ボストンランナー

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記事一覧

  過去は変えられる

過去は変えられる。 えっ? 何を言ってんの? と思うだろう。 過去は変えられないよ、変えられるのは未来だろう、と思うだろう。 だが、過去は変えられる。 それは、こ…

いま、杉並区があつい!

 政治には興味がないという人が多いと思う。 政治は大事だが、政治家は自分勝手ばかりしていると 憤っている人も多いと思う。 私も、まったく同感なのだが、一方で、こう…

    一ノ関と遠野の旅

   一ノ関に出かける用事があって、一ノ関で用事を済ませ、遠野まで足を伸ばしてきた。  一ノ関に行くのは何年振りだろう。もう10年以上経つかも知れない。 そこで、…

    栗の畑の草刈りで

 借りている幾つかの畑の中に、奥の方に20本くらい栗の木が生えている畑がある。そこを栗の畑と呼んでいるのだが、今日はその畑で草刈りだ。  除草と言えば、草を根…

   運転手さん、ありがとう

            家内と2人で山に行った帰り、駅に着いた。時刻表を見ると、電車は1時間に1本ほどで、次の電車が来るのは30分後くらい。  駅前には、見事に何も…

   木曽御嶽山と奈良井宿

7月23日(日)  木曽の御嶽山は霊峰である。昔の人は、木曽福島駅から歩いて2泊3日で登拝したというが、私たちにはとても無理。木曽福島駅からバスとロープウエイを…

  いわゆる専門家とどう付き合うか

 現代の社会では、どんな分野においても、その道の専門家の意見を聞かないと分からないことが多い。  だが、ここで困るのは専門家の意見が大抵一致しないことであって、…

   鳥の言葉 ムクドリ

 資材置場のまわりの草が伸び放題になってしまったので、 草刈りをした。  伸び放題だが、2週間ほど前にも刈っているので、若い草で、 刈り込みは楽である。  …

    谷川岳と牧水の湯

 夫婦で谷川岳に登ってきた。水上駅からバスとロープウエイで天神平まで行き、二つの耳を経て奥の院に至る初級のコースである。  天神峠では、早くも霧が出ていて山頂は…

「あきちゃんの枝豆を食べると幸せになる」

 農家の娘が、秋取りの枝豆を収穫して なじみのレストランに食べてもらったら、 「あきちゃんの枝豆を食べると幸せになる。有り難う」と言われた。  これ以上の褒め言葉…

  幸せって何だろう?

            自分の好きなことを見つけること  好きなことに、はまること  自分の好きな人を見つけること  好きな人を想いながら、毎日を生活すること …

   「お早う」と「おはよう」

 ジョギングしている途中、急な下り坂があった。ゆっくり下っていると、正面から制服を来た女の子が2人、自転車で上ってくる。 そして、一人が、ついに諦めたのか、自転…

       春

   窓から見える梅の木に、小さな花が開き始めている。今年の冬は寒い日が続いたせいか、花が咲くのが、ひときわ待ち遠しい。毎朝、窓のカーテンを開けるとき、つぼみ…

議論の作法について

  地域福祉を研究している方から、戦後の福祉の変遷について話を聞く機会があった。  戦後、現行憲法の下で生存権が明確に位置づけられ、福祉国家的な政策が充実してきた…

  「思いて学ばざればーー」

         学びて思わざれば即ちくらし、思いて学ばざれば即ちあやうし     学生の頃、この言葉を聞いて、薄ぼんやりとしか意味が分からなかった。 しかし、色々…

  なおちゃんが立候補?

  娘が保育園の時、仲良しだった、なおちゃんが選挙に立候補すると聞いて、応援する会に行ってきた。   なおちゃんは、優しい子だった。   娘が恥ずかしそうにして…

      過去は変えられる

  過去は変えられる

過去は変えられる。
えっ? 何を言ってんの? と思うだろう。
過去は変えられないよ、変えられるのは未来だろう、と思うだろう。

だが、過去は変えられる。
それは、こういう意味である。

過去というのは、記憶を構成したものだ。
普通は、過去とは、過去に起こった事実の全体だと思うだろう。
だが、ある人にとって意味のある過去とは、過去に起こった事実
についての記憶の一部を構成したものなのである。

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いま、杉並区があつい!

