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音楽マネージャーとライター、事業家などに夢中になっているうちに、いつの間にかかなりの月…

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音楽マネージャーとライター、事業家などに夢中になっているうちに、いつの間にかかなりの月日が経ちました。何か新しい楽しみを発見している最中です。

記事一覧

わたしの記事「寝台列車」はいわのり@お仕事ですさんのマガジン《推したい記事》に収集していただきました。ありがとうございます。

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1日前
54

「和食」はなぜ世界に好かれるのか

ちょっと美味しいものが食べたい 最近は、あまり美味しいものを食べた記憶がない。毎日、栄養バランスも考え、規則正しく三度の食事を摂っているが、どうも人間はそれだけ…

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2日前
92

バクは「悪夢」を食べてくれるか?

夢を食べるという「バク」の発想が好き 私は昔から「バク」という動物が好きだった。実際に動物園で見てから好きになったとか、絵本で知って興味を持ったとか言う前に、子…

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6日前
99

死者たちに捧げる安息の場

生活の場から次第に遠くなる「墓地」 私の住んでいるマンションの部屋から、眼下に京都の中心部としては珍しい大きな「墓地」が見える。ここは京都なので、この辺りにも全…

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8日前
98

「不浄負け」という不思議なルール

相撲でまわしが取れると「不浄負け」に 相撲でまわしがほどけると、「不浄負け」という決まりがあって、まわしがほどけた力士が負けになる。そんなことがあるのかと思う人…

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13日前
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「天才少年」が選んだ道

同級生に「将棋の天才少年」が 小学校時代、私の同級生に「将棋の天才少年」がいた。確か最初に同じクラスになったのは、小学校の五年生の時だった。私は将棋のことにはま…

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2週間前
98

相手が機械だったら、これでいいの?

必要もないのに、自動販売機が増えてきた 最近は、店頭で店員からモノを買うのではなく、「自動販売機」で買う機会も増えた。相手が人間だったら、失礼な態度の場合は怒る…

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2週間前
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なにげなく懐かしいかつての日常の街

「亀有」で触れた東京の日常 何の変哲もない日常からも遠く離れると、時にその日々が色鮮やかな一枚の絵ハガキの様によみがえって懐かしく感じることがある。私がよく行っ…

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2週間前
143

chibi3さんが運営されている「何度もよみたいnoterさんの記事」にコレクションいただきました。

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3週間前
70

「きたなシュラン」

ミシュランをパロディー的に面白く展開 「きたなシュラン」というのは、ヨーロッパを中心に世界へと広がったグルメの格付け組織である「ミシュラン」をパロディ的に面白く…

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3週間前
126

草原を分けて走る列車

辺鄙なところに住む友人を訪ねた 私は20歳の頃、人間の背丈より高い草が一面に生い茂る広大な草原で迷ったことがあった。若い時とはそんなものだが、ものすごく不注意な…

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3週間前
96

「人生大学・苦労学部」

「上方演芸発祥の地 てんのじ村」 大阪のJR今宮駅で降りて、天王寺駅に向かって4分ほど歩くと、高さ5~6メートルもある「上方演芸発祥の地 てんのじ村記念碑」という…

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3週間前
128

二度目の京都

近くて遠いのが大阪と京都の距離 私は幼いころから高校を卒業するころまで大阪に住んでいた。その後わが家の稼ぎ頭の一人が京都のしかるべきところからヘッドハンティング…

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4週間前
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「とげとげ」防衛論

動物に食べられるのを防ぐ「イガ栗」は専守防衛の鑑(かがみ) 去年の秋のことだが、久方ぶりに伏見の果物屋の店頭で立派な栗を見た。栗の実だけではなく棘(とげ)のつい…

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1か月前
108

コトコトコットンの「森の水車」

水車って重そうなのに、それほど速く回転するの? 「コトコトコットン コトコトコットン ファミレドシドレミファ」と続くのだが、いわゆる「森の水車」の歌だ。「コトコ…

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1か月前
128

大阪・京都・東京          コンビニ・トイレの三都物語

大きな通りなのになぜかコンビニがない 京都の北大路通りを西に向かって歩いていたが、下鴨本通りと北大路が交わる辺りから北大路通りにはコンビニがほとんどなくなった。…

