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ブラフマムフルタ。

目覚まし時計をせずに眠り
6時前に目が覚めた。

日はもう 出ていたが、覚醒の満足感。
鳥の声と朝のにおい。


少し急いで外へ出た。

携帯は持たずに
いつもと違う道をとおり遊水地の公園へ
向かう。

日曜日 まだしんとしていて
窓の開いていない住宅街をとおる。

どこかでいびきが聞こえる。
鳥の声 ハエの音 電車 ひゅうひゅうという小さな風。
クモの糸から垂れ下がった花びら。
朝露に濡れた葉。
紫 白 茶色 ピンクのグラデーション。

桜はもう散って 葉っぱだけなのに
見上げたら まだ 残っている一部の枝桜。

じゃりを踏んで歩く。

「おはよう」「元気だったの」
ラジオ体操 第一のおんがく。

遠くで聴こえる。

ふと 気づいた。
自分のなかに持っているもの。

外に探しに出ていた
持っているよと言われても 
気が付かなかった。


「在る」ということ。私が持っているもの。


幸せさがして ちがうところに行ってた。


仕事をやめたら
どこか 自然の多い場所に行けたら

もっと早く帰れたら
他のひとに邪魔されなかったら

ごはんを毎日つくれたら
もっとお金があったら
ヨガをやっていたら
波動を変えられたら
あの人みたいな感性があったら。

…ちがうところに行ってた。
実は持っていたのだ。

何が? 何を持っているかって
ことばにしたら ずれてしまうけれど。

気づいたのだ。私の感性に。

場所を変えたって
この身体が経験しているだけだった。


外側が感じていることを
内側に映しているだけだった。

経験していることを
ちゃんと感じていくこと。
それが私の歓ぶこと。



情報が入りすぎて少し焦ったら
入るのを止めたらいい。








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