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朝のリレー。

カムチャッカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝返りをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝日に
ウィンクする
この地球では
どこかで朝がはじまっている
ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき
耳をすますと
どこか遠くで
目覚まし時計のベルが鳴っている
それはあなたがおくった朝を
誰かがしっかり受けとめた証拠なのだ

谷川俊太郎「朝のリレー」

雪の日をすぎて
空気が春っぽくなってきた。
今日は鳥の声が朝から聴こえて
緑色の木々のイメージがわいた。


小学校で音読した
「朝のリレー」を思い出す。

平和であたたかな地球とか
世界のつながりを
願うような詩だ。


小学校の宿題だったか
私は国語の本を音読するのが好きで
良く母に聴いてもらっていた。


くまのこウーフ
ごんぎつね
がまくんとかえるくんの
「お手紙」


声に出して読むと
ことばの優しさが伝わる。

今もときどき音読してみると
作者が何を伝えたいのか
考えられるようになる。


書くひとの世界観は
まったく同じものがなく
その雰囲気とかイメージは
文字とともに感覚的なものも伝わる。



今日私に届いた
友人からの絵はがきは
とても優しくて
懐かしい。

❥ちょっと成長❥




       

       


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