加藤文宏

著述家、写真家。論壇誌、その他メディアでの執筆、講演。加藤文名義で日本経済新聞社、文藝…

加藤文宏

著述家、写真家。論壇誌、その他メディアでの執筆、講演。加藤文名義で日本経済新聞社、文藝春秋他から著作発表。インタビュー誌「IJ」創刊|講演・講師承っています。

メンバーシップに加入する

情報があふれています。その場、そのときの状況や感情に左右されない見識を持って情報を選択したい。取材や調査などで得た知見を、論考しながら整理。筋道だった認識を得たい方への特典記事として(論壇誌などへの寄稿前に)月数回提供します。まっさらな視点から情報を選択するための月額プランです。

  • 月額読み放題会員

    ¥500 / 月
    初月無料

マガジン

  • 旧統一教会/家庭連合問題をまとめる

    安倍晋三元首相暗殺を契機にした旧統一教会/家庭連合をめぐる問題について取材と調査を踏まえた報告と論考をまとめました。

  • 福島県への風評加害・情報災害問題

    情報災害としての福島県への風評被害問題および自主避難者問題について

  • 社会運動・実相・虚妄

    主に現在進行形の社会運動について考えるための記録やデータなど素材と考察です。独自調査や聞き取りを含みます。あえて対立構造をつくりったり声の大きさでやった気になる運動は害悪でしかない。

  • わたしたちと医療

    わたしたちの暮らしと医療について。根拠ある治療/医療へのアクセス/これらを拒む人の心理と実態。取材をもとにした記事をマガジンとしてまとめていきます。

  • 心の問題

    自分のものでありながら、もっとも扱いにくく、思い通りにならない心について対策します。

記事一覧

固定された記事

反マスク・反ワクチンから抜け出したくなったら

反マスク・反ワクチンをやめたくなったときどうしたらよいか手順やトラブル時の解決法を説明します 反マスク運動や反ワクチン運動に参加していた人たちから、周囲で新型コ…

加藤文宏
3年前
3,075

精神勝利法、配信世代、みんなすごいキレイだよ!があきらかにしたバズり幻想について

私は原発事故後に首都圏から自主避難した母子の困窮問題に関わり、その後旧統一教会追及問題でも教団や信者、信仰を継承しなかった子弟から直接事情を聞いてきた。直近では…

加藤文宏
1日前
28

私は黙らない。おまえは黙らせる。 蓮舫さんから考えるファシズム

2011年7月3日、松本前復興担当相が宮城県庁で村井嘉浩知事と面会した際に、記者たちへ向かって「みなさん、いいですか、『書いたらもうその社は終わり』だから」と露骨に圧…

加藤文宏
4日前
75

君たちは前衛ごっこで分断を生み支持者を失った

左翼・左派が負ける原因ははっきりしている。原因はとても簡単なわかりきったことだ。そして彼らに勝ったのは右翼・右派ではない。また彼らにとって選挙に勝つことは、もっ…

加藤文宏
6日前
292

都知事選と情報戦と敗者蓮舫さんの前途

加藤文宏 はじめにこの記事を公開しようとしたとき、選挙集会で演説しているトランプ前大統領が銃撃されたと第一報が届いた。銃撃事件は「その瞬間の出来事」だけでなく、…

加藤文宏
8日前
31

生麦事件 ロッシェル・カップ 神宮外苑の災難

加藤文宏 前回、『彼らはなぜ神宮外苑再開発反対のデマに乗ったのか』でデマを盲信したり利用した著名人たちと、再開発反対の旗手で情報発信源のロッシェル・カップが織り…

加藤文宏
2週間前
35

彼らはなぜ神宮外苑再開発反対のデマに乗ったのか

坂本龍一、桑田佳祐、村上春樹ほかサエキけんぞうなど著名人がデマに乗って神宮外苑再開発に反対の姿勢をとった。なぜ彼らは調べたり現地へ行けばわかることや、多様な人々…

加藤文宏
2週間前
950

「反統一教会」勢とは何者だったのか

追記 / 2024.6.30 15:30 誤記など訂正 加藤文宏 1 今回は本題に入る前に、そもそもの本質に関わる重要な話をしなくてはならなくなった。  6月26日、アメリカ合衆国政…

