『貧しき人びと』を読んでいる。 流石はドスト氏! 『金持ちは貧しい人の貧乏の不平を嫌い、それ故に貧しい人は益々卑屈になる』 例えばこの箴言一つにしても、より一層真実味を帯びて現代の我々に迫ってくる。人間の本質を鋭く看破するドスト氏の文学は、多分百年後も色褪せることはないだろう。
トルストイ『アンナ・カレーニナ』を節ごとに要約しながら読んでいる。写真は中巻だが、今や下巻の後半だ。もう少しで終わるという寂しさを感じつつも、よくここまで辿り着いたと思う。 この本はやはり凄まじい。多かれ少なかれ、読者に何らかの精神的変革を与えずにはおかない力強さがあるのだ。