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土と根っこと「これから」の話
先日、53歳になった。いつの間にか「中年」の奥のほうへ来ていて、老人と呼ばれる日も間近い。でも、中身は30代・40代、いや小学生時代ともさほどは変わっていない気がする。よしながふみの名作『昨日何食べた?』のシロさん(50代弁護士)のせりふで「子供がいないと35歳くらいからずっと精神年齢が止まっちまってるんだな しかももう孫がいてもおかしくない年になっていたとはねえ」というのがあったが、本当にそうだ
もっとみる「Mとの遭遇」とピンチの脳内
12月~1月は、個人的にも興味あるお仕事をいくつもいただいて、嬉しかったけれど終わる気がせず、ずっとジタバタしていた。本当はすべてが1月半ばには終わっているはずだったのだが、締め切りを延ばしていただいたり、結果的に延びたものもあったり、なんだかんだあってようやく片づいたのが2月頭。やっと借金を完済した感じで気がつけば立春、日差しが春になっていた。
そうしたら何だかもう体に力が入らない。久々に参
熱愛映画、大嫌いな映画。
今回のマガジンのテーマは「私をつくった3本の映画」、「心に刺さりすぎて自分の一部になってしまった映画」なのですが。結局4本+二度と見たくない映画1本、になってしまいました。
「ルパン三世 カリオストロの城」初めて映画館でみたのは「東映まんがまつり」の「長靴をはいた猫」で、作画監督に宮崎駿の名前がある。中学生のとき初めて子どもだけで映画館に行って見たのは「風の谷のナウシカ」。「となりのトトロ」も「
ギアとブレーキ、ジャンプと着地
7月末、たまたまテレビをつけたら、オリンピックのスケートボード「ストリート」決勝戦で、ちょうど16歳の中山楓奈(ふうな)選手がすべっているところだった。おおう、りりしい。なんてきれいな子なんだ!!とまず目を奪われて、それからストリートという競技にびっくりした。そんな手すりの上をすべるのおやめなさい、危ないわよ!! なんて近所のおばちゃんみたいに声をかけたくなった。次に13歳の西矢椛(もみじ)選手が
もっとみるイスラエル・ガルバン「春の祭典」、音楽そのものが踊るということ
ダンスについて文章を書くとき、どう書いていいかわからない、書くことに意味があるのか、といつも考えてしまいます。劇場での体験にすべてがあり、一人ひとりが体で受け止めるものだから。
ガルバンのこの公演では、特にそう思いました。仕事じゃなかったらレビューなんて書かなかったと思います。すごすぎて体が動かず、拍手すらする気にならなかったし、公演後は「書かずにはいられない」熱量を感じさせる、濃密な、しかも千
リモートワーク座談会! アラフィフフリーランス女子が「おうちで働く」についていっぱい語り合う/後編
実施日:2021年4月5日
前編に続き、フリーランス女子4名が在宅ワークについてたっぷり語ります。家族との在宅ワークで困ったときは? リアルに会ってこそ伝わるエネルギー、画面越しで伝えることは可能か?
ゆるく、しかしさらにまじめに熱く語っております。
はんぺん丸:H CMプランナー、コピーライター。夫と都内在住。
osame :O ストックイラストレーター。夫と娘と大阪で三人暮らし。
確定申告&持続化給付金駆け込み申請のはなし
1月末、今年度の支払調書がそろった。さあ、これで確定申告をやらない理由はひとつもなくなったぞ、と思う。フリーのライター・編集者になってから20年近く、自分で白色申告をしている。
支払調書は、皆様ご存じのとおり、会社ごとに「あなたへの支払いは今年度いくらあって、そのうち源泉徴収としていくら納税しましたよ」と報告してくださる紙だ(定義不正確)。
ここ10年くらい、支払調書はたいてい5枚(つまり取引