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1か月前
118

わたしの記事「寝台列車」はいわのり@お仕事ですさんのマガジン《推したい記事》に収集していただきました。ありがとうございます。

「和食」はなぜ世界に好かれるのか

「和食」はなぜ世界に好かれるのか

ちょっと美味しいものが食べたい

最近は、あまり美味しいものを食べた記憶がない。毎日、栄養バランスも考え、規則正しく三度の食事を摂っているが、どうも人間はそれだけでは満足できない。と言って何を食べたいのかと聞かれたら、焼き肉、ステーキ、ハンバーグと答える若い者のように即座には答えられない。そこそこ大人になって、日常の生活でちょっと美味しいものを食べたいという曖昧な感覚は、どうもそんなところにあるよ

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バクは「悪夢」を食べてくれるか?

バクは「悪夢」を食べてくれるか?

夢を食べるという「バク」の発想が好き

私は昔から「バク」という動物が好きだった。実際に動物園で見てから好きになったとか、絵本で知って興味を持ったとか言う前に、子供のころから「夢を食べる動物」という考え方そのものが好きだった。子供心にも、夢を食べるというダイナミズムに圧倒されたのだと思う。「バク」という動物は漢字で「獏(ばく)」と書かれるが、この漢字は古い中国の「麒麟(きりん)」と同じように想像上

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死者たちに捧げる安息の場

死者たちに捧げる安息の場

生活の場から次第に遠くなる「墓地」

私の住んでいるマンションの部屋から、眼下に京都の中心部としては珍しい大きな「墓地」が見える。ここは京都なので、この辺りにも全国的に名を知られた古刹も多く、寺領に付属している「墓地」ならいくつもあるが、寺と切り離された、ただの「墓地」だけの存在は数少なくなっているのではないかと思う。おそらくその背景には、管理が行き届かなくなって荒廃している「墓地」は、有利な不動

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「不浄負け」という不思議なルール

「不浄負け」という不思議なルール

相撲でまわしが取れると「不浄負け」に

相撲でまわしがほどけると、「不浄負け」という決まりがあって、まわしがほどけた力士が負けになる。そんなことがあるのかと思う人もいるかも知れないが、かつて「若秩父」という力士が、まわしが取れて負けたことがあったらしい。あったらしいとは何とも歯切れの悪い表現になるが、この相撲の取り組みの様子を「なぎら健壱」というコミカルなシンガーソングライターが「悲惨な戦い」とい

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「天才少年」が選んだ道

「天才少年」が選んだ道

同級生に「将棋の天才少年」が

小学校時代、私の同級生に「将棋の天才少年」がいた。確か最初に同じクラスになったのは、小学校の五年生の時だった。私は将棋のことにはまったく疎かったので、まず「将棋」というものの社会的な存在感が分からない。しかも私自身が将棋というゲームに無関心だったので、将棋の天才少年ということの具体的な意味が理解できていなかった。「将棋の天才少年」という言葉は、彼の天才ぶりを報道した

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相手が機械だったら、これでいいの?

相手が機械だったら、これでいいの?

必要もないのに、自動販売機が増えてきた

最近は、店頭で店員からモノを買うのではなく、「自動販売機」で買う機会も増えた。相手が人間だったら、失礼な態度の場合は怒るが、機械が不調な場合は、仕方がないとあきらめることが多い。例えばそこで、機械と人間とのやり取り、もっと簡単に言えば「自動販売機」とのやり取りをシミュレーションしてみる。そこには、人間同士ではありえない、無礼なやり取りがあると思うのだが、い

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なにげなく懐かしいかつての日常の街

なにげなく懐かしいかつての日常の街

「亀有」で触れた東京の日常

何の変哲もない日常からも遠く離れると、時にその日々が色鮮やかな一枚の絵ハガキの様によみがえって懐かしく感じることがある。私がよく行ったJRの「亀有駅」のその辺りはビジネスエリアではなく、いわゆる商業地域だった。サラリーマンの昼食需要が多いとも思えなかったが、昼の11時半を越えると、さすが一気に私がいる店もお客さんで一杯になった。お客さんの様子を見ていると、昼飲みの中年

