『図解 遠野物語の世界』

「遠野物語」を読んだ怖さと違和感が消えない。図解〜の写真がどんなに美しくても、綺麗事ではない民話、その底辺を流れているであろう子殺し、姥捨、気に入らない嫁や婿殺し…様々な話の断片が頭から離れない。ほんの数百年前に起きていた実話。遠野だけではなく、各地で起きていたであろう…考えると現代に生まれて良かった。
「遠野物語」は不思議な伝承を集めたのかもしれないが、貧しさ、飢え、戦乱、残酷性、理不尽、暴力、

もっとみる
大吉です!
2

『遠野物語』柳田國男を読んで〜土とふるさとの文学全集より

遠野のトーはアイヌ語の湖の語からだろう。昔は一円の湖水だった、というのが興味深い。まず連想したのは泉鏡花。民家の娘がさらわれて(神隠し)、恐ろしい人の妻にされる。その人の目の色は少し違う。(漂流してきた外国人?)母一人子一人と姑の家。嫁と姑の仲が悪い。孫が祖母を鎌で殺す(家庭内暴力?)オシラサマはアイヌにもこの神がいる。ザシキワラシは十二、三歳の童子。この神の宿る家は豊かになり、出ていった家は没落

もっとみる
嬉しいです♡
3

最近読んだ本

『恋歌』朝井まかて

樋口一葉の歌の師匠に焦点をあてたのは良いと思う。牢の中の描写が最も生き生きと感じる。天狗党の残党はかくも残酷に扱われたのか。樋口一葉や門下生をもう少し書いてほしかった。残念ながら私には退屈。

『遠野物語』を歩く 講談社カルチャーブックス

『遠野物語』を読むために、カラーの写真で勉強。遠野に住んでいるわけではないが、見えないものを感じるDNAは理解できる。先祖代々何かを祀る

もっとみる
ありがとうございます♡
1

福祉職場の民俗学 狐の嫁入り

「狐の嫁入り」は見てはいけないと言われていますね。
狐に限らず、鶴の機織りも、うぐいすの最後の蔵も、雪女を見たという話も、見ちゃいけない、やっちゃいけない、言っちゃいけないっていう教訓は、日本昔ばなしにはつきものですね。

わたしが、民俗学に触れて、同時に興味を持ったのは「遠野物語」。
つまりは、「民話」です。
その土地に言い伝えられる「民話」。
冬の寒い夜、外はしんしんと雪が降る。南部曲り家の囲

もっとみる
ダンケシェン!
2

5/6 21:20ライブ配信【特別ゲスト】写真家:小川周佑さん 「アイスランド取材体験インタビュー現世とあの世の境界線が曖昧になるとき」

5/6 21:20ライブ配信
【特別ゲスト】写真家:小川周佑さん 
「アイスランド取材体験インタビュー
現世とあの世の境界線が曖昧になるとき」

Twitterに当日リンク先をシェアします。
https://twitter.com/spchonslf
アプリをダウンロードの上登録していただくと、コメント欄からご参加いただけす。
https://twitter.com/radiotalk_info

もっとみる

実話怪談としての「遠野物語」

「遠野物語」は岩手県遠野地方に伝わる民話や伝承を集めたもので、民俗学者・柳田国男の名を世に知らしめた氏の代表作である。
内容は安倍貞任の伝説や「オクナイサマ」にはじまる民間信仰、山男や天狗、座敷童子、河童に経立(ふつたち)といった、日本全国に普遍的に見られる怪奇譚の類型が大半を占めている。

総体的に言って娯楽飽和社会を生きる現代人が読んで面白いものではないが、中には現代の実話怪談界でも十分に通用

もっとみる

迷世屋敷に見るマヨイガ考

VRChatに「迷世屋敷 -maze house-」というホラー体験ワールドがあります。このワールドの内容に関して私の観点から考察を書いてみたくなりましたのでここに一筆したためます。ある意味、好きなワールドの長文紹介とも言えるでしょうか。
なお都合上ワールドの展開に関するネタバレを多分に含むのと、あくまで私の独自研究にすぎない公式見解ではないものであることをご承知願います。

「迷世屋敷 -maz

もっとみる

遠野の不思議を旅する

Flâneurの取材で岩手県遠野を旅したのは2019年のこと。本当なら昨年また違う媒体で遠野を取材する機会があったのですが、憎きコロナの影響で断念。今年こそは取材抜きでも再訪したい。そんな思いを込めて遠野の旅を振り返りたいと思います。

◆遠野を旅した理由私が作っているリトルプレスFlâneurでは“遊歩者の旅”というコーナーがあります。ただ気ままに旅する紀行文もあればテーマを絞ったガイドブック的

もっとみる
読んでくれてありがとう👹
20

日本のこころ⑬「遠野物語」と日本民俗学の道

ピンとこない「民俗学」
 訪日客を外国語でガイドするための全国通訳案内士試験では、外国語の他に、地理、歴史、一般常識、実務の教科がある。常々思うのが、「民俗学」という科目が独立して存在しないのは観光庁の不手際ではなかろうか。というのも、訪日客が日本に対して期待することの多くが、民俗学的な事項だからだ。
 ここまで書いてもピンとこない方は、おそらく訪日客が直面する民俗学的な事物にどのようなものがある

もっとみる
よろしければシェアもお願いします!
9

遠野という奇跡

 遠野というところの特別さはイメージと実際の乖離が大きいところだ。
いまでは民話の里が大きいが、むしろ歴史を通してみれば、交通の要所であり、生産量も高い都会であった。
 しかし、それが特別かといえば各地にこういう地域はあったはずである。  では、どうして特別な場所になったのか

 それに大きく貢献しているのが、電車網というか、オリンピック用に大量に作られた車両を利用するための国鉄による観光資源の開

もっとみる
うれしい ありがとう
3