CDBと七紙草子

CDBと、創作ユニット七紙草子のページ。 著書『線上に架ける橋』 https://ww…

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CDBと、創作ユニット七紙草子のページ。 著書『線上に架ける橋』 https://www.amazon.co.jp/dp/484602122X?tag=774books-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1

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  • 七草日記

    絵やマンガなどの創作物、WEB記事やTwitterに書ききれなかったこと。あとは映画やいろいろな作品について、ネタバレを含むのでTwitterなどに書けないことなどを書いていきたいと思っています。

  • サイゼリヤ先輩まんが保存庫マガジン

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最近の記事

『先生の白い嘘』と『違国日記』

映画『先生の白い嘘』については、公開初日の舞台挨拶で監督とプロデューサーが謝罪したことを報じるこの記事がわかりやすいかもしれない。 三木康一郎監督が公開前のインタビューで、主演女優・奈緒さんからインティマシーコーディネーターの希望があったが、話し合いの結果、今回は入れなかったと語り、それが激しい非難を浴びた。記事から謝罪の言葉を引用しよう。 三木監督「今回、私の不用意な発言により皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけしたことをこの場を借りて謝罪したいと思います。本当に申し

    • 本日発表されたあるニュースについての個人的感想

      本日発表されたあるニュースについてのきわめて個人的な感想を月額マガジン向けにクローズドな形で書く。極私的な感想なので公開で書こうとは思わないし、ライターとして何か情報を持っているわけでもない。単なる短い、個人的な感想だ。だから何についてのニュースなのかタイトルで触れて購読者を増やそうとも思わない。単にクローズドな形で、あるニュースについて書きたいだけだ。

      • 名古屋のスガキヤは死んでいなかった、という話

        ゴールデンウィークの前くらいだったかな。鳥取県の青山剛昌ふるさと館に行く途中で名古屋駅で降りて、スガキヤを探した。関東からははるか昔に撤退し、もはや伝説のラーメンになっているスガキヤ。名古屋ではまだそれが生きているという噂を聞いていたからだ。 スガキヤ伝説は関東でも響き渡っている。2014年には愛知県名古屋市港区出身の武井咲がおしゃれイズムのゲストでスガキヤ愛を語るなど、スガキヤLOVEの有名人は多いのだ。安い価格。美味しいスープ。 cdbちゃんもはるか昔に食べたことがあっ

        • 急病による月額マガジン更新遅れのお詫び

          大変申し訳ありません。 実を言いますと、つい昼まで今日は6月30日だと思い込んでいました。 当然ながら本日は7月1日です。しかしながらこの月末、39℃を超える発熱で意識が朦朧とし、月末に投稿するはずだったnoteを書くことができませんでした。というか、そもそも何日なのかを把握できないほど朦朧としていました。 先週の火曜日、舞台を観に行った後に、徐々に体調が悪化するのを感じていました。(より詳しく言うと、そのさらに1週間前にまったく別の症状で先月に続いて先月に続いて救急車に乗

        『先生の白い嘘』と『違国日記』

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        記事

          映画『マッドマックス:フュリオサ』 感想

          日本でも『マッドマックス:フュリオサ』が公開されました。初日の朝から見てきましたので感想などを書きたいと思います。 そもそも前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は前々作『マッドマックス/サンダードーム』から30年もの時をこえて作られた作品でした。同時代のゲームに例えれば初代ファミコンで熱狂したゲームの続編がPS4のフル3Dで公開されたようなものです。主演の交代はもちろん、映像、ストーリー、砦のイモータンジョーたちの人物造形、そして何よりもフュリオサの鮮烈なキャラクター、

          映画『マッドマックス:フュリオサ』 感想

          今年のゴールデンウィークも横浜に屋外映画館シーサイドシネマがやってきた

          去年も紹介した、横浜市が後援する映画のゴールデンウィーク屋外上映会、シーサイドシネマがやってきた。 今年から加わった新会場はパシフィコ横浜大ホール。大スクリーンの屋内会場は定員制だが、屋外は設置されたモニタを自由に見られる。牛串屋やケバブ屋のキッチンカーも来ている。 去年の記事はこちらである これ、涼しい風が吹く中で映画のスクリーンを見るのは本当に映画文化の概念を揺さぶられる体験だったので、横浜に近い方はぜひゴールデンウィークに足を運んでみてください。

          今年のゴールデンウィークも横浜に屋外映画館シーサイドシネマがやってきた

          人生で初めて救急車で運ばれてしまった話

          いきなりすまん。本当は西日本旅行や、映画のことを書こうと思っていたのだが、今月下旬の深夜に急激な体調の変化があり救急車を呼ばざるを得なくなってしまったのでそのことを書こうと思う。今は回復しています。

          人生で初めて救急車で運ばれてしまった話

          映画公開後の疑問『オッペンハイマーをプロメテウスに例えて本当にいいのか?』

          映画『オッペンハイマー』が公開されました。試写の時はさすがに内容に踏み込んだことを書くのは控えたのですが、無事公開もされたことですし、あらためて内容について書きたいと思います。 Prometheus Stole Fire from the Gods and Gave It to Man. For This, He Was Chained to a Rock and Tortured for Eternity.” 映画『オッペンハイマー』はこの引用から始まります。 「プロメ

