谷中 鶯

空想癖。 ポエム、童話、小説などを気ままに書いてます。

谷中 鶯

空想癖。 ポエム、童話、小説などを気ままに書いてます。

記事一覧

立待月 居待月 寝待月
その身を削り 誰を待つ君

谷中 鶯
9か月前

お墓の中は

今日は初雪 外は寒っ お墓の中は 寒いのだろうか? でも お墓の中で暮らしている パパ達は寒いのかなあ? 寒くないといいけど ちょっと心配

谷中 鶯
3年前
1

【詩】緊急事態宣言

フォーーーーー フォーーーーー ヴゥーーーーー ヴゥーーーーー 沸き上がるように襲ってくる 過呼吸の発作 息を吐いて、吐いて、吐いて ヴゥーーーーー うつ伏せになっ…

谷中 鶯
3年前
1

鏡に映った目と目が合わない 死んだ魚のように横を見て動かない目 めんたまに映る薄い光は こっちの目なのか あっちの目なのか 光が目と目を吸い寄せた 沈黙の目の無言の…

谷中 鶯
3年前
1

ハクビシンに負けた鬱のガリバー

鬱の時は、世界が薄墨色に見える。 鳥の空音も、キイキイキイと ぐるぐるに絡まった宇宙線が 風に煽られたような 歯が浮くような音に聞こえる。 ただ鬱のときは、神経が研…

谷中 鶯
3年前
3

2021年 年頭にあたり最愛のパパに捧ぐ「パパの風船」

パパの風船 パパの思い出を 風船に詰めこんで 舞い上がれ 舞い踊る 風船の花束 空高く あの虹をくぐり抜けて あの雲を越えて やがて風船の花束はパラパラと 宇宙…

谷中 鶯
3年前
1

直線と曲線が出会うような

昨年は最愛の父を亡くしたり、自身の持病が悪化したりと散々な年でした。今年は、新年早々コロナ禍もそうですが、仕事も辞めざるを得ない状況で非常にピンチ。 未だ体調も…

谷中 鶯
3年前

Home Sweet Home

重い石の蓋が閉じられて パパの納骨が終わった パパの記憶の上に吹く風は パパが見た最後の夢を未来へ運ぶ Home Sweet Home やっと戻って来れたね Home Sweet Home 安ら…

谷中 鶯
3年前

エンジェルス・ラダー

エンジェルス・ラダーのその先が知りたくて 光の糸にしがみついて昇って行ったら あらら おーきなおーきな蜂の巣がそこにありました 七色の体の蜜蜂たちが騒がしく働い…

谷中 鶯
3年前

関東大震災を生きぬいたお婆ちゃんの教え ~防災の備え~

ウチのお婆ちゃんは、むかしむかし青山に住んでいて、青山小町と呼ばれていた元ベッピンさん。 ウチには、そのお婆ちゃんによる防災の教えが3つあります。 そのご紹介。 …

谷中 鶯
3年前
1

とべとべひつじ

とべとべ ひつじ ほーい ほい とべとべ ひつじ あのくもを こえて あのくもに のって ほーい ほい とべとべ ひつじ にじのたもとで ひとやすみ

谷中 鶯
3年前

亀の唄

月の夜に 風の伴奏 亀唄う 兎は眠る 星屑の野で

谷中 鶯
3年前

宇宙への扉

蜘蛛は星に憧れ 海は空に焦がれる あなたの舟が 月を撒き散らせば 海月はユラユラと 空に漂う 水の星の奥底では 光色の深海魚が 宇宙への扉の寝ずの番 この宇宙が 夢に浮…

谷中 鶯
3年前
4

森の楽隊

<Allegro moderate> :Pon pu pon P♯o~ro P~♭n pu pu p ♭u pu :\∥ <∫> 今夜は♈️と♓️の結婚式❗️ お星さまがみーんな寝静まった真夜中 虹の谷でパーティ…

谷中 鶯
3年前

ぽわぽわ

ぽわぽわ ぽわぽわ 子象の鼻雲 ぽわぽわ ゆくよ ゆくよ ぽわぽわ あらあらママにぶつかっちゃった ぽわぽわ ぽわぽわ とっぴんぱらりのぷー

谷中 鶯
4年前
3

🐺オオカミとトマト🍅

「さあ、今日はこのくらいにしようか。」  年老いた農夫は、籠いっぱいに収穫したトマトを持ち上げた。太陽は西から斜めに農夫を照らしていたが、空はまだ眠る支度はして…

谷中 鶯
4年前
4

立待月 居待月 寝待月
その身を削り 誰を待つ君

お墓の中は

お墓の中は

今日は初雪
外は寒っ
お墓の中は
寒いのだろうか?
でも
お墓の中で暮らしている
パパ達は寒いのかなあ?
寒くないといいけど

ちょっと心配

【詩】緊急事態宣言

【詩】緊急事態宣言

フォーーーーー
フォーーーーー
ヴゥーーーーー
ヴゥーーーーー

沸き上がるように襲ってくる
過呼吸の発作

息を吐いて、吐いて、吐いて
ヴゥーーーーー

うつ伏せになったまま
必死に息を吐いて吐いて

ふと目線を上げたら
蜘蛛がこっちを見ている
口をもごもご動かして
笑っているのか?

