ふくむら よしみ

筑波大学大学院博士課程。気候変動の伝統文化への影響を研究中。学友の倍は生きてきたけれど…

ふくむら よしみ

筑波大学大学院博士課程。気候変動の伝統文化への影響を研究中。学友の倍は生きてきたけれど、気持ちは同じ年❣ 気候変動ワークショップClimate Freskのファシリテータ、つくば市男女共同参画審議会市民委員、パルシステム茨城栃木のテーマ別勉強会で環境問題に取り組んでいます。

マガジン

記事一覧

社会人、博論奮闘記@筑波大 #2

リスキリングとかいうけど、そんなもんとちがうなにか。 人文社会学で博士論文を書いて、それが一体何になるかを実証研究中。 今回のお題: おばさん、年齢制限突破する…

社会人、博論奮闘記@筑波大 #1

リスキリングとかいうけど、そんなもんとちがうなにか。 人文社会学で博士論文を書いて、それが一体何になるかを実証研究中。 今回のお題: ディスカッションセクション…

SDGsのツケはどこへ行くのか。ゴミ問題は誰のもの?

SDGsが注目される中、海洋プラスチックが大きな問題になっています。毎日色々なゴミが世界中で排出されるのに、なぜ、プラスチックのリサイクルだけが取り上げられるのか?…

University of Tsukuba+IAJS Workshop "Sustainable Development and Climate Change"

Hello, I will be organizing a workshop on climate justice at the University of Tsukuba. In the workshop, we will use cards that visualize the causes and effects…

ゴミから考えるSDGsと未来

今年から、「生活協同組合パルシステム茨城 栃木」のテーマ別組合員活動の環境の分野でお仲間に入れていただいています。その一環で、茨城県の最終処分場のひとつ、「エコ…

なぜワークショップが必要なのか?  市民が考える気候変動とSDGs

後日談: このワークショップの仕組みを活かして、「気候変動が文化に与える影響の研究ー異世代間にみる気候変動対策への視座」というタイトルで、 松下幸之助記念志財団…

地球温暖化は人が起こしたものだってどうしてわかるの?

憂慮する科学者同盟のウェブサイトに、おもしろい記事があったのでまとめてみました。シロアリって、温暖化と関係してるんだ~(人間ほどじゃないけど)。 人間活動が気候…

災害に強い街は「ごめーん、お醤油貸して」が言える街

「ええよ~。樽で返してな~(笑)」といえる関係が、いざという時の絆になる。 ご近所づきあい=災害への備え  阪神淡路大震災から26年、東日本大震災から10年が過…

科学にこそ必要な文系の力:対話

政府が2050年ゼロエミッション方針を出してから、ガソリン車の新車販売の終了や洋上風力発電の設置など、様々な施策が提案されています。こうした施策が果たして期待する効…

SDGsのキーワード:2050年と1.5℃

2020年12月、菅内閣が「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現」を宣言しました。自治体でも、2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにし、世界の平均気温…

グリーン・リカバリーと気候変動

コロナからの復興とSDGs コロナによって2020年の経済活動は大打撃を受けました。一方で、気候変動からみたSDGsのゴール達成には好機にもなっています。世界中で社会経…

気候変動時代の対策 緩和策と適応策

あらたな気候変動対策 ―適応策気候変動適応とは、「現在さらには今後予測される気候とその変化、そしてそれらのもたらす影響に対する調整の過程」です。地球温暖化による…

SNS時代のコミュニティ

箕輪編集室さんの、「みんなの居場所を作ろう! 明日も頑張ろう会」の記事を読んで、とても共感しました。私もオンライン・コミュニティ”Shut Up & Write"を運営しながら…

つながる、はかどる。

ひとりだけど、いっしょ。Shut Up & Writeコロナのために、私の大学も春からずっと立ち入り禁止が続いています。秋学期もオンラインでの講義が主流になるとの連絡がありま…

