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ミヒァエル・エンデ作のモモが好きです。 昔々、夏になると島暮らしをしていました。 島の…

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ミヒァエル・エンデ作のモモが好きです。 昔々、夏になると島暮らしをしていました。 島の思い出をときどき描きながら、過去と今がつながる感覚を書いていきます。

記事一覧

救ってほしかったのは、私だった。

今日は、だめだった。 父の見ているTVの音がやけに大きく聞こえて、 30分も居られなかった。 ごめんね、って言いながら玄関を出た。 実家に帰るといつも思い出してしまう…

u-san
2日前
1

モモを読む。

こんな風の強い日に 海に行きたいなんて こころに合わせると大変です。 行きたいって思ったら行かないとね。 トレーナーとジーパン履いて 青いストールを首に巻き付けて …

u-san
2週間前
8

欲しい気持ちを、あたためる。

実家にある本をさがしに 電車を乗り継ぎ 人混みをかき分け 太陽を日傘で遮って 緑の風を浴びながら ずんずん歩く ただ、本だけのため。 誰もいないドアを開けた。 ひんや…

u-san
2週間前
8

ブラフマムフルタ。

目覚まし時計をせずに眠り 6時前に目が覚めた。 日はもう 出ていたが、覚醒の満足感。 鳥の声と朝のにおい。 少し急いで外へ出た。 携帯は持たずに いつもと違う道をと…

u-san
3週間前
3

ラサーヤナ。

質のよいからだと質のよい知力の その先になにが欲しいのか 変わりゆくものを真実だと思っていると 幸せはこない せっかく人間に生まれたのだから。 そんな問いかけに思…

u-san
3週間前
3

いちにちの終わり。

家に帰ってまず カットしたオレンジを立ったままかぶりつく。 茶粥を炊き あおのりと明太子を混ぜた卵焼きをつくり きざんだ新玉ねぎと浮島ひじきを混ぜて 塩とオリーブオ…

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4週間前
3

茶粥の話。

茶粥が食べたくなった。 私の祖父の家は、 山口県の周防大島にありました。 小学校の夏休みのほぼ1か月は 毎年大島で過ごしていました。 朝は祖父の般若心経と木魚の音で…

u-san
1か月前
7

うごきだす。

今気になっていること ずっと気になっていたこと けれど、辞められないこと。 誰かに問いかけてもらって 気づいて うごきだす。 辞めたいこと のことはいつまでも考えず…

u-san
1か月前
5

前向きエネルギー

つまずきが取れてくると 少しずつ気になっていたことが 進みだす。 興味あるものへ 躊躇なく手をつけはじめて 体験していく自分 知っていく自分を たのしみに待つ。 停滞…

u-san
1か月前
4

春の不機嫌。

明日欲しいものが届いても 今日がこんなに晴れていても こころが置き去りになっているようで 元気がない。 新年度の準備 断捨離 毎日の感謝 まだまだし足りないのか お…

u-san
2か月前
6

風邪デトックス。

かぜひいて 喉が痛くて 鼻水ずるずるずる。 先週の北風に やられた。 アーユルヴェーダを試してみよう。 以前コロナのあと なんともいえない 喉の違和感や鼻水は ターメ…

u-san
2か月前
7

そこに在る。

ヒヤシンスが咲いた! 球根のときは 花の色はひみつだったけれど だんだんと 白が見えて 朝起きたら なんとも言えない 品のある香りがした。 真っ白でぷりぷりした 花…

u-san
2か月前
6

代わりに得たもの。

起きたら11時をすぎていて、 美容室の予約時間に間に合わない。 「PERFECT DAYS」を観に行こうと思ったらちょっとしたトラブルで また 間に合わない。 そんな昨日。 …

u-san
3か月前
11

朝のリレー。

雪の日をすぎて 空気が春っぽくなってきた。 今日は鳥の声が朝から聴こえて 緑色の木々のイメージがわいた。 小学校で音読した 「朝のリレー」を思い出す。 平和であたた…

u-san
3か月前
10

欠けててもいい。

去年買ったヒヤシンスは赤紫色の花を 咲かせた。 今年は何色になるかまだわからない球根を育ててみることにした。 じっくりじっくり選んだら どうぞよろしくと言ってくれ…

u-san
3か月前
7

父と写真。

なかなか整理しきれていない写真を 父と見ながら 「これって何処だっけ」 「誰だっけ」 ってしばらく楽しんだ。 父が結婚前から大切にしていたスピーカーを私といとこが…

