熊谷珠樹フラワーアーティスト

東京・恵比寿で隠れ家サロンのフラワー教室を運営、フルオーダーメイドのフローラルアートの…

熊谷珠樹フラワーアーティスト

東京・恵比寿で隠れ家サロンのフラワー教室を運営、フルオーダーメイドのフローラルアートの制作をしています。パリ仕込みのフィロソフィーを持ち、花で哲学するフォトエッセイを書いています。https://tamaki-flower.com/

マガジン

  • 読む花レッスン〜自分が整い人生がもっと豊かになる一花一葉術

    どこにいても、マイペースで花を学べるように「読む花レッスン」を始めました。読んだら実践してみましょう。無料添削を受け付けています。一輪の花を愛で、一枚の葉に遊ぶ。花のある暮らし実践講座です。

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固定された記事

今の自分が一番好き

若さを欲するより、細胞のアップグレードを目指す! 今回は、私がイベントアンバサダーとなって撮影に臨んでおります。 いやはや、30年のブランク。 26歳でモデルをやめ…

丸くなるな星になれ

バラバラになったものを再構築し新たな秩序を創造する… なんとキュビズムな!と、大絶賛する先生バカ(笑)は私。 こどもみらい塾フラワークラス。 今回は夏休みムード満…

食わず嫌いで堅太りする都市

先日、こどもみらい塾でのフラワークラスで、「先生にあげる!」と、おやつのウエハースをくれた子がいた。 「もしかして…きらい?」 「うん」 そうかやっぱり。 パッケー…

エキゾティックなIZAKAYAナイト

パリのちょいとスノッブな下町で、IZAKAYAレストランを開いたら、たちまち行列のできる大人気店になるだろう。 彼の腕前にくわえ、ディプロマティックで、小粋に空間を飾…

私のプロフェッションはヒューマン

職業を問われたら、迷わず「人間です」と言える生き方をしたい。 今朝、母から「お誕生日おめでとう」とメッセージが来て、私からは「今日は私を産んでくれた母への感謝DA…

目指すはミラクルエイジ!

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便利と凶器は裏表

バカとハサミは使いよう。 便利なものを開発すればするほど、人の愛はどこへ向かうのでしょうか。 6月は「人間らしさを取り戻す月間」。まあ要は、がん検診やら自己メンテ…

AKBと一花一葉

Rome ne s'est pas faite en un jour. ローマは1日にして成らず。何事も継続力。 今年で3年目に入った「文学と一花一葉講座」、いよいよテレビ進出か。 先日、鎌倉で撮影…

花は心の美容液

瑞々しさは若さの象徴のように思います。 そして、乾き、枯れる… これは瑞々しさが損なわれて行くことを意味し、老いに繋がる。 雨音を聴いていると、心が潤って行くよう…

自由の自給率

誰もが自由を求める。 しかし、自由を手にしたら、その責任は必ず負わねばならぬ。 今回は大輪の芍薬を使った、こどもみらい塾のフラワークラス。 「しゅんちゃん、今日…

美とは、生と死のハイブリット

香り、質感、色、その全てが並外れた花、芍薬。 特に今回は、芍薬と牡丹のハイブリット種である「コッパーケトル」という品種が悩殺レベルで参りました。 花仕事というの…

蒼き情熱の花々

子供達のリクエストにより「青を生ける」の巻! まずは、ブルーゼリー作りから始まった。 こういう作業、こどもって本当に熱中してしまうのです。 ただ目の前の事に熱中…

ファンキーなフォレスト・ロック

若葉萌える季節をむかえた軽井沢。 四季の中で最も熱いビートを響かせる。 ゴールデンウィークはTTY(徹底的にゆるむ)のバカンス作戦。 バカンスとは、英語で言うところ…

世界と踊る一花一葉

un seul delphinium danse avec des feuilles le cœur battant elle devient bella-donna 一本のデルフィニウムの花。 葉と出会い心通わせベラドンナ(美しい女)となる…

季節の最前列で美を奏でる

【Quand refleuriront les lilas blancs】 「リラの花咲く頃」とは、一年で一番気持ちの良い季節(初夏)で、フランス人が愛する花。 フランスで大ヒットしたシャンソン…

枯れるな腐るなヴィンテージ

bouquet mère et fille - même si la rose se fane cœur ne se fanera pas 「母と娘のブーケ- バラは枯れても 想いは枯れず」 母の誕生日にバラを贈る娘。 フローリス…

今の自分が一番好き

今の自分が一番好き

若さを欲するより、細胞のアップグレードを目指す!