加藤文宏
3週間前
92

暗殺犯山上の新証言が事件と統一教会追及を振り出しに戻した

加藤文宏 1 6月19日、安倍晋三元首相暗殺事件で起訴されている山上徹也に対して、精神鑑定で「完全責任能力」があるとする結果が出た。2日後の6月21日、山上が「現在…

加藤文宏
3週間前
179

都知事選で見ておくべき候補は蓮舫・石丸・清水・安野・ひまそら【短信】

加藤文宏 はじめに 都知事選で、小池ゆり子が現職の強み以上の横綱相撲を取っている。小池が再選されるか否かと関係なく、彼女をひとつの基準としたとき興味深いのが蓮舫…

加藤文宏
4週間前
34

【無料記事】日本版DBSと統一教会信者排除の共通点

加藤文宏 子供を性犯罪から守ることに異論はないとしてもこども性暴力防止法の仕組み  「日本版DBS」法案が、議論を尽くすことなく、全会一致で賛成されて成立した。正…

加藤文宏
1か月前
36

公開シンポジウム 岸田政権1,000日を検証する で語られたこと

加藤文宏 公開シンポジウム『岸田政権1,000日を検証する 〜不透明な意思決定プロセス〜』が開催された。 「派閥解散、裏金処分の決定プロセスについて」 「特定団体との…

加藤文宏
1か月前
33

神宮外苑再開発反対運動 共産党の乗っ取り 原田都議の暴走 公安事件化までの話

加藤文宏 はじめに 神宮外苑再開発反対運動とは何で、何が発生して、いかに都知事選に利用されたか書いておこうと思う。  ただし都知事選の結果が出る前とあっては、こ…

加藤文宏
1か月前
33

岸田政権1,000日を検証する 公開シンポジウム

加藤文宏 (2024.6.13/掲載リーフレットの内容を最新版に差し替えました) もう1,000日の今 岸田首相の決定力、外交力が高く評価されるいっぽうで、意思決定プロセス…

加藤文宏
1か月前
40

モラル・パニック現象を操る人々

ゲーム脳や携帯電話を巡る騒ぎを思い出そう。「モラル・パニック」によって世の中が流され、できごとの本質が忘れ去られただけでなく、新たな敵がつくられて社会が分断され…

加藤文宏
1か月前
42

バカがテレビを観るのか テレビがバカを作るのか

「セクシー田中さん問題」「反ワクチン」「国立図書館の放送アーカイブ構想反対」「ミヤネ屋の統一教会追及」──これらの根底にあるものについて。 加藤文宏 はじめに …

加藤文宏
1か月前
38
固定された記事

反マスク・反ワクチンから抜け出したくなったら

反マスク・反ワクチンをやめたくなったときどうしたらよいか手順やトラブル時の解決法を説明します 反マスク運動や反ワクチン運動に参加していた人たちから、周囲で新型コロナ肺炎に罹る人が現れはじめて、中には連絡が取れなくなった人もいて怖い、どうしたらよいのかと私たちに気持ちの迷いを伝えるメールが届いています。 人それぞれ状況が違うでしょう。でも私たちに言えることはひとつ。 「匿名でやっているならフェードアウト。実名を知られていても縁切り」 これだけです。 でも踏ん切りがつかな

精神勝利法、配信世代、みんなすごいキレイだよ!があきらかにしたバズり幻想について

私は原発事故後に首都圏から自主避難した母子の困窮問題に関わり、その後旧統一教会追及問題でも教団や信者、信仰を継承しなかった子弟から直接事情を聞いてきた。直近では、神宮外苑再開発反対運動のデマ体質を問うた。これらの活動から「扇動の循環構造」や、「虚像」を生み出す「メディア世論」の弊害を明らかにしてきたが、ある種の人たちが情報操作でいとも簡単に騙されて扇動の渦に飲み込まれるのが不思議でならなかった。 この人たちは一過性の勝利に酔うものの、長ければ数年、短ければ数ヶ月で社会から孤立

