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【国際動向】日本という殻を破ろう【既に後進国です。

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世界で起こっている物事に目を向けましょう。政治、経済、テクノロジー、学習、物価、娯楽、何でもいいです。それは日本しか知らない私達はにとって、物凄い刺激になると思います。 私達は… もっと読む
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記事一覧

トランプ以降の世界秩序と欧州防衛

お久しぶりです。
去年末からの体調不良が一向に改善せず、また今後の方針についていろいろ検討していたこともありなかなかこちらに手を付けられずにいました。
今回はリハビリということで、手短に書いてみたいと思います。今現在の世界の戦略環境と、私が考える「あるべき欧州防衛」についてです。

1.新しい困難な世界

2.今後の欧州防衛に必要なもの

3.欧州防衛、各論

1.新しい困難な世界

 先日の駐米

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動かぬトランプ大統領

■世界の動き
 トランプ大統領は強気の発言が目立った。北朝鮮に経済制裁、中国には追加関税、イランには経済制裁で挑んだ。これでトランプ大統領が主導権を持った。だが長期化すると主導権を相手国に渡すパターンになっている。

 トランプ大統領イラン空爆を土壇場で攻撃中止。中国との米中貿易戦争も土壇場で休戦。世界はトランプ大統領への対応策に気付いたようで、次々と動きが出ている。

7月12日
ロシア製の地対

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今後の東欧を見るうえで押さえておくべきことー今後の世界情勢の俯瞰―

私の見ている東欧は、諸大国の影響を古来より様々な形で受けてきました。現在は、すでに相対的に地位が低下し諸大国の影響下にある欧州の中でさらに欧州域内の地域諸大国の影響を受けているという地域といったほうがいいでしょう。こうした地域である以上、東欧情勢を見るためには、東欧そのものを見る前にまずここに影響を及ぼしている諸大国の動向について知る必要があります。
現在の世界は全体的にかなり大規模に変動していま

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ロシアの覇権が拡大している

■ホルムズ海峡で軍事演習
 ロシアとイランがホルムズ海峡付近で軍事演習を行うことが明らかになった。これはロシアの覇権が拡大したことを意味し、ホルムズ海峡のアメリカ優勢は崩れ始めている。

ロシアとイランが合同海上演習へ 米「有志連合」構想に対抗か
https://www.sankei.com/world/news/190731/wor1907310010-n1.html

■トルコの立場
 トルコ

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中国の報復は有り得る

中国は報復か=米制裁関税拡大で
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019080200411&g=int

トランプ大統領は大統領選挙まで結果を出すなら、今後6ヶ月は攻勢の連続が必要。中国の一帯一路潰しが目的なら、イランを空爆すれば解決する。

何故ならイランは一帯一路の腕間接に相当する。イランを空爆すれば、一帯一路の陸路と海路を同時に遮断可能。そうなれば中国は、

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中国で一番使われてるブラウザって何か知ってますか

中国で一番使われてるブラウザって何か知ってますか

中国ではたくさんのサービスが使えません。Twitter、Instagram、Line、Yahoo... もちろんGoogleで検索もできません。理由はノーコメント。

でも僕も他の研究員もみんなブラウザはChrome使ってるんですよ笑

2019年の中国国内でのブラウザ市場シェア統計では、Chromeが46.28%でシェア1位だったとのこと。後続はIE9が8.38%(古くない!?)、国内ブラウザの

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日本経済の国際的地位は大きく低下した

日本経済の国際的地位は大きく低下した

 国ごとの経済成長率には、かなりの差がある。これを、長期的な観点から見ると、つぎのとおりだ。
 図1に示すように、中国の実質GDPの成長率は、1980年から2010年頃までの期間を通じて10%程度だったのに対して、日本とアメリカの実質GDP成長率は、80年代には5%程度だったが、90年代以降は5%未満に低下した。

図表1 日米中の実質経済成長率(%)

 この結果、世界のGDPに対する比率も、図

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データベース形式 統計サイトの使い方(海外)

データベース形式 統計サイトの使い方(海外)

◆ アメリカ消費者物価指数
 All Urban Consumers (CurrentSeries)のMulti-screenを選ぶ。
 つぎつぎに検索条件を指定して、選択しながら、Next form に進む。

  Itemの選択の時、複数の項目を選ぶには、Ctrlキーを押しながら行う。

 最後にRetrieve Dataになる。このボタンを押すとデータがでてくるので、期間を選ぶ(この方式で期

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基礎知識なしで読める世界経済の入門解説書

基礎知識なしで読める世界経済の入門解説書

◇はじめに
◆国内だけを見ていては、日本経済を理解できない

 世界経済は複雑であり、各国によって経済の状況も非常に大きく異なります。しかも、それらについてのデータが入手しにくいという事情もあります。本書では、そうした状況を踏まえつつ、世界経済の諸問題を、できる限り詳しく、専門用語をできるだけ使わずに平易に解説します。経済学の基礎知識がなくとも、読み進むことができます。

 本書が想定している読者

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第5章 新しい産業で成長するアメリカ経済

第5章 新しい産業で成長するアメリカ経済

1 アメリカ経済は成長している
  
◇アメリカは、ヨーロッパとの比較でも成長が顕著
  
 アメリカ経済は、順調な成長を続けています。アメリカ経済の強さは、さまざまな指標で確かめることができます。 
 第1章では、日本との比較でGDP成長率や一人当たりGDPの推移を見たのですが、以下のように、ヨーロッパ諸国との比較でも、アメリカ経済が順調に成長していることが分かります。
 まず、実質GDP成長率

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中国電気自動車業界大不振、遅れて参入した不動産大手「恒大」のみ投資拡大、夢の500万台計画は達成可能か?

中国電気自動車業界大不振、遅れて参入した不動産大手「恒大」のみ投資拡大、夢の500万台計画は達成可能か?

恒大集団は、万科、碧桂園と並ぶ中国不動産最大手である。創業者・許家印は、アリババ・馬雲、テンセント・馬化騰とともに、中国富豪トップ争いの常連だ。日本のサッカーファンには、強豪チーム「広州恒大」のオーナーとして知られている。

その恒大は許家印の陣頭指揮のもと、2018年から“造車(自動車製造)の旅”を開始した。すでに自動車市場全体が低迷する中、この判断はどうだったのだろうか。

2018年9月、恒

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中国、無人清掃車など特殊無人運転車の展開でも世界をリード、無人運転は車両技術だけではない?

中国、無人清掃車など特殊無人運転車の展開でも世界をリード、無人運転は車両技術だけではない?

今回の無人清掃車ニュースは、5月の上海仙途智能(Autoaise ai)に続くものである。やはり36Krで詳しく報じられた。簡単にまとめると、仙途智能が重さ1.2トン、幅1.5メートルとほぼ小型乗用車に等しい無人清掃車を開発した。これをドイツのリサイクル大手「ALBA」グループと提携し、ヴィルヘルムスハーフェン港で、試験運用を始めた。また上海市からも初の自動運転試験許可証を交付された、という内容だ

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中国は世界を制覇するのか?(目次)

中国は世界を制覇するのか?(目次)

ウエブ現代に中国経済に関する連載を掲載しています。下記はその目次です。

プロフィールと各回へのリンク

第46回 ハンコから脱却しても「電子署名」という遺物が日本のIT化を妨げる マイナンバーが何の役にも立たない現実(2020年6月7日)

第45回 ハンコは廃止して「ブロックチェーン」を活用せよ!電子署名ですら20年古い 日本の業務処理は衰退の元凶だ(2020年5月31日)

第44回 コロナ

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