u-san
3か月前
6
救ってほしかったのは、私だった。

救ってほしかったのは、私だった。

今日は、だめだった。
父の見ているTVの音がやけに大きく聞こえて、
30分も居られなかった。
ごめんね、って言いながら玄関を出た。

実家に帰るといつも思い出してしまう。
過去の私。

父が倒れた時期、私は働きざかり。
朝の7時前には出勤し20時過ぎに帰る毎日。
私が帰っても
障害者になった父はTVを大音量で見てる。
「ご飯食べました、適当に。気にしないで。」
食べたか食べないかわからないけど

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モモを読む。

モモを読む。

こんな風の強い日に
海に行きたいなんて
こころに合わせると大変です。

行きたいって思ったら行かないとね。

トレーナーとジーパン履いて
青いストールを首に巻き付けて
ふらっと電車に乗った。
連休の最終日。

電車はそこそこ空いていて

子供を連れたベビーカーの
夫婦が無口に携帯をいじってる。

その向かいに座るマスクのお姉さんも
携帯見ながら笑ってる。

次の駅乗り込むおじさんも
携帯を指でいじ

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欲しい気持ちを、あたためる。

欲しい気持ちを、あたためる。

実家にある本をさがしに
電車を乗り継ぎ
人混みをかき分け
太陽を日傘で遮って
緑の風を浴びながら
ずんずん歩く
ただ、本だけのため。

誰もいないドアを開けた。

ひんやりした匂い
ここにあると思って開けた扉のなか
それは無かった。

 
過去の私が売ってしまったのか
あまり読まずに捨ててしまったか

昔買った本をもう一度
手にしたい時があるものだ。

今日の帰りはその本を手にして
ページめくりな

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ブラフマムフルタ。

ブラフマムフルタ。

目覚まし時計をせずに眠り
6時前に目が覚めた。

日はもう 出ていたが、覚醒の満足感。
鳥の声と朝のにおい。

少し急いで外へ出た。

携帯は持たずに
いつもと違う道をとおり遊水地の公園へ
向かう。

日曜日 まだしんとしていて
窓の開いていない住宅街をとおる。

どこかでいびきが聞こえる。
鳥の声 ハエの音 電車 ひゅうひゅうという小さな風。
クモの糸から垂れ下がった花びら。
朝露に濡れた葉。

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ラサーヤナ。

ラサーヤナ。

質のよいからだと質のよい知力の
その先になにが欲しいのか

変わりゆくものを真実だと思っていると
幸せはこない

せっかく人間に生まれたのだから。

そんな問いかけに思いをめぐらせながら
過ごした1週間

現実は立ち止まることができなくて
いちにち、めいいっぱいの時間をつかって
仕事に励んでいた。

そして休日には眠りすぎるほどに
からだが重くて息ができない。

リセットしたい。

夕方にお風呂に

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いちにちの終わり。

いちにちの終わり。

家に帰ってまず
カットしたオレンジを立ったままかぶりつく。

茶粥を炊き
あおのりと明太子を混ぜた卵焼きをつくり
きざんだ新玉ねぎと浮島ひじきを混ぜて
塩とオリーブオイルを少々かけて
いただきます。

昨日つくった仙草ゼリー。
台湾には行ったことがあるけれど
はじめて食べるからどんなものか。

箱には、仙草アイスミルクティーと焼仙草
がおすすめの食べ方
って書いてあるけれど

今日はあたたかいもの

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茶粥の話。

茶粥の話。

茶粥が食べたくなった。

私の祖父の家は、
山口県の周防大島にありました。
小学校の夏休みのほぼ1か月は
毎年大島で過ごしていました。

朝は祖父の般若心経と木魚の音で目が覚める。
祖父は、お坊さんではないのに、毎日般若心経を唱えていた。
あわてて起きて、一緒に唱える。
毎年やっていたので、
私はまだ般若心経を覚えている。

6時30分になったら
家の前に並んでラジオ体操をする。
父親と叔父さんは

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うごきだす。

うごきだす。

今気になっていること
ずっと気になっていたこと
けれど、辞められないこと。

誰かに問いかけてもらって
気づいて
うごきだす。

辞めたいこと
のことはいつまでも考えずに
今興味のあることにまっしぐらの方が
失敗したとて幸せで
わくわくする。

同じ不安を感じるのであれば
何かを目指して感じる不安のほうが
希望を感じる。

だから
次にやりたいことに向かって
一歩動き出した。

すると
ちょっとさ

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前向きエネルギー

前向きエネルギー

つまずきが取れてくると
少しずつ気になっていたことが
進みだす。

興味あるものへ
躊躇なく手をつけはじめて
体験していく自分
知っていく自分を
たのしみに待つ。

停滞時間が長かったから
そのことに戸惑う。

悩むのは好きではないのに
悩みがなくなってしまうと
次を探してしまう。

物足りない?
まだまだ違う?

