Izming/いずみん

専業主婦からWEBライター➡小学校の学習支援員➡中学校の相談員。三児の母。 日々の思い…

Izming/いずみん

専業主婦からWEBライター➡小学校の学習支援員➡中学校の相談員。三児の母。 日々の思い、感じ、考えることをエッセイ風に書き綴っています。

記事一覧

更新がかなりお久しぶりになってしまいました。最近、仕事の中で中学生向けのコラムを書いています。ときどきnoteでも紹介していきたいと思います。

https://note.com/izmism35/n/n33dd3c86fe00

自分の「お守り」を持とう

皆さんは、普段「お守り」を持っていますか? ここでいうお守りとは、神社やお寺などで頂くものではありません。“自分の中で、指針や支えや励ましとなってくれるような言…

ダミアン・ハースト「桜」

今日、とある心理士さんの本を読み、惹かれる一文があった。
「人は本当に理解されると、つまり誰かが心をきちんと触ってくれたなら、どうしようもなく涙が溢れてしまうものなのだ。」
私も涙が溢れて仕方ない、そんな出会いがあった。そんなのきっと人生に何度も無い、何人もいない。大切にしたい。

今年度の着任式だった。一年前、この相談員の仕事をするにあたり「ナナメの関係」という記事を書いた。
一年後の今日、またその言葉に再会した。あの日心に決めたことや目指したものは、決して間違ってなかった。
今年はどんな生徒達に会えるだろう。信頼され、安心して、話ができる存在でありたい。

久々note。最近クリスマスカードを書いている。
不登校の生徒達へ「冬休み中特別開室するから、人のいない時においでよ」って。
来るか来ないか分からないけど、期待せず届けるだけ届けてみよう。
「あなたの事思ってるよ、気にかけてるよ」のメッセージだけでも伝わるといいな…と願いながら。

It takes a village to raise a child.〜アフリカの諺より〜

私が大学生の頃、東アフリカのある国を訪れる機会がありました。現地には3週間程滞在し、電気もガスも無い山奥で植林活動をしたり、遊具の無い原っぱのようなグラウンドで…

10

久々の出勤日。不登校してた生徒が相談室にふらっと立ち寄ってくれた。他愛ないおしゃべりをしながら、様子を慎重に見守る。
あと一週間で始業式、夏休み明けは不登校が一番増える時期。
学校や勉強が人生の全てとは思わない。でも私は、教育の力を信じたい。教育によって広がる可能性を信じたい。

最近リーダーシップについて考える。最年少で未経験の私が、チームリーダーとして出来る事は何か?前に出て引っ張るよりも、後ろから見渡すか、全体の潤滑油になること。のん気で頼りないと思われそうだけど、今の私にはそれもアリで、それこそベストだと思うんだよね。

拝啓、十代の私へ 〜ナナメの関係〜

noteの更新がまた滞ってしまった。気づけば春休みも終わり、桜も咲いたかと思えば散り始めてる。早っ! 実は昨日から初仕事だった。今年度は小学校ではなく、近隣の公立中…

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小学校での勤務最終日だった。
4月からは近隣の中学校で働くことに。
担当学年の、約30名近くの生徒が手紙を書いてくれた。
「先生が来てから学校が楽しくなりました」
なんて嬉しい一言。勉強ができるようになりました、よりも正直嬉しい。
こちらこそ、ありがとう。

窓辺から小さな花をもらった日

その子は窓の外を見ていた。国語の授業だった。 作文は2行しか書かず、自分の席にも座らず、窓際に立ってグラウンドの方を見ていた。 「つづき、書かないの?一緒にやろ…

10

バトン、有形無形の。

noteの更新が久々になってしまいました。 この数ヶ月何をしていたかというと、平日は主に就活と保活。アンド家事育児。そうそう、週1で再就職セミナーなるものにも参加し…

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平凡な私ができること

8月の終わりに書いた記事が、今になってじわじわとスキ!のハートマークと閲覧数を伸ばしております。不定期更新にも関わらず、いつも読んでくださる方も、偶然辿り着いて…

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ある日の、ある会話 ~また乾杯しよう~

もしもし、元気?最後に会ったの、いつだったっけ? そっか、冬だったっけ。世の中こんな風になる前だね。あの頃もうお腹も大きかったもんね、赤ちゃん無事に生まれて良か…

13

9月1日の朝、私は逃げた。

大人になって、社会人になって間もない頃。 ある日ある時、明日が来るのが、なんだか嫌だなぁ、憂鬱だなぁとふと思った。このまま何もせず何も残さず、(死にたいとまで思…

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更新がかなりお久しぶりになってしまいました。最近、仕事の中で中学生向けのコラムを書いています。ときどきnoteでも紹介していきたいと思います。

https://note.com/izmism35/n/n33dd3c86fe00

自分の「お守り」を持とう

自分の「お守り」を持とう

皆さんは、普段「お守り」を持っていますか?

