【読書記録】長い読書/島田潤一郎著 日常の疲れから距離を置きたくて思い立って鎌倉へ。もちもち白玉のあんみつ屋さんと海に行き心を休めようと。ずっと読みたかった本をお供に電車に揺られ、七里ヶ浜の海風にあたりながらページを進めた。至福の時間だった。そんな私を後押しして受容してくれた一冊
「ファンタジア」ブルーノ・ムナーリ著・萱野有美訳(みすず書房) 逆転させたり反復したり、新しい価値を与えたり。 読者と同じ目線でファンタジアの手法を知的かつユーモラスに披露してくれるムナーリはまるで古くからの友人のよう。創作の喜びを思い起こさせてくれる素敵な1冊です。
最相葉月『中井久夫 人と仕事』(みすず書房)を読了。精神科医・中井久夫の生涯や業績をまとめたもの。中井が、晩年カトリックに入信したとは知らなかった。今も彼の『治療文化論』を読んでいるが、先日は民族学博物館に行ったばかり。私のような人間に向いているものが、少し見えてきた。