今回は、私がイベントアンバサダーとなって撮影に臨んでおります。

いやはや、30年のブランク。
26歳でモデルをやめて、フラワーデザインを学びに単身パリへ発ったのでした。

でも、今回の撮影で悟りました。現役モデルだった20代の頃より、今の自分はなかなか良いぞって。心に余裕ができたせいかもしれません。

アラカンなんて、アッケラカンで屁のカッパ。

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丸くなるな星になれ

丸くなるな星になれ

バラバラになったものを再構築し新たな秩序を創造する…
なんとキュビズムな!と、大絶賛する先生バカ(笑)は私。

こどもみらい塾フラワークラス。
今回は夏休みムード満載で、マレーシアからの留学生もあったりして。
みんな元気に創作に没頭していましたよ。

メインの花グラジオラス、グリーン類をバラバラに切り分けて、唯一無二を表現。

これらはキュビズムであり、ブリコラージュであると言えるでしょう。

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食わず嫌いで堅太りする都市

食わず嫌いで堅太りする都市

先日、こどもみらい塾でのフラワークラスで、「先生にあげる!」と、おやつのウエハースをくれた子がいた。
「もしかして…きらい?」
「うん」
そうかやっぱり。
パッケージに、”コラーゲン入り”って書いてあって、大人用に糖質カットしている風だったから。

彼らの舌は正直です。
そして、体は柔軟性があり、太るくらいなら上に伸びるから、食べることも仕事だったりする。

先週末は鎌倉へ。
ちょうど七夕&東京都

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エキゾティックなIZAKAYAナイト

エキゾティックなIZAKAYAナイト

パリのちょいとスノッブな下町で、IZAKAYAレストランを開いたら、たちまち行列のできる大人気店になるだろう。

彼の腕前にくわえ、ディプロマティックで、小粋に空間を飾る名物マダムがいるのだもの(笑)!

しかし、人生は有限。
残りの時間を切り売りする様なビジネスは考えもしない。

ああ、幸せだなと思う瞬間をお金で処理するチープさが嫌。
豊さとは共有するものだと分かったから。

今回は、花のレッス

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私のプロフェッションはヒューマン

私のプロフェッションはヒューマン

職業を問われたら、迷わず「人間です」と言える生き方をしたい。

今朝、母から「お誕生日おめでとう」とメッセージが来て、私からは「今日は私を産んでくれた母への感謝DAY」と返す。

57年もの間、元気に生きてこれたのは、丈夫に産んでくれた母のおかげです。

花はユニバーサルデザインであり、人間が一から創造したものではありません。同じく、人間も。

神という限定的な言い方を避けたく、宇宙が創造した最古

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目指すはミラクルエイジ!

目指すはミラクルエイジ!

シニア活性化プロジェクトとして立ち上げた「ミラクルエイジファッションショー」。今年で23回目を迎えました。

https://bejapon.com/

私は舞台の装花を担当させて頂きました。

モデルさんたちは素人の方々で、ダンスやウォーキングなど、プロの指導を受けながらレッスンを続けて本番を迎えました。

アンチエイジでもなければエイジレスでもなく、加齢とはミラクルだという発想に私は大きく頷き

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便利と凶器は裏表

便利と凶器は裏表

バカとハサミは使いよう。
便利なものを開発すればするほど、人の愛はどこへ向かうのでしょうか。

6月は「人間らしさを取り戻す月間」。まあ要は、がん検診やら自己メンテを心掛けるという習慣になっています。

それに加えて、今年は運転免許更新にも行ってまいりました。なぜか?みなさんにびっくりされるけれど、私はゴールド免許証保持者です。
ので、新しい免許証ができるまで、30分の講習を受けるだけで終了。

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AKBと一花一葉

AKBと一花一葉

Rome ne s'est pas faite en un jour.
ローマは1日にして成らず。何事も継続力。
今年で3年目に入った「文学と一花一葉講座」、いよいよテレビ進出か。

先日、鎌倉で撮影が行われました。
10代のAKB 48の子達と一緒に一花一葉を楽しませて頂きました。

AKB48とモー娘の違いもわからない私なのですけれど・・・
(まだ番組の正式発表前で、詳細はまた後日)

