加藤文宏

著述家、写真家。論壇誌、その他メディアでの執筆、講演。加藤文名義で日本経済新聞社、文藝…

加藤文宏

著述家、写真家。論壇誌、その他メディアでの執筆、講演。加藤文名義で日本経済新聞社、文藝春秋他から著作発表。インタビュー誌「IJ」創刊|講演・講師承っています。

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  • 社会運動・実相・虚妄

    主に現在進行形の社会運動について考えるための記録やデータなど素材と考察です。独自調査や聞き取りを含みます。あえて対立構造をつくりったり声の大きさでやった気になる運動は害悪でしかない。

  • 旧統一教会/家庭連合問題をまとめる

    安倍晋三元首相暗殺を契機にした旧統一教会/家庭連合をめぐる問題について取材と調査を踏まえた報告と論考をまとめました。

  • 福島県への風評加害・情報災害問題

    情報災害としての福島県への風評被害問題および自主避難者問題について

  • 語られてこなかった母子自主避難

    原発事故の影響を恐れて、首都圏から自主避難した母子がいました。この人たちの行動は別居や引っ越しと同等であるため、国や自治体によって実態が把握されないまま10余年が経過し、存在さえ忘れ去られようとしています。

  • 山本太郎研究

    山本太郎の政治を解明する

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反マスク・反ワクチンから抜け出したくなったら

反マスク・反ワクチンをやめたくなったときどうしたらよいか手順やトラブル時の解決法を説明します 反マスク運動や反ワクチン運動に参加していた人たちから、周囲で新型コロナ肺炎に罹る人が現れはじめて、中には連絡が取れなくなった人もいて怖い、どうしたらよいのかと私たちに気持ちの迷いを伝えるメールが届いています。 人それぞれ状況が違うでしょう。でも私たちに言えることはひとつ。 「匿名でやっているならフェードアウト。実名を知られていても縁切り」 これだけです。 でも踏ん切りがつかな

    • 首相にしたい議員調査と内閣支持率がこんなにも違う理由

      加藤文宏 石破首相待望論の謎 自民党総裁選のたびに石破首相待望論が浮上し、今年に入ってからもマスコミ各社の世論調査で石破茂氏が常に「首相にふさわしい人物」の上位に位置していた。ところが、いざ石破内閣が発足するや支持率は2000年以降の歴代内閣で最低を更新した。  いったい石破首相待望論とは何だったのか、と首をひねる人は多いはずだ。  こうなるのには理由があり、こうなるのがわかっていて一部のマスコミは世論調査を行なっている。世論調査を使い世論と政局を誘導するマスコミは、仰々し

      • 「ナラティブと公益性」無敵化する特権的な語り手たち

        加藤文宏 はじめに 何者かによって語られる出来事への視点や解釈(ナラティブ)は、社会や世界そのものを表さない。あくまでも複数あるうちのひとつの出来事で、しかも客観的ではなく、語る人の数だけ体験と感情があるのを示しているにすぎない。もしかすると言葉足らずかもしれないし、話を盛っているかもしれない。だが誰か一人の、あるいは特定の集団の語りから生まれたナラティブが、政治や社会を動かしている。 それは証言から始まった 誰かが声を挙げる。電車の中で赤の他人に体を触られた。原発事故の

        • 母子自主避難から考える 災害の政治利用

          加藤文宏 災害の政治利用 能登半島地震が発生したのち、活動家や政治家が被災地に入り、救援や復旧の全体像をあきらかにしないまま、悲惨な状況だけを伝えた。その目的は、政府や自治体を批判するためだった。こうして拡散された情報が実態とかけ離れた虚像を生み、政府や自治体への不信感を国内に漂わせた。  災害の政治利用だ。  次なる大災害はもとより、発生が危惧される台湾有事でも同じ仕組みで政治的に策動する面々が登場するのは間違いない。日経新聞は中国工作アカウントが『「沖縄独立」煽る偽動画

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          加藤文宏 石破首相待望論の謎 自民党総裁選のたびに石破首相待望論が浮上し、今年に入ってからもマスコミ各社の世論調査で石破茂氏が常に「首相にふさわしい人物」の上位に位置していた。ところが、いざ石破内閣が発足するや支持率は2000年以降の歴代内閣で最低を更新した。  いったい石破首相待望論とは何だったのか、と首をひねる人は多いはずだ。  こうなるのには理由があり、こうなるのがわかっていて一部のマスコミは世論調査を行なっている。世論調査を使い世論と政局を誘導するマスコミは、仰々し