全力集中!オンライン勉強空間

Shut Up & Write!  黙って書く!の会 ------------------------------------------------------------------------------------ 1人ではなかなかモチベーションが上がら…

社会人、博論奮闘記@筑波大 #2

社会人、博論奮闘記@筑波大 #2

リスキリングとかいうけど、そんなもんとちがうなにか。
人文社会学で博士論文を書いて、それが一体何になるかを実証研究中。

今回のお題: おばさん、年齢制限突破する今日は、筑波大学の新組織 Design the Future 機構の設立記念シンポジウムに、学生代表のパネリストの一人として参加してきました。

https://www.osi.tsukuba.ac.jp/sdgs/eventinfo_j

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社会人、博論奮闘記@筑波大 #1

社会人、博論奮闘記@筑波大 #1

リスキリングとかいうけど、そんなもんとちがうなにか。
人文社会学で博士論文を書いて、それが一体何になるかを実証研究中。

今回のお題: ディスカッションセクションディスカッションセクションに書くことをまとめました。
自分がほかの人の論文を読むときは、ここしか読まない、一番好きなところ
自分で書くときは、何を書いているのかわからなくなる、一番苦手なところ
き~!!

 イントロから結果までを要約。

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SDGsのツケはどこへ行くのか。ゴミ問題は誰のもの?

SDGsのツケはどこへ行くのか。ゴミ問題は誰のもの?

SDGsが注目される中、海洋プラスチックが大きな問題になっています。毎日色々なゴミが世界中で排出されるのに、なぜ、プラスチックのリサイクルだけが取り上げられるのか?大学の学友と話していて気がついた点をまとめてみました。

どこがリサイクルしているの?日本では、プラスチックのリサイクルが推進されています。自治体でもスーパーでも、分別回収をしています。これは、環境負荷を減らすことを目的にしていますが、

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University of Tsukuba+IAJS Workshop "Sustainable Development and Climate Change"

University of Tsukuba+IAJS Workshop "Sustainable Development and Climate Change"

Hello, I will be organizing a workshop on climate justice at the University of Tsukuba. In the workshop, we will use cards that visualize the causes and effects of climate change. We will then discuss

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ゴミから考えるSDGsと未来

ゴミから考えるSDGsと未来

今年から、「生活協同組合パルシステム茨城 栃木」のテーマ別組合員活動の環境の分野でお仲間に入れていただいています。その一環で、茨城県の最終処分場のひとつ、「エコフロンティアかさま」にお邪魔してきました。ここでは、施設の取り組みと茨城県が抱えるゴミ問題について、勉強してきたとをお知らせし、これからできるエコ活動について考えます。

茨城県のゴミの現状先日、我が家に「つくば市かわら版」が届きました。内

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なぜワークショップが必要なのか?  市民が考える気候変動とSDGs

なぜワークショップが必要なのか?  市民が考える気候変動とSDGs

後日談: このワークショップの仕組みを活かして、「気候変動が文化に与える影響の研究ー異世代間にみる気候変動対策への視座」というタイトルで、 松下幸之助記念志財団から研究助成をいただけることになりました!研究の目的は、難しく考えない気候変動市民会議、のようなものです。自治体さんたちの気候変動ワークショップのひな型になることを目指しています。いずれ、研究内容を少しずつnoteに記載していこうと思います

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地球温暖化は人が起こしたものだってどうしてわかるの?

地球温暖化は人が起こしたものだってどうしてわかるの?

