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PFAS汚染を追って〜明石川流域、10万ngという“脅威値”
“基地由来のPFAS汚染”という表現が変わってきたと感じる昨今。
いわゆる工場ではなく、“産廃由来”の汚染が岡山吉備中央町に続き、兵庫県明石川流域でも発覚した。
急遽、勉強会が開催されるという情報を耳にし、現地調査を兼ね新神戸へと向かった。
汚染発覚は、県議の気づきから13日、新神戸から地下鉄で約30分、西神中央駅へ。
ショッピングモールにマンション群など整備された綺麗な駅周辺。そこで待ってく
PFAS汚染を追って〜どうなる!?使用済み活性炭、食品など新たな対策
4月5日、衆議院環境委員会でPFAS問題が立て続けに審議された。
大河原議員は、多摩地域の現状、泡消火剤の動向、吉備中央町の事例を紹介し、環境省へ今後の更なる対策を要望した。
阿部議員は、広がる汚染エリアを例に、これまでの水質対策や血液検査の必要性はもちろんだが新たな汚染の食い止めも必要だと指摘。
というわけで、後者の質問を中心に紹介する。
PFAS最近トピックス広がるPFAS汚染。筆者もここ1
PFAS汚染を追って〜岡山・吉備中央町〜
拡大するPFAS汚染の発覚。これまで原因のほとんどは、PFASを製造・使用していた工場や米軍基地周辺からの流出であったが、岡山では、PFASを除去する活性炭が原因ではないかとの憶測が広まっている。
現地の方のお話を伺うべく、吉備中央町へ向かった。
原因が工場からの排出ではない12月26日、所属先の年内最後の視察。
2日間にわたる行程の1日目。岡山県のど真ん中、吉備中央町へ。新幹線で新横浜から乗車
PFAS汚染を追って〜静岡市清水区〜
12月13日、第212臨時国会が閉会。“政治とカネ”問題で、与党の腐敗が露呈し、今本稿を書いているときにも事が動きそうな予感だ。
話はそれたが、ここ1年くらいで全国各地の河川等でのPFAS高濃度汚染が明らかになり、国会で取り上げられる機会が増えた。
環境省でもPFASに対する総合戦略検討専門家会議をこれまで4回開催し、国も一定の対策への姿勢は示しつつあるものの、道半ば。
他方、1日には、WHOのが
歴史・社会にみる、差別と偏見とは何かー国立ハンセン病資料館を訪れて
去る11月中頃、国立ハンセン病資料館(東京都東村山市)を見学する機会があった。「ハンセン病」と聞いて皆さんは何を思い浮かべるだろうか。
今回は、常設展・企画展を訪れた筆者の感想をしたためる。
ハンセン病とは何か「ハンセン病」とネット検索すると、厚労省と日本財団の説明が上部ヒットする。以下引用の通り。“最も感染力の弱い感染病”とされる一方、その症状(外見)から、聖書でも書かれるように、差別の対象と
〝知らないうちに決まっている〟政策!?ー臨時国会に向けてー
秋の臨時国会が10月20日に召集する方針が固められた。
冒頭解散説も出る中、各事務所は選挙体制をどうするかとやきもきしていると察するところ、休会中は内閣改造だけでなく、政治家の質が問われる事案が散見された。
臨時国会に向け、大きな各種法案審議はないものの、先の通常国会の審議も踏まえ、原子力関連政策等について頭の整理を以下メモする。
GX脱炭素電源法と運転期間について先の通常国会では、原発の運転期
静岡で考えた、防衛・原子力・環境問題
静岡と聞いて、何を思い浮かべるだろうか。雄大な駿河湾、緑あふれるお茶畑、そしてもちろん富士山。他にも、桜エビ・生シラスといった海産物に自然環境豊かな当地は、国内有数の観光地。
筆者は、学生時代&20代を静岡で過ごしたが、改めて様々な問題に取り組む中で、今回思い立って幾つか尋ねてみた。
航空自衛隊浜松広報館で、防衛・外交を考えた筆者にとって、静岡は18年ほど暮らした第二の故郷である。今回の旅は、「
GX“グリーントランスフォーメーション”【脱炭素電源法】にみる原発運転期間と安全性
5月31日、5つの法律(原子力基本法、原子炉等規制法、電気事業法、再処理法、再エネ特措法)を束ねた〝原発回帰〟「GX脱炭素電源法」が成立。
原発の運転期間について、“推進官庁”である経産省資源エネルギー庁が、東日本大震災後の翌2012年に“規制”と“推進”の分離のもと発足した原子力規制委員会の事務局である原子力規制庁と、さらには内閣府とも“非公開面談”を繰り返し実施していた。
官僚機構の崩壊もさる