前向きなエネルギーが
いろんな場所へ
アンテナを張り始めて

動き出す音とともに

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春の不機嫌。

春の不機嫌。

明日欲しいものが届いても
今日がこんなに晴れていても

こころが置き去りになっているようで
元気がない。

新年度の準備
断捨離
毎日の感謝

まだまだし足りないのか
おやすみが足りないのか

不機嫌なこころに戻ってしまう。

お花を買ってみようか
コーヒー飲んでみようか
友だちとたわむれてみようか。

新しい場所にいくひと達が
輝いてみえて

駅のホームの
「立ち止まらずにお進みください」
とい

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風邪デトックス。

風邪デトックス。

かぜひいて
喉が痛くて
鼻水ずるずるずる。

先週の北風に
やられた。

アーユルヴェーダを試してみよう。

以前コロナのあと
なんともいえない
喉の違和感や鼻水は
ターメリックと塩湯うがいで
とてもすっきりした。

かぜ は
アーマの蓄積。

そういえば最近
仕事の話が忙しかった。

おなかがすいていないのに
食べなきゃと思って
食べていたものは

パンとかクッキーとか

覚えていないくらい

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そこに在る。

そこに在る。

ヒヤシンスが咲いた!

球根のときは
花の色はひみつだったけれど

だんだんと
白が見えて

朝起きたら
なんとも言えない
品のある香りがした。

真っ白でぷりぷりした
花がたくさん開いている。

うれしいことに
もうひとり隣に隠れていた。

私は鉢植えの花を育てるのが苦手で
すぐにだめにしてしまう。

お水をあげすぎてしまうのか
あげるタイミングを間違えてしまうのか。

その点、水耕栽培は簡単で

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代わりに得たもの。

代わりに得たもの。

起きたら11時をすぎていて、
美容室の予約時間に間に合わない。

「PERFECT DAYS」を観に行こうと思ったらちょっとしたトラブルで

また
間に合わない。

そんな昨日。

なにもせずぶらぶらして家に帰り
先週買った、
「角野栄子 水平線の向こう」
という文藝別冊を手に取った。

「魔女の宅急便」をジブリ映画で何度も観たことはあったけれど

表紙の水色と角野栄子さんの
笑顔に惹かれて
なん

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朝のリレー。

朝のリレー。

雪の日をすぎて
空気が春っぽくなってきた。
今日は鳥の声が朝から聴こえて
緑色の木々のイメージがわいた。

小学校で音読した
「朝のリレー」を思い出す。

平和であたたかな地球とか
世界のつながりを
願うような詩だ。

小学校の宿題だったか
私は国語の本を音読するのが好きで
良く母に聴いてもらっていた。

くまのこウーフ
ごんぎつね
がまくんとかえるくんの
「お手紙」

声に出して読むと
ことばの

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欠けててもいい。

欠けててもいい。

去年買ったヒヤシンスは赤紫色の花を
咲かせた。

今年は何色になるかまだわからない球根を育ててみることにした。

じっくりじっくり選んだら
どうぞよろしくと言ってくれた
この方に。

今週は愛用していたお弁当箱のふたの
ロックの部分が欠けてしまった。

軽くて色が好みで毎日お世話に
なっていた。

代わりに同じものを購入したくて
見に行ったけれど
もう売り切れていた。

昔だったらすぐに他を探して

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父と写真。

父と写真。

なかなか整理しきれていない写真を
父と見ながら

「これって何処だっけ」
「誰だっけ」
ってしばらく楽しんだ。

父が結婚前から大切にしていたスピーカーを私といとこが破壊してしまったこと

うちにはレコードプレーヤーがあって
漫画日本昔ばなしのレコードがあった?こと

山登りのときに父が私を肩ぐるまして
頂上まで行くのが
とても大変だった話とか

社長がキャンプ好きで
一緒に良く行っていたとか

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