¥500

私は黙らない。おまえは黙らせる。 蓮舫さんから考えるファシズム

2011年7月3日、松本前復興担当相が宮城県庁で村井嘉浩知事と面会した際に、記者たちへ向かって「みなさん、いいですか、『書いたらもうその社は終わり』だから」と露骨に圧力をかけた。 2023年3月11日、福島市内で原発存続に否定的な主張を展開するデモが行われた。デモを主催した『すべての原発いますぐなくそう!全国会議(略称:な全/NAZEN)』は中核派の大衆運動組織で、これを筆者がツイッターで指摘すると立憲民主党の米山隆一議員から投稿を消せとツイートとメールが届いた。 2024年

¥500

君たちは前衛ごっこで分断を生み支持者を失った

左翼・左派が負ける原因ははっきりしている。原因はとても簡単なわかりきったことだ。そして彼らに勝ったのは右翼・右派ではない。また彼らにとって選挙に勝つことは、もっとも大切な目的ではなかったのだ。 加藤文宏 1 民主党が存在したとき、以下のイラストがインターネット上に広く出回った。  自民党支持者はキモオタ(気持ち悪いオタク)でネトウヨ(ネット右翼。ネット上に存在する右翼思想を持つ人物。特定の国や人種に対する差別的発言をするなど攻撃的な人物)とされ、見かけのよくない男性像と

都知事選と情報戦と敗者蓮舫さんの前途

加藤文宏 はじめにこの記事を公開しようとしたとき、選挙集会で演説しているトランプ前大統領が銃撃されたと第一報が届いた。銃撃事件は「その瞬間の出来事」だけでなく、さまざまな「情報」が大統領選のみならずアメリカ社会の動向に影響を与えるだろう。同じように、7月7日に終わった都知事選から無数に放たれた情報が、東京都のみならず日本に大きな影響を与えるのは間違いない。 ──────  6月23日に『都知事選で見ておくべき候補は蓮舫・石丸・清水・安野・ひまそら【短信】』を公開した。

¥500

生麦事件 ロッシェル・カップ 神宮外苑の災難

加藤文宏 前回、『彼らはなぜ神宮外苑再開発反対のデマに乗ったのか』でデマを盲信したり利用した著名人たちと、再開発反対の旗手で情報発信源のロッシェル・カップが織りなす構図をあきらかにした。 今回は、ロッシェル・カップという存在、ロッシェル・カップ的なものを、私たちの社会はいかに扱うべきかを考える。 2022年にカップが、オリンピック関連事業のため代々木公園の樹木が伐採されると大げさな誤情報を流したとき、私の脳裏に浮かんだのが「生麦事件」だ。生麦事件は、欧米人の傲慢さが引き起こ

¥500

彼らはなぜ神宮外苑再開発反対のデマに乗ったのか

坂本龍一、桑田佳祐、村上春樹ほかサエキけんぞうなど著名人がデマに乗って神宮外苑再開発に反対の姿勢をとった。なぜ彼らは調べたり現地へ行けばわかることや、多様な人々の多様な意見を無視してデマ拡散者になったのだろうか。情報の発信源のひとつで、反対運動の旗手でもあるロッシェル・カップについても考えよう。 加藤文宏 1 まず大前提となる「事実」を確認しよう。  2024年7月3日、神宮外苑再開発コンソーシアムのメンバーであり、自社ビルの建て替え、自社敷地における緑の保全を行う伊藤忠

「反統一教会」勢とは何者だったのか

追記 / 2024.6.30 15:30 誤記など訂正 加藤文宏 1 今回は本題に入る前に、そもそもの本質に関わる重要な話をしなくてはならなくなった。  6月26日、アメリカ合衆国政府の公式サイトに『各国の信教の自由に関する2023年版年次報告書』が掲載された。同報告書の「日本」に関する部分は、ほぼ統一教会(家庭連合)への解散命令請求を問うことに費やされ、岸田政権が法治ではなく政治を優先しているとする教団の見解が紹介された。2022年版の報告書でも同様の指摘が行われている

¥500

暗殺犯山上の新証言が事件と統一教会追及を振り出しに戻した

加藤文宏 1 6月19日、安倍晋三元首相暗殺事件で起訴されている山上徹也に対して、精神鑑定で「完全責任能力」があるとする結果が出た。2日後の6月21日、山上が「現在のような状況を引き起こすとは思っていなかった」と語ったと報道された。「(宗教)2世の人たちにとって良かったのか悪かったのか分からない」とも言ったそうだ。  山上の新証言は、彼の弁護団が言うように「明確な真意を確認できない」が、彼にとっての想定外な状況が何者によって引き起こされたか改めて考えさせられる発言だ。拘置所

