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ありがとう…SNS医療のカタチ屋台
時を経て
あの人に今
ありがとう
サヨナラが
思い出に変わり
ありがとう
過ぎし日の
後ろ姿に
いま感謝
ありがとう
花束に込めて
カンパニュラ
済み
…………
誕生日
ありがとうの声
笑顔咲く
病棟の
白さ目に染む
退院日
ふるさとへ
帰省の代わりに
桃が来る
済み
…………
サヨナラの
代わりに聞いた
ありがとう
明日また
きみに届ける
ありがとう
感謝する
手紙に落とす
ペディキュアと中学生
中学生の次男は、わたしが装うのを嫌う。
奇抜な服は持っていないけれど、少し洒落た服を着るだけで
「その格好で出歩くのか」とか
「学校へは着てこないでくれ」とか煩い。
しかしそんなことは序の口で、彼が憎んでいると言っていいほど嫌うのはマニキュアやジェルネイル。
自分で簡単な道具を持っているのでサロンに行くわけでなく、自前で楽しんでいるのだがから大してお金のかからない娯楽なのだが、
「魔女
「男だったら出世する名前」
短大に通っていた20歳の時だったと思う。
地元のデパートへ出かけたときのこと。何か母に頼まれた用事だったかと思う。
デパートと言ってもスーパーマーケットをちょっと上品にしたくらいの、田舎町の老舗。駅から遠く建物も古びていた。駅前の新しいデパートとはまるで空気感が違っていた。
わたしは占いの出店を出しているおばさんに呼び止められた。
「あなた!ちょっと時間ある?座っていきなさいよ」
今なら