熊谷珠樹フラワーアーティスト

東京・恵比寿で隠れ家サロンのフラワー教室を運営、フルオーダーメイドのフローラルアートの…

熊谷珠樹フラワーアーティスト

東京・恵比寿で隠れ家サロンのフラワー教室を運営、フルオーダーメイドのフローラルアートの制作をしています。パリ仕込みのフィロソフィーを持ち、花で哲学するフォトエッセイを書いています。https://tamaki-flower.com/

マガジン

  • 読む花レッスン〜自分が整い人生がもっと豊かになる一花一葉術

    どこにいても、マイペースで花を学べるように「読む花レッスン」を始めました。読んだら実践してみましょう。無料添削を受け付けています。一輪の花を愛で、一枚の葉に遊ぶ。花のある暮らし実践講座です。

最近の記事

  • 固定された記事

今の自分が一番好き

若さを欲するより、細胞のアップグレードを目指す! 今回は、私がイベントアンバサダーとなって撮影に臨んでおります。 いやはや、30年のブランク。 26歳でモデルをやめて、フラワーデザインを学びに単身パリへ発ったのでした。 でも、今回の撮影で悟りました。現役モデルだった20代の頃より、今の自分はなかなか良いぞって。心に余裕ができたせいかもしれません。 アラカンなんて、アッケラカンで屁のカッパ。 細胞は死ぬまで進化し続けますからね。皆さんに少しでも元気をお届けできたらしあ

    • 時空がゆがむ重力と美しき人間の本能

      この世には絶対的な時間も空間も存在しない。壮大な、かけ離れた世界だと思っていた相対性理論だったが、私たちは確かに重力によって動かされているのだと気付いてしまった。 時空が歪んでしまう重力を私は見たのだった。。 新年会には少し遅い2月の半ば、フレンチレストラン「ラ・ロシェル」を貸し切って”美・JAPON”の新年会がありました。 美・JAPONの代表で、デザイナーの小林栄子さんとは、昨年夏のファッションショーの舞台装花をさせて頂いてからのお付き合いですが、なんだかんだとお会い

      • 花ひらくニュー・ジャポニズム

        日本人は自然を人間化する知性を残している稀有な民族です。私はそれを誇りに思い、日本人に生まれたことを有り難いと思っている。 しばしば花のレッスンで、生徒さんたちは自分が扱う花を「この子が…」とか、「この人は…」と、まるで人間と接しているかの様に語る。 そのことを「日本人は西洋人に比べて幼い」と私は思っていた。しかし、それはプリミティブというべきなのだと最近わかった。 プリミティブと言ってしまえば、日本語では原始的なものと訳されてしまいがちだけれど、実際は根源的なものと私

        • 幾つになっても女の子

          ひたむきに花に向かうその手が可愛らしくてたまらない。 誰もが、小さくてやわらかい手を持っていたんですよね。 いえ、ゴツゴツした手になっても、心にはやわらかな女の子が住っている。「痛いおばさん」にならぬ様、見張っていて欲しい。 私の中では、「ちゃん付け」で名を呼んでくれる友やパートナーの存在はありがたい。私の中の「女の子」がくすぐったそうに喜んでいる。 そして私も、女性を「ちゃん付け」で呼びたいのだ。その人の中に居る女の子を好ましく思うから。(時と場合を選ぶけれど…)

        • 固定された記事

        マガジン

        マガジンをすべて見る すべて見る
        • 読む花レッスン〜自分が整い人生がもっと豊かになる一花一葉術
          熊谷珠樹フラワーアーティスト
          ¥300

        記事

        記事をすべて見る すべて見る

          一葉の如し翻弄されて

          アイリスという花は、子孫繁栄のために美しく進化し続けた花です。 美しい花は何度でも繰り返し咲き続ける。 未来永劫。 人も、その歳の花を美しく咲かせる生き物です。 さて、今年最初の「文学と一花一葉講座」は、樋口一葉のたけくらべ。 五千円札の顔になった女性文士の人生を紐解きながら、たけくらべを読み合わせ。 頭で理解する読解ではなく、それぞれの感性で読み解けることが名著の素晴らしさなのかもしれない。 今回の一花一葉は、球根アイリスに一葉のミスカンサスをあしらう。 それを取り囲

          エレガンスは控えめに

          相手の好みがわからない時の花贈りは至難の技です。ややもすれば、贈る側の好みと「喜ばれたい」という圧で、素敵なサプライズ計画は破綻してしまう。 その圧を消すために、思い出したいのは「クワイエットラグジュアリー/ 静かな贅沢」。 花に主張させるより、沈黙を要する。 見た感じが高級感を醸し出す華やかなものが好まれたのは過去のこと。そういうまやかしの「ラグジュアリー」は見抜かれるというちょっと怖い時代になったという訳です。 一時的に”フリ”をするのは簡単だけど、それこそサステ

          パンジー=野生の感を取り戻せ

          2月のレッスンはみんな大好き「ミモザ」。切り花のミモザはそんなに長くは楽しめませんが、リースはそのままドライになるので大人気。毎年恒例のレッスンとなりました。 今月のレッスンテーマはパンジー。語源はフランス語のパンセ(pensée)。俯くように咲く花の姿が考え事をしているように見えるからという説があります。(動詞penserは考えるという意味) パンセと言えばパスカルの哲学書で”人間は考える葦(あし)である”。 むか〜し昔のフランス通貨500フラン札の顔だった偉人です。で