          映画公開後の疑問『オッペンハイマーをプロメテウスに例えて本当にいいのか?』

          試写会で見た『オッペンハイマー』に日本の観客として感じたこと

          映画『オッペンハイマー』の試写会に行ってきました。日本中の映画関係者が来ているのではないかと思うほどの大劇場満員の試写で、受付だけで大行列でした。 まずはこの映画の配給に手を挙げてくれたビターズ・エンド社にお礼を言いたい。アメリカで映画賞総なめ状態にも関わらずこの映画の公開はなかなか決まらなかった。『正欲』『熱のあとに』など優れた日本映画の配給を支える一方、こうした火中の栗を拾うような作品も配給してくれるのは映画ファンとして足を向けて寝られない。 『オッペンハイマー』の映画技

          試写会で見た『オッペンハイマー』に日本の観客として感じたこと

          『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』伊藤健太郎の完全復活と、映画をめぐる論争について思うこと

          伊藤健太郎の日本アカデミー賞優秀助演男優賞の受賞は嬉しい驚きだった。もともと僕は『冬薔薇』『静かなるドン』と伊藤健太郎の演技の良さについて書いてきて、去年の文春シネマのベスト10にも『静かなるドン』を入れた。映画を見ればわかるがあれは明らかにDVD媒体向けに作ったコンテンツを、伊藤健太郎の演技があまりにいいので劇場公開展開した映画だと思う。静かなるドンというのは漫画原作で、そんなに真面目にリアルな話ではない。ヤクザの跡継ぎ息子が昼間はサラリーマンという、昭和末期に連載がスター

          『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』伊藤健太郎の完全復活と、映画をめぐる論争について思うこと

          今年の川崎モアーズ有名人慈善絵馬展の記録

          毎年やってるので、今年も記録しよう 今年の目玉、羽生善治さん

          今年の川崎モアーズ有名人慈善絵馬展の記録

          蛙田アメコ先生めあてで見た林家つる子師匠の落語があいみょんの歌のように天才だった話

          推し小説家の蛙田アメコ先生が出演するということで、日本橋で落語を見てきました。といっても蛙田先生が落語をするわけではありません。大学時代の友人、林家つる子氏が真打に昇進する。しかも先輩11人を抜いて、女性落語家として初めて、落語協会で11年ぶりの大抜擢で真打昇進。大天才です。これをお祝いする壮行会でした。会場の日本橋社会教育会館につくと、パンフレット代わりにコピー紙で出演者一覧が渡されました。 もらった時のままです。印刷に失敗していますね。おそらく蛙田アメコ先生本人がコンビ

          蛙田アメコ先生めあてで見た林家つる子師匠の落語があいみょんの歌のように天才だった話

          大晦日なので、今年の初詣で絵馬にお願いしたことを書こう

          中居くんは、どうやら大丈夫らしい。普通にテレビに出て、ロケにも行っている。 すごく正直なことを言うと、去年の年末から今年の年初にかけて、僕は中居くんの健康状態が気になって仕方がなかった。不思議なことだ。別に僕はそこまで中居くんのファンではなかったはずだから。彼の司会番組もそんなに熱心に見ているわけではなかった。でもなんというか、去年の年末の、彼が復帰を強行しようとして、週刊誌に何かしらの体調不良を報道され再び入院する、しかも病名は明かされないという展開の中で、これは中居くんを

          大晦日なので、今年の初詣で絵馬にお願いしたことを書こう

          見れば面白い『屋根裏のラジャー』、予告編はどこまでネタバレすべきなのか

          スタジオポノックの新作アニメ映画『屋根裏のラジャー』を見た。「あんまり面白くなさそうだな…」という鑑賞前の印象に比べて、はるかに面白かった。 映画ライター、ヒナタカさんの記事に西村プロデューサーの貴重なインタビューがある。読んでみてほしい。 さて『屋根裏のラジャー』、面白いとは書いたが、ヒットしていない。それも少々の興行不振ではない。2016年の長編アニメ『メアリと魔女の花』の初動が32万4000人、4億2800万円。今回の『ラジャー』が4万9642人、6816万9730

          見れば面白い『屋根裏のラジャー』、予告編はどこまでネタバレすべきなのか

          東京芸術劇場で見た『DOJO wip』内の短編演劇、サヘル•ローズ氏演出の無言劇『  』にこめられたもの

          東京芸術劇場で、俳優たちが短編演劇をオムニバスのように連ねた企画『DOJO wip』を見てきました。 東京芸術劇場の芸術監督・野田秀樹が立ち上げた東京演劇道場。藤井千帆さん、藤井咲有里さんなど、以前から各所で「この人はすごい」と思ってきた役者さんたちが次々と野田秀樹道場に集まるのを見ていると、やはり才能はいつか発見されるものなのだなと思いました。 今回は、俳優自身が演出を手がけるところが目玉です。フロアトポロジーのゲストで知った藤井千帆さんは『淋しいおさかな』の演出や音楽

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          『舞台俳優殺し音響』の劇場で初舞台を飾った清原果耶の見事な実力の話

          11月28日、東京建物ブリリアホールで舞台『ジャンヌ・ダルク』の初日を見た。朝ドラ『おかえりモネ』や『透明なゆりかご』などで知られる清原果耶の初舞台。もともと実力には定評があり(というか、10代から絶賛以外の評価をほぼ聞かないほどの才能である)心配はしていなかったが、初舞台の初日というプレッシャーを感じさせない堂々たる主演だった。 ただ観劇前に、不安要素として感じていたことがひとつあった。上演する劇場が東京建物ブリリアホールだったからである。池袋の超一等地に建設された新劇場に

          『舞台俳優殺し音響』の劇場で初舞台を飾った清原果耶の見事な実力の話