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気になった記事をテーマに拘らず集めています。
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#フェミニズム

アイドルオタクが推しのパロディAV発売に抗議して販売中止させるまで

はじめに
このnoteは、ひとりのアイドルオタク(わたし)が推しの元女性アイドルのパロディAV発売をTwitter(現X)で問題提起し、ファンコミュニティの内外に関連各所への抗議を呼びかけて販売中止に追い込むまでの顛末をまとめたテキストです。経緯だけではなく、応用が効くように今回抗議を成功させることができた原因の分析や、どんな方法論を使ったのかにも重点を置いた内容になっています。

今回に限らず、

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ポールダンサーはストリッパーなのか、アスリートなのか?

ポールダンサーはストリッパーなのか、アスリートなのか?

昨今、男性アーティストが女性の性的魅力をテーマにした作品を発表できるのか?
そんなことを考えている丸山です。

高尚なコンセプトでもなんでもなく、多くの男性が10代の頃から持っているであろう感情をベースに表現したいだけなんですが、現在では難しいようです。

これは、2018年にポールダンサーを撮影した作品です。

制作当時、NYのギャラリーからは、"今のアートの世界では、こういうテーマは人気がない

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強烈な "フェミ騎士あるある" が発動。『埼玉県プール撮影会騒動』の黒幕がとんでもない罪状で書類送検

強烈な "フェミ騎士あるある" が発動。『埼玉県プール撮影会騒動』の黒幕がとんでもない罪状で書類送検



体調不良気味で静かにしていたいのに……

なんで私が体調不良で家で大人しく静養していたい時に限ってこういう面白ニュースが飛び込んで来るのだろうか(挨拶)

なんの話かと言うと、埼玉県の県議会議員・辻こうじ容疑者が、知人女性の "性的な画像" をネットにばらまいた容疑で書類送検されたのだ。本人も罪を認めていて、辞職についても覚悟しているご様子。

また女性との関係については詳細を明かしていないの

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社会運動がつくりだした被害者たち 原発事故から宗教、J事務所まで

社会運動がつくりだした被害者たち 原発事故から宗教、J事務所まで

取材・論考・タイトル写真
加藤文宏

はじめに ALPS処理水で騒いで終わったかと思えば、次はあきたこまちR──こんな話を、騒動の構造をあきらかにしながら論考しようと思う。

彼らは被害者なのか 原発事故に際して首都圏が不安におののき、瓦礫処理では地方都市でも騒がしい動きがあった。
 日本中が動揺していた10余年前、ふと思った。原発事故にまつわるできごとの「真の被害者」は誰だろうか。
 首都圏は放

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【面接でノーメイクを怒られた!?】マイナビ出版の書籍に抗議します。

………就活本がすべきは、こういうときの通報窓口を紹介することでは?

追記:回答2023年11月22日、こちらの抗議について、マイナビ出版より返答がありました。

概要2023年10月22日、
マイナビ出版発行、岡茂信著「内定獲得のメソッド 就職活動がまるごと分かる本 いつ? どこで? なにをする? '25」(2023年5月31日発行)について、出版社と著者の双方に対して、抗議文を郵送しました。

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「弱者男性」という言葉は卑怯だ。

「弱者男性」という言葉は卑怯だ。


はじめに先日、X(旧Twitter)上で
「弱者男性」という言葉についての投稿をしました。
それが性別に関わらず多くの方の目に留まり
様々なご意見をいただきました。

投稿の全文は以下の通りです。

この投稿は多くの、主に女性と思われる方たちの賛意を得ると同時に、
非常に多くの男性と思われる方たちからのご批判を受けました。
ご批判には、たとえば次のようなものがありました。

私自身、この投稿にお

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日本共産党埼玉県議会議員団の「性の商品化」への違和感

日本共産党埼玉県議会議員団の「性の商品化」への違和感

6月11日、埼玉県県営公園の「水着撮影会」への貸出禁止が撤回されてたようです。

ドタキャンで仕事がキャンセルされてしまった方々には適切な補償がされて然るべきですが、とりあえずは一安心。

ところで、前回は、

と書きましたが、さらに驚くことがあったので備忘録的に書き留めておこうと思います。

「県営公園における「水着撮影会」について」と題された要望書の「水着撮影会」へのしらこばと水上公園貸し出し

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なぜフェミニズムを学ぶんですか?という問いについて

なぜフェミニズムを学ぶんですか?という問いについて

なぜフェミニズムに関心を持つか?

いわゆる「MeToo運動」のきっかけとなったハリウッド映画界での性被害報道の経緯を描くドキュメンタリー調の再現映画である「SHE SAID」を見てきました。特に(性被害報道の映画であるということ以外)前情報もなく鑑賞したので全体的には学ぶものが多く、また極力「加害者」を画面に登場させないことも含め秀逸な作りであったように思われます。
特に報道側の女性が「被害者は

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『女は自宅で洗濯ばさみで髪を止めない』とトレンド炎上したイラストの漫画『生徒会にも穴はある!』を購入して読んでみたら、そういう人ではなかった話、というかすごく優れたマンガだった話

『女は自宅で洗濯ばさみで髪を止めない』とトレンド炎上したイラストの漫画『生徒会にも穴はある!』を購入して読んでみたら、そういう人ではなかった話、というかすごく優れたマンガだった話

発端は、講談社で連載中の漫画『生徒会にも穴はある!』公式のこのツイートであった。

このイラストに対して、「女は自宅でブラジャーの後ろだけ外したりしない」という主張をする人たちが現れ、それに対して「いや私はするけど?」「おかんがよくやってる」などの反論が出た。やがて論点は「女は自宅で洗濯ばさみで髪なんか止めない。女のことをわかっていない」「そもそも洗濯ばさみでポニーテールの髪は止まらない」「いや止

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スタジオジブリの雑誌『熱風』の記事で、御田寺圭a.k.a”白饅頭”氏と対談してきました。

スタジオジブリの雑誌『熱風』の記事で、御田寺圭a.k.a”白饅頭”氏と対談してきました。

これは前後編の「後編」なんですが、前編では、主に「経済・経営」的な話題において、「安倍政権時代の経産省的無責任な言いっぱなし」文化を補完するにはどうすればいいのか?という話をしました。

上記の「前編」をざっとまとめると以下のようになります。

・・・つまり一個前の記事においては、「政治面におけるネオリベ(≒新自由主義≒市場原理主義)」的な風潮をいかに日本社会と無無理に接続するのか、その「現実と理

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読んでいない本について堂々と「差別本」扱いする方法

元タイトル:『むずかしい女性が変えてきた』 販売停止に賛同する人の、エリート意識がもたらす大きな反作用 を変更(2022/07/27)

はじめに 大阪のtoi booksという書店が、ヘレン・ルイス著、田中恵理香 訳『むずかしい女性が変えてきた あたらしいフェミニズム史』(みすず書房 2022年5月16日)を「いったん販売停止」にした事が、Twitterで話題になっている。販売停止の理由は、ヘレ

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「フェミニズムから離れていく若い女子」は何を考えているか?

「フェミニズムから離れていく若い女子」は何を考えているか?

こんにちは。来殿ベルです。

2019年、社会学・ジェンダー研究者で武蔵大学他非常勤講師の高橋幸氏が『「フェミニズム離れ」する若い女子が抱いている違和感の正体』と題した論考を現代ビジネスオンラインで発表でしました。

高橋氏は、2021年にもほぼ同趣旨の主張をシンポジウムで繰り返しています。(こちらのページから氏が作成・使用した資料がダウンロードできます。)

興味深いテーマですが、私自身、まさし

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