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読書感想文

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#読書感想文

「Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔」を読みました

「Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔」を読みました

今年2024年5月20日、台湾に新政府が誕生するにあたり、政務委員(デジタル担当/IT大臣)を任期満了で退任したオードリー・タン(唐鳳)。

IQ180の天才。トランスジェンダー。台湾史上最年少で政務委員に就任。ハッカーであり、詩人。そんな彼女も、ひとりの人だ。

彼女の魅力は、圧倒的な知能と人間力。
過去の辛い体験を、本人の力に昇華している。

1.彼女はハッカーハッカーは、探求心から難題を解決

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「対象喪失 悲しむということ」を読みました

「対象喪失 悲しむということ」を読みました

初版は1979年。私が生まれる前。
2024年のいま読んでも、おもしろい。

悲しむことは、簡単のようで、奥が深い。

悲しむこと。
自分の内側にある感情に気づき、味わい、受け入れること。

自分の内側にある感情。それは、見たくないもの、気づきたくないもの、受け入れたくないもの。いろいろある。

誰にだって、ある。私にも、ある。

内側(感情)を見なくても、外側(生活、仕事、健康など)に問題がなけ

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声を聴き、権利を守るために

声を聴き、権利を守るために

権利の話は、マジメで堅苦しくておもしろくない感じがするけれど、ほんとはとっても愛に溢れてる。権利を主張することは、わがままとか図々しいことじゃなくて、自分とみんなを大切にすることだ。

もちろん、主張が異なり、ぶつかることもあるかもしれない。それでも、どちらの意見も大切にされる。それが、権利を守られるということだ。

片方だけの声しか聴かれなかったら、不公平だ。その不公平が、日常で起きていませんか

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私には力がある

私には力がある

みんなに伝えたい事。
それは、自分を守る方法。

安全を確保し、つながり、自分には力があることを自覚すること。

それが、自分と大切な人たちを守るためにできること。

心的外傷は、すべての人に起こる可能性がある。
すべての人に関係があること。

心的外傷(トラウマ)は、心の傷。

知らないから、分からないから、誤解が生まれる。みんなが知って、あたりまえになれば、いい。

心的外傷(トラウマ)につい

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問いかけは、とらわれを解放し、こだわりを引き出す技術

問いかけは、とらわれを解放し、こだわりを引き出す技術

自分自身の問いかけに磨きをかけるためにできることを、備忘録的にまとめる。自分を閉じ込めている思考の枠を外すためにも、問いかけを使いこなしたい。

1.「こだわり」と「とらわれ」こだわりを見つけて、育てる。
とらわれを疑い、問い直す。

大切にしたい価値観は、こだわり。
新たな発想を阻害するのは、とらわれ(固定観念)。
自分の当たり前を、問い直す。

こだわりの確信は、とらわれの始まり。
常に自問自

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「思考の整理学」を読みました

「思考の整理学」を読みました

「思考の整理学」は、自分で考える方法を提案してくれている。これらが唯一の正解ではない。こんな方法もあるよ、と教えてくれている。この本を読むだけで、すぐに考える力が養われるわけではない。でも、意識せずに行っている思考の経過を、こんなことしてるかも、と整理される。こんなことしたことない、と新たな手段も得られる。とてもおもしろい。

自分で問題提起して、自分で解くから面白い。

思考の整理に役立つことを

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「カウンセリングを語る」を読みました

「カウンセリングを語る」を読みました

この本の原版が刊行されたのは、1985年。およそ40年前。当時と変わったこともあれば、変わらないこともある。

今の私に必要なことを、まとめてみる。

1.待つ【カウンセラーの3つの条件】
 (1)無条件の関心
 (2)共感
 (3)自己一致

だけど、これがむずかしい。修練に修練を重ね続ける必要がある。終わりはない。

会って、時間をともにする。

そこにいること、できているか。
自分だけ、別の

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ヨンシーと弥勒と恵みの雨

ヨンシーと弥勒と恵みの雨

臼太鼓(ウスデーク)について興味を持って調べていたら、富盛出身のHさんが、富盛字誌を読ませてくれた。分厚い冊子だけれど、富盛の文化が記されていて、とてもおもしろい。全部を読むのは難しかったので、臼太鼓に関連する箇所を読む。

(1)ヨンシー富盛(ともり)の十五夜行事では、女行列をヨンシーと呼ぶ。

もともとは、富盛地区の南(フェー)と北(ニシ)の対抗意識が強く、「クバイムン(各演目の配役や役割分担

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臼太鼓(ウスデーク)

臼太鼓(ウスデーク)

先日、波止場書房に訪れたお客さんたちが、沖縄の女踊りについて話していた。聞きなれない言葉は、聞き取れないし、覚えにくい。

それは、ウスデークだった。

ウスデークって、なんだろう。
沖縄市立図書館へ行き、調べてみることにした。

1.臼太鼓(ウスデーク)についてウスデークは、臼太鼓のこと。臼=ウス、太鼓=デーク。漢字と音が結びつくと、記憶に残りやすく、イメージしやすい。

ウスデークは、沖縄各地

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「国境のない生き方-私をつくった本と旅-」を読みました

「国境のない生き方-私をつくった本と旅-」を読みました

なかなか読み進められずに、2024年になってしまったけれど、読み始めたら、あっとゆうまだった。まだまだ序の口、もっと頑張れ!と喝を入れられたような本だった。

ヤマザキマリさんの桁違いの実体験。それらを生き延びた実績が、新しい体験に挑戦し続ける活力や自信になるのだと思った。

ぶっとんでいたり、窮地に陥ったり、どん底を経験すると、いい意味で、タフになる。もちろん、死を考えるような生命の危機は、体験

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本2023

本2023

今年読んだ本のなかで、より多くのスキをいただいた記事順に紹介!
※2023年12月30日集計。

(1)世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方(♡24)

自分の人生をより良くしたい方に、おすすめです。

(2)沖縄ノート(♡16)

沖縄とわたしをふり返る。

(3)傾聴・心理臨床学アップデートとフォーカシング(♡12)

自分の感覚は、貴重なヒント。

(4)聞く技術 聞いてもらう技術(♡9

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MBAとMFA

MBAとMFA

「The MFA is the new MBA」MFA=芸術学修士は新しいMBAである。

と言われているらしい。

MBA=経営学修士。経営学を学んだ人。
(Master of Business Administration)

MFA=芸術学修士。アートを学んだ人。
(Master of Fine Arts)

読まずに放置していた2冊を読んでみた。

(1)MBAの本MBAは、働くときの共通

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「発達障害の人には世界がどう見えるのか」を読みました

「発達障害の人には世界がどう見えるのか」を読みました

「なぜ?」

何に困っているか。
それが分かれば、できることが見えてくる。

「なぜ?」が分からないと、人は不安になる。

「発達障害者の方々の知覚の『なぜ』を明らかにすることで世の中に貢献したい」と思った著者。

発達障害について、ひと言で説明することは難しい。それは、ひとりひとり特性や困りごと、体験している世界が異なるから。

そして、発達障害は、脳機能の特性によるもの。
本人の性格や人間性に

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『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』を読みました

『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』を読みました

やりたいことの見つけ方、知りたいですか?

なによりも、自分が「やりたいこと」を見つけたいですか?

私は、自分がやりたいことを見つけたい。
何がしたいのか分からない状態を、早く終わらせたい。

そう思っていた。

同じ気持ちのあなた。

この本でも、著者の八木仁平さんのYouTube動画でも、なんでもいい。

自分の人生をより良くしたい。

その願いを叶えるヒントが、ここにあります。

ものすご

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