 政治には興味がないという人が多いと思う。
政治は大事だが、政治家は自分勝手ばかりしていると
憤っている人も多いと思う。
私も、まったく同感なのだが、一方で、こういう、希望の持てる話もある。

 ミュニシパリズムという言葉をご存知だろうか。「地域主義」とか
「地域自治体主義」とか訳されていて、地域に根づいた民主主義や
合意形成を重視する取り組みのことだそうだ。
 ちょっと分かりにくい言葉だなと思

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    一ノ関と遠野の旅

    一ノ関と遠野の旅

 
 一ノ関に出かける用事があって、一ノ関で用事を済ませ、遠野まで足を伸ばしてきた。
 一ノ関に行くのは何年振りだろう。もう10年以上経つかも知れない。
そこで、ホテルで荷物を解いた後は、まずは願成寺に墓参りに行く。
すると、ホテルでフロアが一緒だった人も同じ方向に歩いていく。
聞くと、その人も願成寺に行くのだという。今は東京に住んでいるが、
元々は盛岡の出身で、一ノ関に来るのは1年ぶりなので墓参

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    栗の畑の草刈りで

    栗の畑の草刈りで

 借りている幾つかの畑の中に、奥の方に20本くらい栗の木が生えている畑がある。そこを栗の畑と呼んでいるのだが、今日はその畑で草刈りだ。

 除草と言えば、草を根こそぎ刈り取ったり、除草剤を撒くのが慣行農法の基本のようだが、草には土をよくする力があるし、保水力もある。
土の中の微生物に栄養を届けるために、草は一役買っている。
 実際、今年の6月、大雨で畑が半ば冠水したとき、多くの畑で野菜がやられて

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   運転手さん、ありがとう

   運転手さん、ありがとう

          
 家内と2人で山に行った帰り、駅に着いた。時刻表を見ると、電車は1時間に1本ほどで、次の電車が来るのは30分後くらい。
 駅前には、見事に何もない。唯一あった売店は一昨年閉店したと貼り紙がしてある(一昨年の閉店の貼り紙がまだ貼ってあるのだ)。

 広い駅前広場のベンチで時間をつぶして、そろそろかなと思って家内に
声をかけ、階段を上ってホームに出た。
 ところが、電車が入って

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   木曽御嶽山と奈良井宿

   木曽御嶽山と奈良井宿

7月23日(日)
 木曽の御嶽山は霊峰である。昔の人は、木曽福島駅から歩いて2泊3日で登拝したというが、私たちにはとても無理。木曽福島駅からバスとロープウエイを乗り継いで、7合目からの登山である。
 バスから外の景色を見ていると、途中から道路の両側に、石碑が後から後から現れて、霊峰に来たのだと実感する。霊神碑総数2万というらしい。
また、バス道路の脇には、ときどき御獄古道が現れる。

 ロープウエ

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  いわゆる専門家とどう付き合うか

  いわゆる専門家とどう付き合うか

 現代の社会では、どんな分野においても、その道の専門家の意見を聞かないと分からないことが多い。
 だが、ここで困るのは専門家の意見が大抵一致しないことであって、誰の意見を聞けばよいのかということになる。
私たちの眼力が試されることになるのだ。

 では、私たちの眼力をどう鍛えればいいのかということだが、具体的な例を通して考えてみよう。
 福島原子力発電所が東北大震災の津波によって非常用電源まで浸

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   鳥の言葉 ムクドリ


 資材置場のまわりの草が伸び放題になってしまったので、
草刈りをした。
 伸び放題だが、2週間ほど前にも刈っているので、若い草で、
刈り込みは楽である。

 ふと気がつくと、鳥の鳴き声がうるさい。
そちらの方を見ると、ムクドリが10数羽、群で降りてきていた。
しきりに草を啄んでいる。
 庭の木や、近所の森でムクドリの群を見ることはよくあるが、
畑の傍の草むらでみるのは初めてだ。それも

