見・救助された。  後日私は学生に質問した。“なぜタキ火をしなかったのか?”と。タキ火をしていれば、その煙でヘリからもすぐに発見されたはずだから…。学生の答えは“何回も火を起こそうと試みたが、木が湿っていて火が点かなかった”とのことだった。また、非常食はチョコレートやカリントウを持っており、ヘリが捜

          【安曇野から発信する潤一博士の目】43~焚(たき)火~

          【安曇野から発信する潤一博士の目】42~山で迷い子にならないために

           山で、迷い子にならない、その秘訣はただ一つ、「いま、地形図上のどの地点に居るか、常に確認できていること」です。  地質調査においては、貴重なデータ(地形、地質、化石、鉱物、断層など)も、地形図に正確に記録できなければ、その科学的価値は半減してしまいます。  いま居る場所を確認するためには、まわりの地形と地形図をくらべること、その際、クリノメーター(磁石)による方位の確認と高度計による海抜高度の確認が有効です。特別な目安として、高圧送電線は特に有効です。  地形図は、バックな

          【安曇野から発信する潤一博士の目】42~山で迷い子にならないために

          【安曇野から発信する潤一博士の目】41~地質調査は沢あるきから~

           宮澤賢治の「楠ノ木大学士の野宿」という作品で、楠ノ木大学士が、蛋白石を探して、葛丸川をさかのぼって行く場面が出てきます。何げない話ですが、この沢あるきが地質調査の基本だということを、賢治さんは、よく知っていました。  私たちが取り組んだ御岳火山の地質調査も、沢あるき(沢をさかのぼる)が基本でした。沢は、地層の露出が良く、しかも、風化していない新鮮な岩石が多いからです。また、沢は、まわりの地形を見て、自分の現在地を確認するのに適しています。地質調査では、地形図のどこに自分が居

          【安曇野から発信する潤一博士の目】41~地質調査は沢あるきから~

          【画家・絵本作家の声】小林敏也さんインタビュー~「森からきこえる宮沢賢治 絵本原画展」によせて

          こんにちは、森のおうちの米山です。 2023年の企画展第4弾は、森のおうちが、その精神世界を指針としている宮沢賢治の絵本原画展です。 今回のnoteは、現在開催中の賢治展についてと、3作品の原画を展示中の画家・小林敏也さんへの作品についてのインタビューをお伝えします。 <企画展のタイトルのこと> 「雨ニモマケズ」や『銀河鉄道の夜』などでよく知られる宮沢賢治が生前に出版したのは、1冊の童話集と1冊の詩集だけでした。 その童話集『注文の多い料理店』の序では、賢治がどのように童

          【画家・絵本作家の声】小林敏也さんインタビュー~「森からきこえる宮沢賢治 絵本原画展」によせて