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少年期を構成した 5 つのマンガ

少年期を構成した 5 つのマンガ

今も昔も、面白い漫画は山程ある。だが、自分にどれだけの影響を与えただろうかと考えると、列挙するのが難しい。

少年期、初めて接する「漫画」というカルチャー、自分がどれだけの影響を受けていたのか、この機会に振り返ってみたい。

(1)鳥山明『ドラゴンボール』山奥に住む怪力で、メチャクチャ元気な孫悟空。ある日悟空は、七つ揃うとどんな願いも叶うという、ドラゴンボールを探すブルマに出会う。彼女とともに、悟

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買ってよかった漫画(令和元年度版 23 作品!)

コロナの影響で仕事が激減した為、私は毎日ひたすらスレッド式メモ帳アプリ『CBnotes』やカウンタ式メモ帳アプリ『CountablePad』などの新しいアプリを開発している。

そして休憩に漫画を読む。その繰り返しだ。

2018 年版、2019 年版(前篇)、2019 年版(後篇)、と計 72 作品を紹介してきて、実は 2019 年版に書き洩れたものがあったので、今年 2020 年の年度末までに

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買ってよかった漫画 2019 年版(第 2 回 16 作品!)

買ってよかった漫画 2019 年版(第 2 回 16 作品!)

「マン活」という字面は私の中では最悪なのだが(エロスが漂うので)、マンガの好みでマッチングするというコンセプトの「大人のマンガ婚活」は、素直に面白そうだと思った。

昔から恋人とマンガの好みが合わず、そこから発展して何で趣味の合わない人と一緒にいるんだろう……と疑問を抱いてしまう性質なので、マンガに依るマッチングはアプリ開発の構想としてずっと持っていた。

いつか実現しようとボケッとしている内に、

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全 41 作!買ってよかった漫画 2018 年版

全 41 作!買ってよかった漫画 2018 年版

今年も残りあと少し。今年は「今日のおすすめ漫画」を 3 月 1 日から毎日投稿したのだが、12 月 2 日でとうとうネタが尽きてしまった……。これが個人的には本当に悔しかった。丸 1 年間、続けるつもりだったのに。

まあ、それもあってか、今年になって新しく知って読んだ漫画がかなり多かった。その中から「今年の買ってよかった漫画」を発表したいと思う。完結漫画も連載漫画も、今年発売になった漫画が主だが

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買ってよかった漫画 2019 年版(第 1 回 15 作品!)

今年も残り僅か。相も変わらず、この一年も気がつけば漫画を読む日々だった。9 月には、海賊版サイト「漫画村」の運営者も逮捕され、漫画業界も少しは変化したようだ。

大きな被害を被った事件だったが、皮肉にも、それをキッカケに、電子コミックの認知が広がり、また、出版各社もユーザファーストを心掛け改善した結果、市場は大きく拡大したという。

許される事件ではないが、漫画業界の転機になってくれたのなら、長年

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この布石は、「第3巻」から始まっていた?|私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!|第14巻

この布石は、「第3巻」から始まっていた?|私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!|第14巻

「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」の最新14巻が面白過ぎたので、感極まってAmazonに長文レビューを載せてしまった。以下に恥を晒す。

「修学旅行」を境に路線変更したという感想をよく目にするが、私は第3巻で生徒会長のめぐちゃんを登場させたときから、その布石は始まっていたと勝手に思っている。それまでは第2巻の巻末で作者が「干されているはずだった」と吐露しているように、ぼっち陰キャちんち

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だから、「人間のクローン」が悪いとは全く思わない。「器」が複数存在するだけだ。駄目なのは「同じ魂」が存在することでしょう。「魂のコピー」こそ、禁忌にしなければならない。いつか現実になる。

「死」などない/スピリットサークル/水上悟志
https://note.mu/cutboss/n/n4c4aead9cc31

「死」などない/スピリットサークル/水上悟志

宇宙はパソコンと同じだと思った。

地球はフォルダだ。

人間はファイルだ。

水上悟志の「スピリットサークル」は、「魂の輪廻転生」がテーマの漫画なのだが、読んでいて「生きていることの定義」「死んでいることの定義」を改めて考えさせられる内容だった。

「肉体の機能停止」と「魂の消滅」は別のものではないのだろうかと、思わされたのだ。

つまり、皆が感じている「人の死」は、「肉体の機能停止」であって、

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全生物は「宇宙」の為に存在する/デストロイ×レボリューション/森恒二

森恒二の漫画「デストロイ×レボリューション」、私は結構好きだったのだが、最終話が賛否両論あり、主に「否」が大多数のようだ。

それは最終話での森恒二の考えが理解できない、ということにあるらしいのだ。

私はその意見をレビューサイトなどで初めて確認して、理解できない、共感できない、という声にとても意外だったのだが、それは私が森恒二と似たような生物存在論を抱いていたからだった。

以下に、森恒二の「あ

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