憂慮する科学者同盟のウェブサイトに、おもしろい記事があったのでまとめてみました。シロアリって、温暖化と関係してるんだ~(人間ほどじゃないけど)。

人間活動が気候変動を引き起こした。でも、どうやって?
地球温暖化が人間活動によるものだという見解は、科学者の間で一致しています。特に、二酸化炭素などの温室効果ガスが世界を温暖化させており、こうした温室効果ガスは、我々が石炭や石油、天然ガスなどを燃やすこ

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災害に強い街は「ごめーん、お醤油貸して」が言える街

災害に強い街は「ごめーん、お醤油貸して」が言える街

「ええよ~。樽で返してな~(笑)」といえる関係が、いざという時の絆になる。

ご近所づきあい=災害への備え  阪神淡路大震災から26年、東日本大震災から10年が過ぎようとしています。今また、新たな大地震が迫っています。内閣府は10年以内にM7.5前後の地震が発生する確率は60%程度、30年以内だと99%、つまり、今から30年間の間、明日地震が起きてもおかしくないという日を過ごすという状態であると発

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科学にこそ必要な文系の力:対話

科学にこそ必要な文系の力:対話

政府が2050年ゼロエミッション方針を出してから、ガソリン車の新車販売の終了や洋上風力発電の設置など、様々な施策が提案されています。こうした施策が果たして期待する効果を上げるのか?私たちの生活にどのような影響を与えるのか?そういったことをきちんと知る義務が、市民の側にもあるのです。なぜなら、施策が成功とみなすか失敗と考えるかは、結局はその施策の効果とともに暮らす私たちだからなのです。今回は、科学者

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SDGsのキーワード:2050年と1.5℃

SDGsのキーワード:2050年と1.5℃

2020年12月、菅内閣が「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現」を宣言しました。自治体でも、2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにし、世界の平均気温を産業革命前の1.5℃上昇までに抑える取り組みが始まっています(例:東京都、京都市、北茨城市、北杜市など)。こうした取り組みがSDGsとどう関係があるのかをまとめてみました。

なぜ、「2050年までに二酸化炭素の排出量をゼロ?」

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グリーン・リカバリーと気候変動

グリーン・リカバリーと気候変動

コロナからの復興とSDGs
コロナによって2020年の経済活動は大打撃を受けました。一方で、気候変動からみたSDGsのゴール達成には好機にもなっています。世界中で社会経済活動が停滞したことから、温室効果ガスの排出量が大幅に削減されました(図1)。通勤を制限されたことから、公共交通機関が大幅に減便されたことも一因です。特に、飛行機の運航への影響は大きく、ヨーロッパでは約90%もの減便が実施されていま

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気候変動時代の対策 緩和策と適応策

気候変動時代の対策 緩和策と適応策

あらたな気候変動対策 ―適応策気候変動適応とは、「現在さらには今後予測される気候とその変化、そしてそれらのもたらす影響に対する調整の過程」です。地球温暖化による気候変動を緩和する取組(緩和策)として、温室効果ガスの削減が世界的に進められています。日本政府も2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「2050年カーボンニュートラル」を宣言しました。しかし、コロナによって全世界の経済がか

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SNS時代のコミュニティ

SNS時代のコミュニティ

箕輪編集室さんの、「みんなの居場所を作ろう! 明日も頑張ろう会」の記事を読んで、とても共感しました。私もオンライン・コミュニティ”Shut Up & Write"を運営しながら、つながることの大切さを実感しています。今回は、なぜオンラインコミュニティが必要なのか、について、市民社会の観点から考えてみました。

耐えがたい孤独、満たされない帰属欲求SNSでの誹謗中傷が常軌を逸している、と確信するよう

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つながる、はかどる。

つながる、はかどる。

ひとりだけど、いっしょ。Shut Up & Writeコロナのために、私の大学も春からずっと立ち入り禁止が続いています。秋学期もオンラインでの講義が主流になるとの連絡がありました。大学での勉強の醍醐味って、授業中のディスカッションだったり、学食でのおしゃべりだったり、研究室でのちょっと尖った議論だったりと、コミュニケーションを伴うものが大半で、それがバーチャル&一方通行になるととっても味気ないです

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全力集中!オンライン勉強空間

全力集中!オンライン勉強空間

Shut Up & Write!  黙って書く!の会

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1人ではなかなかモチベーションが上がらない人、あなたのその仕事/宿題/勉強/論文/ブログetc.その他なんでも一緒にやりましょう!
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