¥500

都知事選で見ておくべき候補は蓮舫・石丸・清水・安野・ひまそら【短信】

加藤文宏 はじめに 都知事選で、小池ゆり子が現職の強み以上の横綱相撲を取っている。小池が再選されるか否かと関係なく、彼女をひとつの基準としたとき興味深いのが蓮舫、石丸伸二、清水国明、安野貴博、ひまそらあかねだ。それぞれの戦いぶりと得票数(得票率)から、東京都の有権者像がその分布とともにはっきりわかる。

¥500

【無料記事】日本版DBSと統一教会信者排除の共通点

加藤文宏 子供を性犯罪から守ることに異論はないとしてもこども性暴力防止法の仕組み  「日本版DBS」法案が、議論を尽くすことなく、全会一致で賛成されて成立した。正式な名称は「こども性暴力防止法」で、DBSと略されるのはイギリスの制度(Disclosure and Barring Service=前歴開示および前歴者就業制限機構)に倣ったものだからだ。そして同法は、子どもを性犯罪から守るために、最長20年までさかのぼって性犯罪における前科の有無をチェックし、該当者には教育や

公開シンポジウム 岸田政権1,000日を検証する で語られたこと

加藤文宏 公開シンポジウム『岸田政権1,000日を検証する 〜不透明な意思決定プロセス〜』が開催された。 「派閥解散、裏金処分の決定プロセスについて」 「特定団体との関係断絶・法人解散命令請求のプロセスについて」 「LGBT理解増進法制定のプロセスについて」 と3テーマをこなす欲張りなシンポジウムは、公式のまとめや映像が公開されるのではないかと思われるので、簡単に感想を書き留めようと思う。 派閥解散、裏金処分の決定プロセスについての検証 当日は予定が押し、体調がすぐれず、

神宮外苑再開発反対運動 共産党の乗っ取り 原田都議の暴走 公安事件化までの話

加藤文宏 はじめに 神宮外苑再開発反対運動とは何で、何が発生して、いかに都知事選に利用されたか書いておこうと思う。  ただし都知事選の結果が出る前とあっては、この記事に書かれた陣営が「選挙妨害」などと騒いで暴れるのが予想されるので「会員限定記事」にする。  再開発反対運動は共産党に乗っ取られてもしかたないだろうし、それを望んでいたとも言えるし、蓮舫も同じ穴の狢だ。公安案件になったことでもわかるように、坂本龍一、桑田佳祐といったミュージシャンをお神輿に載せたキラキラした環境保

¥500

岸田政権1,000日を検証する 公開シンポジウム

加藤文宏 (2024.6.13/掲載リーフレットの内容を最新版に差し替えました) もう1,000日の今 岸田首相の決定力、外交力が高く評価されるいっぽうで、意思決定プロセスが唐突かつ不透明だと訴える声も大きい。岸田政権3年目となる今、政権をいかに評価するか、そしていかに考えるかシンポジウムが開催される。  この6月18日(火)14:00〜17:00、虎ノ門で行われるシンポジウムは、アンケートに回答すれば参加料無料になるそうなので、公開討論会への参加経験がない人たちにも敷

モラル・パニック現象を操る人々

ゲーム脳や携帯電話を巡る騒ぎを思い出そう。「モラル・パニック」によって世の中が流され、できごとの本質が忘れ去られただけでなく、新たな敵がつくられて社会が分断された。 加藤文宏 モラル・パニックとは何か

¥500

バカがテレビを観るのか テレビがバカを作るのか

「セクシー田中さん問題」「反ワクチン」「国立図書館の放送アーカイブ構想反対」「ミヤネ屋の統一教会追及」──これらの根底にあるものについて。 加藤文宏 はじめに 一昨年、諸事情あって別名でテレビ制作の裏事情を批判する記事をプレジデント・オンラインに寄稿した。  「バカな視聴者がよろこぶから続けている」テレビ局がワイドショーをやめられない根本原因──保育園のようなスタジオセット、提供するのは「喜怒哀楽」は、月刊「正論」へ寄稿したワイドショーが善悪を決めていいのかに発展するメ

¥500