近代

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花は心の美容液

花は心の美容液

瑞々しさは若さの象徴のように思います。
そして、乾き、枯れる…
これは瑞々しさが損なわれて行くことを意味し、老いに繋がる。

雨音を聴いていると、心が潤って行くようで眠くなってしまう。
これはマイナスイオン効果でしょうか。

5月のレッスン花材は芍薬でした。
花には「ゆらぎ」があり、同じ品種の花でも少しずつ「ずれ」があります。
そして人間もゆらいでいるので、その瞬間の最適を創作しているのが分かりま

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自由の自給率

自由の自給率

誰もが自由を求める。
しかし、自由を手にしたら、その責任は必ず負わねばならぬ。

今回は大輪の芍薬を使った、こどもみらい塾のフラワークラス。

「しゅんちゃん、今日はこれから外ご飯だって言ったでしょ!」と、3歳上の姉に叱責される小学1年生の男の子。

先生もね、持ち運びを考えて、「もうちょっと短くしたら?」とアドバイスするも「自由にさせて!」と却下される。

この作品を見たら、パパが持ってくれるよ

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美とは、生と死のハイブリット

美とは、生と死のハイブリット

香り、質感、色、その全てが並外れた花、芍薬。

特に今回は、芍薬と牡丹のハイブリット種である「コッパーケトル」という品種が悩殺レベルで参りました。

花仕事というのは死を生きるテーマにするようなものです。私など、死について考えない日はありません。それは子供の頃からずっとそうだった。
ゆえに、天職ってことかもしれません。

香りはいつか死臭に変わるし、張りのあった花びらや葉も瑞々しさを失い、ある日パ

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蒼き情熱の花々

蒼き情熱の花々

子供達のリクエストにより「青を生ける」の巻!

まずは、ブルーゼリー作りから始まった。
こういう作業、こどもって本当に熱中してしまうのです。

ただ目の前の事に熱中できるって、本当に楽しそう。

この時期の花々は明るい躍動感があり、子供たちのエネルギーに呼応して楽しい作品となりました。

ためらいなくバチバチ切っては挿す。
その勢いが清々しい。

今回は、新一年生を迎えてのフラワークラスでしたが、

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ファンキーなフォレスト・ロック

ファンキーなフォレスト・ロック

若葉萌える季節をむかえた軽井沢。
四季の中で最も熱いビートを響かせる。

ゴールデンウィークはTTY(徹底的にゆるむ)のバカンス作戦。

バカンスとは、英語で言うところの空っぽ”vacant ”。
フランス語ではvacance。

今では長い休暇のことをそう呼ぶけれど、元は貴族やブルジョア階級の人たちのもので、何もしない空っぽな時間を過ごすことからvacancesと言ったそうです。

予定を沢山詰

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世界と踊る一花一葉

世界と踊る一花一葉

un seul delphinium
danse avec des feuilles le cœur battant
elle devient bella-donna

一本のデルフィニウムの花。
葉と出会い心通わせベラドンナ(美しい女)となる。

デルフィニウム属のベラドンナ品種の花の名前にひっかけているのですが、世界との関わりを生ける一花一葉。

群衆の中にあったらデルフィニウムだけれど、大地

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季節の最前列で美を奏でる

季節の最前列で美を奏でる

【Quand refleuriront les lilas blancs】

「リラの花咲く頃」とは、一年で一番気持ちの良い季節(初夏)で、フランス人が愛する花。

フランスで大ヒットしたシャンソン「リラの花咲く頃」は、宝塚歌劇団の「すみれの花咲く頃」の原曲です。

今月のレッスン花材はライラックでした。
出始めたばかりのライラックに、春の終わりを告げる宿根スイートピー。
季節のバトンリレーは終わ

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枯れるな腐るなヴィンテージ

枯れるな腐るなヴィンテージ

bouquet mère et fille -
même si la rose se fane
cœur ne se fanera pas

「母と娘のブーケ-
バラは枯れても
想いは枯れず」

母の誕生日にバラを贈る娘。
フローリストは想いを枯らさない為に仕事をする。

こちらはプリザーブドフラワー。枯れないで欲しい!という願いを叶えてくれた花。

そして、人間は寿命が伸びて人生100年。
アン

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