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          鴨下案件の背景と処理水放出以降の冷遇

          忘れられていた鴨下家を、処理水放出反対運動が表舞台に引っ張り出した。彼らの語りからある老人の逸話が消え、レジ袋で鼻血を受けて歩く子の逸話へ収斂していったのは、悲劇の原発避難民に求められたものの変化を象徴している。 悲劇の原発避難民であるのを強調し正当化しなければならなかった、鴨下家の事情と背景。悲劇の原発避難民を必要とした、反原発運動と報道。これらを整理しよう。 加藤文宏 処理水放出の以前と以後 鴨下全生氏のX/Twitterアカウントが、いわゆる「レジ袋鼻血」以降2カ月

          鴨下案件の背景と処理水放出以降の冷遇

          社会をけしかけた責任 早稲田大学とカトリック

          加藤文宏 「辻内琢也やカトリック中央協議会。こんなの許せるわけないだろ」という話を丁寧にしてみようと思う。彼らの居場所は、聖域ではない。 ────────  鴨下全生と辻内ゼミとカトリックに端を発する問題は、未だに解決の糸口さえ見えない。この三者は、あり得ない原発事故の被害を語るか、被害を誇大に吹聴したり社会に影響を与えたことで、福島県民と同地に関わる人々の暮らしを踏みつけ、当事者の悲鳴と批判を退けて現在に至っている。▶︎鴨下全生と言えば「レジ袋鼻血」と呼ばれる大量の鼻

          社会をけしかけた責任 早稲田大学とカトリック

          被曝デマ・ワクチン死デマ・統一教会デマの共通項

          加藤文宏 はじめに今回は次の図にまとめた内容について考える。

          被曝デマ・ワクチン死デマ・統一教会デマの共通項

          ナラティブで脅す人々を許してはいけない ──レジ袋鼻血から

          加藤文宏 はじめに鴨下全生氏の投稿が波紋を呼び、福島県民から批判の声があがった。出来事の詳細と課題は林智裕氏による記事に詳しく書かれているので、ぜひ読んでいただきたい。なお記事では、筆者の『鴨下家は福島を代表するのか 鼻血は何だったのか』が資料として紹介されている。 今回は、レジ袋に鼻血を受けて歩いたという逸話が生んだ「ナラティブ」について考える。ナラティブとは自らの体験を語ることや、こうして語られた証言で、小説や伝説のような創作された「物語」とは別種のストーリーで、昨今

          ナラティブで脅す人々を許してはいけない ──レジ袋鼻血から

        記事

          鴨下案件の背景と処理水放出以降の冷遇

          忘れられていた鴨下家を、処理水放出反対運動が表舞台に引っ張り出した。彼らの語りからある老人の逸話が消え、レジ袋で鼻血を受けて歩く子の逸話へ収斂していったのは、悲劇の原発避難民に求められたものの変化を象徴している。 悲劇の原発避難民であるのを強調し正当化しなければならなかった、鴨下家の事情と背景。悲劇の原発避難民を必要とした、反原発運動と報道。これらを整理しよう。 加藤文宏 処理水放出の以前と以後 鴨下全生氏のX/Twitterアカウントが、いわゆる「レジ袋鼻血」以降2カ月

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          フクシマ型PTSD命名の悪質性を問う ──辻内琢也・鴨下全生・早稲田大学・カトリック・三和書籍

          加藤文宏 スティグマ化を狙った命名 早稲田大学人間科学部教授の辻内琢也氏が、「日本で起きている原発事故の問題が、決して福島県に留まった問題ではなく、日本全体の問題であり、さらには国際社会の問題」であるとして、ある種の精神的苦痛に『フクシマ型PTSD』なる命名をした。  さらに『[意見書]フクシマ型PTSD “今やらねばならぬこと”』と題した書籍を2024年8月16日に三和書籍から刊行している。  フクシマ型という命名がスティグマ(「差別」や「偏見」など否定的な意味合い)を固

          フクシマ型PTSD命名の悪質性を問う ──辻内琢也・鴨下全生・早稲田大学・カトリック・三和書籍

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          放射線デマの現在

          放射線を可視化するデマがなければ成り立たなかった反原発運動と、流言飛語の現在について。 加藤文宏 放射線デマとは何か この記事で扱う放射線デマは、福島第一原発事故にまつわる事実に反する扇動的で謀略的な宣伝だ。謀略的な宣伝と書くと組織が行うもののように思われるかもしれないが、個人がいいかげんな噂話を生み出したり拡散させる行為もあった。  下掲のスクリーンショットは、Yahoo!知恵袋へ2011年3月14日に投稿された鼻血デマの初出または初出に近い噂話だ。  「鼻血デマ」は、