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    谷川岳と牧水の湯

    谷川岳と牧水の湯

 夫婦で谷川岳に登ってきた。水上駅からバスとロープウエイで天神平まで行き、二つの耳を経て奥の院に至る初級のコースである。
 天神峠では、早くも霧が出ていて山頂は全然見えない。ハクサンチドリやマイヅルソウ、イワカガミなど高山植物を楽しみながら、霧との競争で登って行くと、下ってくる人が「山頂は晴れているよ」と教えてくれる。
 それでも、肩の小屋のそばでおにぎりを食べながら休憩していると、ガスがどんどん

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「あきちゃんの枝豆を食べると幸せになる」

「あきちゃんの枝豆を食べると幸せになる」

 農家の娘が、秋取りの枝豆を収穫して
なじみのレストランに食べてもらったら、
「あきちゃんの枝豆を食べると幸せになる。有り難う」と言われた。
 これ以上の褒め言葉はないだろう。
 農家にとって、これ以上嬉しい言葉はないのじゃないだろうか。

 だが、こういう感謝の言葉が農家に届くことはどれだけあるだろう。 
普通、農産物は、農協に集約され、流通業者を介して小売店に並ぶ。
一方、消費者は、自分の買

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  幸せって何だろう?

  幸せって何だろう?

          
 自分の好きなことを見つけること
 好きなことに、はまること

 自分の好きな人を見つけること
 好きな人を想いながら、毎日を生活すること

 自分のやるべきことを見つけること
 やるべきことを、毎日、少しづつでも、やり続けること

 自分の生きる原則を見つけること
 生きる原則を貫けるよう、自分を律し、そして逃げないこと

 こういう毎日を続けるために、最小限の、屋

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   「お早う」と「おはよう」

 ジョギングしている途中、急な下り坂があった。ゆっくり下っていると、正面から制服を来た女の子が2人、自転車で上ってくる。
そして、一人が、ついに諦めたのか、自転車を降り、自転車を引きながら
上り出すと、後ろにいた子も自転車を降りて、自転車を引きながら
上りだした。
 2人が話している声が聞こえてくる。
 段々、近づいてくる。
 中学生らしい。

 そして、すれ違うときに「お早う」と声をかけたら、後

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       春

       春

 

 窓から見える梅の木に、小さな花が開き始めている。今年の冬は寒い日が続いたせいか、花が咲くのが、ひときわ待ち遠しい。毎朝、窓のカーテンを開けるとき、つぼみから花に、どれくらい広がっているのかを確かめるような気持ちになっている。

 時間の感覚も変わってきたようだ。以前は、事前にたてたスケジュールをきっちりこなしていくような生活だったが、今は、そこは融通無碍。
今日、できなければ明日でいい

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議論の作法について

議論の作法について

  地域福祉を研究している方から、戦後の福祉の変遷について話を聞く機会があった。
 戦後、現行憲法の下で生存権が明確に位置づけられ、福祉国家的な政策が充実してきたのだが、1970年代の半ば頃から新自由主義の影響の下で
社会の流れが変わり、福祉が削減されるようになった。
そのような大きな変化を進めるための大義名分に、地域福祉論が使われたというのである。
 地域福祉の理念とは、施設収容中心のそれまでの

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  「思いて学ばざればーー」

  「思いて学ばざればーー」

       
 学びて思わざれば即ちくらし、思いて学ばざれば即ちあやうし 
 
 学生の頃、この言葉を聞いて、薄ぼんやりとしか意味が分からなかった。
しかし、色々な人に触れて、やっとその意味が分かってきたような気がする。
 この対句の前と後、それぞれを実感させる人たちに出会って、やっと分かったのだ。

 学びて思わざれば即ちくらしは、ずっと感じてきたことだ。
 何で、自分で考えないのだろう。私

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          なおちゃんが立候補?

  なおちゃんが立候補?

  娘が保育園の時、仲良しだった、なおちゃんが選挙に立候補すると聞いて、応援する会に行ってきた。

  なおちゃんは、優しい子だった。
  娘が恥ずかしそうにしているとき、そばに寄ってきて、
「Jちゃん、Jちゃん、どうしたの?」と声をかけてくれた。
 反面、面白いところもある。
 娘のお誕生会をしたとき、我が家は服に無頓着なので娘はいつもと同じ服着ていたのに、なおちゃんは薄い青のドレスを着てきて

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