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chibi3さんが運営されている「何度もよみたいnoterさんの記事」にコレクションいただきました。

「きたなシュラン」

「きたなシュラン」

ミシュランをパロディー的に面白く展開

「きたなシュラン」というのは、ヨーロッパを中心に世界へと広がったグルメの格付け組織である「ミシュラン」をパロディ的に面白く展開したものだ。店構えや調度、食器、インテリアはそれほど手の込んだり、格調の高いものではないが、料理の味に関しては「ミシュラン」並みとまでは言わないまでも、かなりレベルの高い店だということで、「きたなシュラン」という独自の称号を与えた。確

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草原を分けて走る列車

草原を分けて走る列車

辺鄙なところに住む友人を訪ねた

私は20歳の頃、人間の背丈より高い草が一面に生い茂る広大な草原で迷ったことがあった。若い時とはそんなものだが、ものすごく不注意なことがきっかけだった。私は都会の人から言えば、かなり辺鄙な地域に住む友人の家を訪問した。二、三時間で仕事を済ませて、友人の家を辞そうとしたが、友人はまだ話し残していることがあるらしく、遠路をきたのでもっとゆっくりしてはと後しばらくの滞在を

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「人生大学・苦労学部」

「人生大学・苦労学部」

「上方演芸発祥の地 てんのじ村」

大阪のJR今宮駅で降りて、天王寺駅に向かって4分ほど歩くと、高さ5~6メートルもある「上方演芸発祥の地 てんのじ村記念碑」という記念碑がある。まさに記念碑に書かれている通り、ここに上方の芸人が集まって生活し、戦前戦後の厳しい時代を生き延び、やがて上方芸能の華を開かせたと言われている。私は、天王寺駅から一駅、二駅離れたところにある公立高校に通っていたのだが、今宮駅

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二度目の京都

二度目の京都

近くて遠いのが大阪と京都の距離

私は幼いころから高校を卒業するころまで大阪に住んでいた。その後わが家の稼ぎ頭の一人が京都のしかるべきところからヘッドハンティングを受け、また私の兄の一人が京都の大学に入学することになったので、家族会議の結果私たちの一家は大阪から京都に転居することになった。そこから私の京都生活も始まるのだが、まずわが家が引っ越した先は、京都の下鴨神社の界隈だった。大阪では私鉄沿線の

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「とげとげ」防衛論

「とげとげ」防衛論

動物に食べられるのを防ぐ「イガ栗」は専守防衛の鑑(かがみ)

去年の秋のことだが、久方ぶりに伏見の果物屋の店頭で立派な栗を見た。栗の実だけではなく棘(とげ)のついた「イガ栗」もあった。といってもほとんどの栗が「イガ栗」というわけではなく、ディスプレイ的に販売している栗の横に数個の「イガ栗」が展示されていたのだ。現代では、日常生活の場で「イガ栗」を見ることは珍しくて、私はしばし果物屋の店頭で店のおば

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コトコトコットンの「森の水車」

コトコトコットンの「森の水車」

水車って重そうなのに、それほど速く回転するの?

「コトコトコットン コトコトコットン ファミレドシドレミファ」と続くのだが、いわゆる「森の水車」の歌だ。「コトコトコットン」というのはおそらく水車のまわる音の擬音だが、いかにも軽妙で、子供が喜びそうな楽し気な歌だ。誰が作った歌かは私は知らなかったが、この種の歌には疎(うと)い私もこの曲のことは記憶にあった。また、この歌が、「森の水車」という題名だっ

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大阪・京都・東京          コンビニ・トイレの三都物語

大阪・京都・東京          コンビニ・トイレの三都物語

大きな通りなのになぜかコンビニがない

京都の北大路通りを西に向かって歩いていたが、下鴨本通りと北大路が交わる辺りから北大路通りにはコンビニがほとんどなくなった。コンビニが大好きな外国人観光客はいっぱいいるのに、コンビニはない。これは理屈が分からない。それはともかく、この日は京都でも今年最高と思われる暑い日で、それほど歩いたわけでもないのに汗だくで、ペットボトルの水を過度に飲んでいたのか、にわかに

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