          放射線デマの現在

          鴨下家は福島を代表するのか 鼻血は何だったのか

          ・2024.9.2 21:50 赤坂プリンスホテル避難所の様子を伝える報道、広報等のスクリーンショットを追加。 加藤文宏 1 はじめに 鴨下全生氏がX/Twitterのアカウントから「レジ袋で鼻血を受けながら歩く子供 避難所でよくある光景」とポストしたのは記憶に新しい。ポストで示されたリンク先では、 と福島第一原発事故が発生した直後の避難所で経験したことを語っている。  鼻から出血するほど被曝したなら生命の危機だったはずだが、避難所でも他の場所でも被曝死した人はいない。

          鴨下家は福島を代表するのか 鼻血は何だったのか

          統一教会と世の中の噛み合わない論点

           統一教会と世の中という区分けをしたとき、両者についての世の中での論点と、統一教会の人たちの論点がまったく噛み合っていない。  世の中の統一教会問題とは霊感商法と高額献金と政治であったり韓国であったりする。ただし世の中の人々には、ここに列記した単語以上の踏み込んだ知識はないうえに、どれにもさほど興味がない。統一教会は漠然と嫌なもの、自分の暮らしに関わってほしくないものと認知されている。  実は、信者は霊感商法と呼ばれるものを行わないし、いまどきは高額献金をすることさえ難しく

          統一教会と世の中の噛み合わない論点

          山上が綴った全ツイートを解析② 語らなかった出来事

          暗殺犯山上徹也は約86,000文字を費やしてツイッターで何を語ったのか、『速報/山上徹也が綴った全ツイートを解析』であきらかにした。 自然言語処理による解析と全文を読破することで、山上が安倍晋三氏の功績を認識していたり、反左翼的で、強い反フェミニズム思考の持ち主であるのがわかった。力説していたのは女性から選択されない非モテから見た社会の残酷さだった。 だが、饒舌な彼が頑なに語らないものがあった。 加藤文宏 (更新/2024.8.24 21:25 母親による資産売却の時期に

          山上が綴った全ツイートを解析② 語らなかった出来事

          「山上徹也分析」についてのお知らせ

           次回「山上が綴った全ツイートを解析」では、購読料をいただいて執筆した第1回記事の内容を踏まえて新たな分析結果を発表します。購読料を支払っていただいている会員の皆さんに不利益が発生しないよう、当記事では次回の概要を前もってお伝えしながら、今まで触れてこなかった鈴木エイト氏とのやりとりの裏話を紹介します。

          「山上徹也分析」についてのお知らせ

          速報/山上徹也が綴った全ツイートを解析 反左翼・反フェミニズム・非モテ

          資料に忠実でなくてはいけない。資料を前にして謙虚でなくてはいけない。 だが暗殺犯山上徹也が残したツイート約86,000文字を精査する者は現れず、妄想をもとに反権力のヒーローとして祭り上げる者さえいるありさまだ。彼自身が2年8カ月にわたって書き連ねたツイートは、ヒーロー像を蒸発させる衝撃的な内容だった。 当記事では[速報]として、自然言語処理による解析結果に山上家の年譜を対照させる作業から判明した事実を伝える。 加藤文宏 はじめに 安倍晋三元首相を暗殺した山上徹也は、ツイッ

          速報/山上徹也が綴った全ツイートを解析 反左翼・反フェミニズム・非モテ

          水耕栽培の成功を喜んでいた鴨下祐也氏が原発事故の被害者に転向した理由と騒動の発端

          『当事者が語り部化してアンタッチャブルな存在になる』で鴨下家の自宅がALPS処理汚染水差止訴訟原告団事務局として使用されていたことについて書いた。 これら鴨下家にまつわる事情を会員限定記事で論考し明らかにする。 鴨下祐也氏は2012年2月に、いわき市で行っていた水耕栽培を土壌汚染の心配がないものと評価し、野菜の甘さに顔をほころばせる学生を見て「あの時、続けると言ってくれたことに感謝したい」と言っていた。ところが2014年に自主避難者の代表のようにマスコミに取り上げられ、あた

          水耕栽培の成功を喜んでいた鴨下祐也氏が原発事故の被害者に転向した理由と騒動の発端