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未来を見据えて徒然なるままに

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脈略なく 思いつくままに 書き綴ります。なんとなく疲れた時に それでも読み物を求める時に 是非読んでみてください。
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#ビジネス

Sequoiaの変貌の必然:スタートアップは長期的な社会価値創造のインフラへ

Sequoiaの変貌の必然:スタートアップは長期的な社会価値創造のインフラへ

TAKA(@Murakami_Japan)です。実はNewspicksの新サービス"Topics"の初代オーナーに任命されました。そしてこれが第一回の投稿です。これから時事ネタ、国内外のスタートアップ、大企業、M&Aや資金調達、IPOなど、雑食なテーマをファイナンスやガバナンス 、サステナビリティといった観点で切り取っていきたいと思います。是非、noteと合わせてフォロー宜しくお願いします。

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日本復活へ、産業政策の羅針盤

日本復活へ、産業政策の羅針盤

今回は、マクロ視点のお話について書いてみたいと思います。とはいえ、極めてミクロ観点に基づいたお話しになります。マクロと言っても、結局はミクロの集合体ですので、一つ一つのミクロでのビジネス、産業が目指すべき方向に変革していかないと、日本の産業政策、日本の経済政策として、良い方向に向かったということはなし得ないでしょう。

まず、現状の課題から始めてみたいと思います。よくメディアが報道するのは「失われ

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2022年、グロース市場とプライム市場を眺めてみる

2022年、グロース市場とプライム市場を眺めてみる

近頃、「日本と米国の差はGAFAMが生み出された否かである」という分析がSNSで拡散されている。象徴的なお話なので、これはこれで良いのですが、あらためて日本の株式市場についてみてみたいと思います。ちょうど、2022年4月の東証の市場区分の再編成があり、一部二部等からプライム、スタンダート、グロースに変更になりました。どういう景色なのかおさらいしておきましょう。

日本の上場時価総額の推移下記の図を

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宇宙サービス時代の幕開け、ディープテックの未来、そして私

宇宙サービス時代の幕開け、ディープテックの未来、そして私

TAKA(@Murakami_Japan)です。11月25日に私自身もかなり時間をかけてきた取り組みが一つ発表することができました。宇宙関連企業、軌道上サービスを手掛けるアストロスケールへの大型出資です。シリーズFラウンドで約124億円を調達し、我々がリード投資家を務めることとなりました。私個人としても色々と感慨深いものがあり、かつ日本や社会にとっても大きなインパクトをもたらす、そんな気がしていま

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「サステナブル資本主義」が当たり前になるために

「サステナブル資本主義」が当たり前になるために

はじめまして、TAKA(@Murakami_Japan)です。この度、初の著書『サステナブル資本主義:5%の「考える消費」が社会を変える』が祥伝社より本日9月30日に発売されました。書店には明日10月1日からは大々的に取り扱いを開始いただけるようです。発売を記念して、もう少しウェットな書く動機とかそういうことをご紹介できればと思います。後半では無料公開の5回連載の最終回も収録しています。

未来が

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「持続可能な社会」を目指すことがなぜ企業価値向上につながるのか

「持続可能な社会」を目指すことがなぜ企業価値向上につながるのか

TAKA(@Murakami_Japan)です。個人的にも大変賛同している、ESG/SDGs、サステナビリティという言葉がますます注目を集めるようになってきています。日本語でも「持続可能な社会」といってメディアで取り上げられない日はないくらいです。

でも果たして、この意味を正しく理解している人はどれぐらいいるでしょうか。省エネとかエコロジー(エコ)と同じように、環境問題に配慮したあるべき「正しい

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私が日本のテクノロジー業界の可能性を信じる理由

私が日本のテクノロジー業界の可能性を信じる理由

TAKA(@Murakami_Japan)です。今日は少し昔話を書いてみようと思います。

私は元々理系の学生、東京大学で宇宙工学を専攻していました。研究室も希望の航法・誘導制御系に配属され、民間初の小型衛星開発/打ち上げも経験することができました。その後、宇宙科学研究所(現JAXA)でロケットやソーラーセイル/群衛星、また深宇宙探査機(はやぶさ等)、様々な研究テーマに触れながら、刺激的な日々を送

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妄想から生まれる現実的世界

妄想から生まれる現実的世界

はじめまして。TAKA(@Murakami_Japan)です。

恥を承知でお話しすると、SNSは仕事でも身近な存在であったにも関わらず、これまで個人的にSNSはあまり積極的に活用してきていませんでした。なんとなく情報発信したりすることを良しとしない文化で育ったり、禁止される環境で仕事をしたりしてきたことが少なからず影響してきている気もします。あと、これまで目の前にあることに集中してきていたので、

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【SNS時代の考える力】情報過多にどう向き合い思考力を養えるか?

【SNS時代の考える力】情報過多にどう向き合い思考力を養えるか?

TAKA(@Murakami_Japan)です。先日clubhouse(@takamurakami)で「常識を疑う、問う力」のテーマで話をしました。私が質問を受ける立場だったのですが、あらためて自分の「思考」に対する考え方を言語化する良い機会となりました。私が子供の頃よりも情報過多で、簡単に世界中の情報にアクセスでき、またSNSが浸透した現代でこそ、情報との向き合い方や「思考」について考えることが

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【優秀さの定義】ストリートファイターと学歴エリートは何がどう違うのか

【優秀さの定義】ストリートファイターと学歴エリートは何がどう違うのか

TAKA(@Murakami_Japan)です。秋晴れの三連休、事情あって家にいるので徒然なnoteを書いてみようと思います。

ずばりタイトルの通り「ストリートファイターと学歴エリート」について。定義を明確にしておきましょう。まず、学歴エリートでもストリートファイターである方は大勢います。ストリートファイターは必ずしも学歴エリートでないわけではありません。この2つは排反事象ではないことはあらかじ

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【理系脳で考える経営】経営で陥りがちな3つの罠と、その打開策

【理系脳で考える経営】経営で陥りがちな3つの罠と、その打開策

TAKAです。経営の話をすると、議論が白熱することがよくあります。私の周りでも頻繁にそうなっていますが、ついつい陥りがちな「罠」があると思っています。テーマが重要であればあるほど、白熱すればするほどです。今日はそんな経営における「罠」について考えてみたいと思います。

よくある経営会議での会話社長A:いま、当社にはXYZという課題が生じている。なんとかこれに向けて打ち手を考えて、早期に実行し、さら

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「説明責任」という文化をもっと日本に取り入れるべき理由

「説明責任」という文化をもっと日本に取り入れるべき理由

TAKA(@Murakami_Japan)です。昨今、五輪大会組織委員会の会長をめぐる問題など企業不祥事に関わる問題に限らず、あらゆる組織運営においてこの「説明責任」が問われるような事例が目につくようになっています。そこで、今日は「説明責任」について考えてみたいと思います。

まず、「説明責任」を英語でなんというかご存知でしょうか。英語では「アカウンタビリティ "accountability")と

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【価値創造の根源】経営判断の質的向上には会議室から「ゾウ」を撲滅せよ

【価値創造の根源】経営判断の質的向上には会議室から「ゾウ」を撲滅せよ

TAKA(@Murakami_Japan)です。今回は日本をよくするために変えていく必要があるテーマの一つについてです。ずばり「会議を変えれば日本が変わる」。ビジネスは現場で起きている、その現場の一つである「会議」に注目してみました。

よく「エレファント・イン・ザ・ルーム」と言われますが、今日はそれについて徒然に書いてみたいと思います。重要な会議において、どう考えても「おかしい」と思うことに目を

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