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#日記
堤中納言物語を読みました(超面白かった!)
一昨日ぐらいに蜂飼耳さん訳の堤中納言物語を読みました。全部は読んでないです。
これは平安時代とかに書かれた物語で、短い物語が沢山収録されていました。
光文社古典新訳文庫なので、原文じゃなくて現代の言葉遣いで書かれています。もちろん、身分とか通い婚とか和歌とかそういうストーリーの部分はそのままで言葉だけ新しい感じです。
高校時代、私は古文や日本史は大嫌いでこれらについてはいくらでも語れるくらいエピ
『車輪の下』へルマン・ヘッセ読了。十代の価値について考えた。
この小説には周囲の人々からの期待を一身に背負って、その軋轢の中で心を踏み潰されていく少年が描かれている。
小説には車輪が度々出てくるが、これは否定的で抑圧的なものを象徴していると考えられる。
多分、自分もそうなんだけど、どんな人も、学校に通いながら自然と抑圧を受けているんだと思う。
私の場合は、学校は楽しい場所であったという認識よりもそういう面がよく思い出される。
学校は、常に知的好奇心と
ツルゲーネフ『初恋』読了
この小説は主人公が16歳の頃の初恋について回想し、初恋相手のコケティッシュなヒロインに弄ばれるなど非道徳的な内容を詩的な文章で記した手記の形式になっています。
この小説の読了直後の感想は、何かが気に入らなくて不満でした。
二回目にさらっと目を通してその正体が分かりました。主人公の初恋相手への感情と、主人公への感情がぐちゃぐちゃしていたのを整理して、ようやく分かりました。
まず、主人公の初恋相手
この夏の終わりに相応しい時間
フランソワーズ・サガンの『悲しみよ こんにちは』は大学一年の時に買って読んだはずなのに、ほとんど内容を忘れていました。全く、自分の記憶力ほど信頼できないものはないです。すぐに忘れてしまう。今日だって、あることを思い付いて「忘れないようにメモらなきゃ!」と思ったのに、ペンを手に取ってメモに書こうとした瞬間には何を思い付いたのか忘れていたのです。こういうことが毎日何度もあります。メモを取りさえすれば、
もっとみるオスカー・ワイルドの『サロメ』読みました。
昨日読んだシュトルムの『みずうみ』の余韻にずっと浸っていました。
「あの青い山の彼方に僕たちの青春時代はあるのですね。あの時代はどこへ行ってしまったのでしょう?」(71頁)
この言葉が切なくて忘れられなかったです。
なんだかドビュッシーの曲を聴いているみたいな感じで流れていく時間が美しくて、儚くて、ドイツの田舎の寡黙な素朴さの中に悩みとか喜びとか愛しとか諦めといった感情がありました。それはどれ
トルストイ作『クロイツェル・ソナタ』を読んだ。
ベートーベン バイオリンソナタ第9番 op.47 クロイツェルを聴いていました。
トルストイ先生のクロイツェル・ソナタのタイトルはこの曲にちなんで付けられたものです。
具体的な男女の間の愛がテーマになっていて、男が妻を殺害するに至った流れを(精密に)語る形式で書かれています。
結婚は儀式的に男性が女性を所有する目的でするものだとか、結婚は愛によってされるべきではない、なぜなら愛が永遠だというのは
ブレヒト『ガリレオの生涯』
ときは一六〇九年のこと、
パドヴァの小さな家から
知識の明るい光が輝きだした、
ガリレオ・ガリレイが計算したのだ、
太陽ではなく、地球が動いているのだ、と。
最初のページのこの文言を見た瞬間から読み終わる今までずっと、ワクワクしっぱなしで読んでいました。人類の歴史のもっとも面白いプロセスを読みました。
『ガリレオの生涯』は、20世紀のドイツの劇作家ブレヒトが書きました。
舞台は17世紀のイタ