えーい!邪魔だー!!
私がこんなに苦しんでいる時に
思いっきり振り払ってやった

フォーーーーー
フォーーーー

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目

鏡に映った目と目が合わない
死んだ魚のように横を見て動かない目
めんたまに映る薄い光は
こっちの目なのか
あっちの目なのか
光が目と目を吸い寄せた

沈黙の目の無言の会話

私は背筋がぞぞぞっとしたのを覚えた
このままでは鏡の中に引き寄せられてしまうと

いやいやいやいや
死ぬのいや

私は何本もの薄い光の筋を
絶ちきって
夢中で薄い光から放れようとした

けれど、光は後から後から降ってきて
容赦

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ハクビシンに負けた鬱のガリバー

ハクビシンに負けた鬱のガリバー

鬱の時は、世界が薄墨色に見える。
鳥の空音も、キイキイキイと
ぐるぐるに絡まった宇宙線が
風に煽られたような
歯が浮くような音に聞こえる。

ただ鬱のときは、神経が研ぎ澄まされてるから
烏が卵を産み落とす音。
街ネズミがこっそり引っ越す音。
蚊が人の生き血を吸う音。
庭の紫陽花の葉っぱの上にいる妖精が手を振ってきたり。
道端のタンポポの陰にさっと隠れる者を見つけたり。
なんかが聞こえたり、見えたり

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2021年 年頭にあたり最愛のパパに捧ぐ「パパの風船」

2021年 年頭にあたり最愛のパパに捧ぐ「パパの風船」

パパの風船

パパの思い出を

風船に詰めこんで

舞い上がれ

舞い踊る

風船の花束

空高く

あの虹をくぐり抜けて

あの雲を越えて

やがて風船の花束はパラパラと

宇宙に沢山の種を撒いて

散っていった

直線と曲線が出会うような

直線と曲線が出会うような

昨年は最愛の父を亡くしたり、自身の持病が悪化したりと散々な年でした。今年は、新年早々コロナ禍もそうですが、仕事も辞めざるを得ない状況で非常にピンチ。
未だ体調も戻らないのに。
一体この先どうするんだ?と思い悩む毎日ですが、これもわたしに与えられた運命の一つと思うことにしています。運命よこんにちはー。心身共に凸凹人生。
創作ブツも作品なんて言える代物ではない。それでも、わたしには、運命?として与えて

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Home Sweet Home

Home Sweet Home


重い石の蓋が閉じられて
パパの納骨が終わった

パパの記憶の上に吹く風は
パパが見た最後の夢を未来へ運ぶ

Home Sweet Home
やっと戻って来れたね
Home Sweet Home
安らかに眠れと鐘がなる

振り向いたら
「パパの役目はお・し・ま・い・」
と、ニャッと笑ってたHome Sweet Home
I Love You Forever
Home Sweet Home

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エンジェルス・ラダー

エンジェルス・ラダー

エンジェルス・ラダーのその先が知りたくて

光の糸にしがみついて昇って行ったら

あらら おーきなおーきな蜂の巣がそこにありました

七色の体の蜜蜂たちが騒がしく働いている

そのまわりでエンジェルたちが

蜜蜂たちの集めた光の蜜をくるくる丸めて

ポーン ポーンと蜂の巣の中に投げ込んで遊んでいるのです

すると、蜂の巣の中から

銀色の光がチュルチュル地上に向かって
流れでていきました

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関東大震災を生きぬいたお婆ちゃんの教え ~防災の備え~

関東大震災を生きぬいたお婆ちゃんの教え ~防災の備え~

ウチのお婆ちゃんは、むかしむかし青山に住んでいて、青山小町と呼ばれていた元ベッピンさん。
ウチには、そのお婆ちゃんによる防災の教えが3つあります。
そのご紹介。

その1
お風呂の残り湯は、水を取り替えるぎりぎりまで、捨てるべからず。

大震災の折り、一番困ったのは水だそうです。
お風呂の残り湯は、結構な量があります。その水で、トイレや洗濯、きれいにこして沸騰させれば飲めます。

その2
1とダブ

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とべとべひつじ

とべとべひつじ

とべとべ ひつじ
ほーい ほい

とべとべ ひつじ
あのくもを こえて
あのくもに のって

ほーい ほい

とべとべ ひつじ
にじのたもとで ひとやすみ

宇宙への扉

宇宙への扉

蜘蛛は星に憧れ
海は空に焦がれる
あなたの舟が
月を撒き散らせば
海月はユラユラと
空に漂う

水の星の奥底では
光色の深海魚が
宇宙への扉の寝ずの番
この宇宙が
夢に浮く光の塊だと気づいた時
深海魚の目は
闇から開放される

森の楽隊

森の楽隊

<Allegro moderate>

:Pon pu pon P♯o~ro P~♭n

pu pu p ♭u pu :\∥

<∫>

今夜は♈️と♓️の結婚式❗️

お星さまがみーんな寝静まった真夜中

虹の谷でパーティーがあるよ

さあさ みんな 出ておいで

隠れたってむださ

さあさ 出ておいで

ぼくらは音痴っぱずれの森の楽隊

虹の谷まで

マーチ!マーチ!マーチ!!

Pon po

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ぽわぽわ

ぽわぽわ

ぽわぽわ
ぽわぽわ

子象の鼻雲
ぽわぽわ

ゆくよ ゆくよ
ぽわぽわ

あらあらママにぶつかっちゃった

ぽわぽわ
ぽわぽわ

とっぴんぱらりのぷー

🐺オオカミとトマト🍅

🐺オオカミとトマト🍅

「さあ、今日はこのくらいにしようか。」

 年老いた農夫は、籠いっぱいに収穫したトマトを持ち上げた。太陽は西から斜めに農夫を照らしていたが、空はまだ眠る支度はしていなかった。

 農夫は、ゆっくりと歩きだした。と、ポットン。籠の中からトマトが一つ飛び出した。

 ポットン。ポットン。コロン。コロン。トマトは小石にぶつかりながら、緩やかな坂道をどんどん転げ落ちていった。

 コットン。トマトは草原ま

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