ここでいうお守りとは、神社やお寺などで頂くものではありません。“自分の中で、指針や支えや励ましとなってくれるような言葉”のことです。いわゆる「座右の銘」といったところです。

例えば私は、自分が読んだ本や出会った文章の中から、「これ、いいな」と思うものをメモしておきます。今までに幾つもありましたが、最近好きなのは『残りの人生で、今日が一番若い日』という

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今日、とある心理士さんの本を読み、惹かれる一文があった。
「人は本当に理解されると、つまり誰かが心をきちんと触ってくれたなら、どうしようもなく涙が溢れてしまうものなのだ。」
私も涙が溢れて仕方ない、そんな出会いがあった。そんなのきっと人生に何度も無い、何人もいない。大切にしたい。

今年度の着任式だった。一年前、この相談員の仕事をするにあたり「ナナメの関係」という記事を書いた。
一年後の今日、またその言葉に再会した。あの日心に決めたことや目指したものは、決して間違ってなかった。
今年はどんな生徒達に会えるだろう。信頼され、安心して、話ができる存在でありたい。

久々note。最近クリスマスカードを書いている。
不登校の生徒達へ「冬休み中特別開室するから、人のいない時においでよ」って。
来るか来ないか分からないけど、期待せず届けるだけ届けてみよう。
「あなたの事思ってるよ、気にかけてるよ」のメッセージだけでも伝わるといいな…と願いながら。

It takes a village to raise a child.〜アフリカの諺より〜

私が大学生の頃、東アフリカのある国を訪れる機会がありました。現地には3週間程滞在し、電気もガスも無い山奥で植林活動をしたり、遊具の無い原っぱのようなグラウンドで、現地の小学生と遊んで過ごしました。国家としては物質的・経済的には乏しいけれど、現地の人々は生命力に溢れ、人と人との絆を強く感じた旅でした。その中で出会った、アフリカの古いことわざがあります。

It takes a village to

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久々の出勤日。不登校してた生徒が相談室にふらっと立ち寄ってくれた。他愛ないおしゃべりをしながら、様子を慎重に見守る。
あと一週間で始業式、夏休み明けは不登校が一番増える時期。
学校や勉強が人生の全てとは思わない。でも私は、教育の力を信じたい。教育によって広がる可能性を信じたい。

最近リーダーシップについて考える。最年少で未経験の私が、チームリーダーとして出来る事は何か?前に出て引っ張るよりも、後ろから見渡すか、全体の潤滑油になること。のん気で頼りないと思われそうだけど、今の私にはそれもアリで、それこそベストだと思うんだよね。

拝啓、十代の私へ 〜ナナメの関係〜

拝啓、十代の私へ 〜ナナメの関係〜

noteの更新がまた滞ってしまった。気づけば春休みも終わり、桜も咲いたかと思えば散り始めてる。早っ!

実は昨日から初仕事だった。今年度は小学校ではなく、近隣の公立中学校にて、相談員として勤める事になった。

小学校の仕事もやり甲斐あって楽しかったけど…コロナ禍の休校明け、変わってしまった学校環境や世の中に、生徒たちが精神的に不安定になりやすい事に気がついた。

それと同時に、自分の働き方を模索し

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小学校での勤務最終日だった。
4月からは近隣の中学校で働くことに。
担当学年の、約30名近くの生徒が手紙を書いてくれた。
「先生が来てから学校が楽しくなりました」
なんて嬉しい一言。勉強ができるようになりました、よりも正直嬉しい。
こちらこそ、ありがとう。

窓辺から小さな花をもらった日

窓辺から小さな花をもらった日

その子は窓の外を見ていた。国語の授業だった。

作文は2行しか書かず、自分の席にも座らず、窓際に立ってグラウンドの方を見ていた。

「つづき、書かないの?一緒にやろっか。」

私の言葉は無視して、まだ立ったまま遠くの彼方を眺めている。

多動性障害のある子だ。

✴ ✴ ✴

先週だったか先月だったか、体育の授業は張り切ってたな。でも頑張って疲れたのか、次の切り替えスイッチが入らなかったか、グラウ

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バトン、有形無形の。

バトン、有形無形の。

noteの更新が久々になってしまいました。

この数ヶ月何をしていたかというと、平日は主に就活と保活。アンド家事育児。そうそう、週1で再就職セミナーなるものにも参加したり。更には週末は長男のサッカー試合で忙殺されておりました…(息切れ)

9月は比較的時間があったので理想を掲げて情報収集、10月は短期集中型で仕事への応募や面接、保育園見学など。11月に入り仕事も保育園も立て続けに決まり、この12月

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平凡な私ができること

平凡な私ができること

8月の終わりに書いた記事が、今になってじわじわとスキ!のハートマークと閲覧数を伸ばしております。不定期更新にも関わらず、いつも読んでくださる方も、偶然辿り着いて読んでくださった方も、ありがとうございます。

もともとこの記事は、今思えば、身近なある人に伝えたくて書いたような気がする。その人とは…長男の同級生。仮にPくんとしておこう。(本人のイニシャルではないです、仮名です)

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Pくんは1

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ある日の、ある会話 ~また乾杯しよう~

ある日の、ある会話 ~また乾杯しよう~

もしもし、元気?最後に会ったの、いつだったっけ?

そっか、冬だったっけ。世の中こんな風になる前だね。あの頃もうお腹も大きかったもんね、赤ちゃん無事に生まれて良かったよ!そう、あの子のところも生まれたんだってね。こんな大変なご時世だけど、その中でも生まれてくる命があるって、なんか感動しちゃうよ。嬉しいな。おめでとう!

あの子は転職決まったんだって。大本命のところ、すごいよね!長年頑張ってたもんね

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9月1日の朝、私は逃げた。

9月1日の朝、私は逃げた。

大人になって、社会人になって間もない頃。

ある日ある時、明日が来るのが、なんだか嫌だなぁ、憂鬱だなぁとふと思った。このまま何もせず何も残さず、(死にたいとまで思わないけど)なんとなく消えてみたいなぁと思ったことが、まれに何度かあった。

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新卒で入社した会社では、総合職採用。北関東のとある支店に営業配属になった。当時その業界、その支店では女性の総合職がまだ珍しくて、毎日なんとも言えぬやり

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