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【安曇野から発信する潤一博士の目】49~御岳同窓会~

 同じ釜のメシを食べ、苦楽を共にした仲間のきずなは何年経っても変わらない。木曽御岳山の地質調査を共にした仲間達は、野尻湖でのナウマンゾウ発掘を支えた仲間でもあった。その体験は、卒業し社会に出てからも様々な場面で活かされたとのことである。
 私にとっても、この若い人たちと共に過ごした日々は、かけがえのない宝である。

写真① 2012年10月6日、“御岳同窓会”があり、御岳山南斜面の大崩落地を久しぶりに訪れた。
ここは、1984年9月14日8時48分に発生した長野県西部地震によって、山体の大崩壊が発生した現場である。メンバーの何人かは、当時この地震災害の調査に共に取り組んだ。
今年の9月14日は、長野県西部地震40周年にあたる。 
写真② この大きな岩は、崩壊した山体の一部である。
この岩は➂の矢印の所にあり、豆粒のように小さく見える。
写真③ 写真②の大岩は右側の伝上川の谷を越え、右側の崩壊地から運ばれてきたものである。
写真④ 夜は当時お世話になった旧三岳村の黒澤館旅館で旧交を温めた。
写真⑤
写真⑥ 1988年にアフリカのタンザニアに出張し、イリンガという高原の町に滞在中、松本から小包が届いた。寄せ書きで埋まったT-シャツであった。地質学科の学生・院生が送ってくれたもので、このプレゼントには感激した。⑤の写真は、イリンガの空。地平線まで空が青い。

(地質学者・理学博士 酒井 潤一)


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