          パンジー=野生の感を取り戻せ

          野生の思考を取り戻せ

          非合理なアートというものを合理の世界で価値を高めることは出来ても、合理で作るアートは人の心を打たない。 生身の人間の非合理を社会が作り上げた合理では動かせないから。 例えば私にとって、なぜ「花」なんだ?という疑問はずっとあり、その探究はいまだ続いている。 そんな中で出会った、レヴィ=ストロースによる自然界の構造は衝撃だった。 原題は「La Pensée sauvage」。野蛮の思考?!と、そのタイトルを見て興味を引かれたのが、レヴィ=ストロース「野生の思考」でした。

          悪魔に魂を売り渡さぬ

          あけましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 毎年恒例、大晦日から軽井沢へ行き家族や友達とお正月休みを過ごしておりました。 ちょうど友人宅で、お節の品評会かっ?!と見紛うテーブルにて宴会中、あの不吉なサイレンがけたたましく鳴り出した。 軽井沢はあまり大きな地震がない土地柄なのですが、今回はかなり揺れました。余震もかなり長く続きましたね。 私は大晦日にひとり北陸新幹線に乗り軽井沢へ向かった。乗車率120%で金沢方面へ向かったであろう人たちが

          クワイエット・ラグジュアリー

          今年のファッショントレンドとなった「クワイエット・ラグジュアリー」。 クワイエットを保持するためには、実に多くのことを語らねばならない。 イデオロギーを乗り越える強烈な欲望だけがそれを成し得る。 本年ラストのこどもみらい塾フラワークラス。 こちらは「ノイジー・ラビリンス」ですな。 それぞれが素直に欲望に直走る様子は見ていて清々しい程です。 わからなさの美学という世界に引き込まれてしまった気がします。 なんでもかんでも白黒つける必要はないというのが時代の流れ。美しいグ

          クワイエット・ラグジュアリー

          自己重要かリア充か?

          来年は辰年ですから、お正月飾りは龍神さまの降臨です。 ご自宅の玄関にすでに飾られた生徒さんからは、「すごい存在感です!」と。 私は自分のアトリエの壁に飾っているのですが、我ながら凄い迫力で…背筋がピン!と伸びる思いです。そういうものを創ろうと思ったからなのですけれどね。 とかく、SNSが情報とコミュニケーションの主流になってしまうと、リア充なんて言葉が古めかしくて、そんなものを味わう前に評価が優先されているのだったら悲しいなと思う。 週末に鎌倉の実家へ行き、クリスマス

          どんな本を読んできましたか?

          子供の頃から、どんな本を読んできたか?又はあまり本を読まなかったのか?は、人生に大きく関わる。 日本人の企業家はSF小説を読まない人が多いが、アメリカ人の企業家たちはSF好きが多いそう。なんか一歩及ばないのは、そこなんじゃないかなと思ったりする。 フランス人に「あなたは読書家ですか?」というアンケートをした結果、8割の人(86%だったかな?)が「そう思う」と答えた。なるほど、沢山の文章を読み解く力があるせいか、話がいつも長いのね(笑)。 インプットがないと、アウトプット

          どんな本を読んできましたか?

          生と死は対にあらず

          今年最後の「文学と一花一葉」講座は宮沢賢治の注文の多い料理店。 花は、賢治のドリームランド「イーハトヴ」風のお正月飾り。 こちらの作品(上画像↑)は、8歳男子作。竜神の様…そんな躍動感あるお飾りです。 ものづくりの過程において、神の手が動く瞬間がある。力みが一切なく、勝手に手が動いている事が。 その喜びを知ってしまうと、容易く悪魔に魂は売り渡せない。 そもそも、createとは神の成した事。小手先で作るmakeとの大きな違い。 それ故に、私は作品を「作る」とは言わず「

          パンクスのリベラルアーツ

          全ての中途半端なことをやめる。 余計なものを足さずに一点集中。 花は一輪あれば良い。 先日、「アートを纏う/ 美・Eiko」新作発表会にご招待いただきました。デザイナーの小林栄子さんとは今年6月のファッションショーの時に舞台上の装花を担当させて頂き、それ以来親しくさせて頂いてます。 今回の新作は、ちりめんの反物に墨で描いたアートを3Dプリントしたものでドレスをデザインしたそうです。 「白と黒。そのモノトーンに絞り込んだからこそ自由な装いが楽しめることを発見しました」と栄

          パンクスのリベラルアーツ

          人を優しい気持ちにするパリの明かり

          朝日が昇る空を見上げていると、鳥の群れがV字を描いてゆったり通り過ぎて行く。地球はなんて平和なんだ。新聞やテレビ、ネットを賑わす騒動は、どこのプラネットの話だい?なんて思う。 紅葉した桜並木。東京の真ん中にこんなに広い霊園があるってところがパリと似ている。青山霊園はさしずめモンパルナス墓地ってところか。 モンパルナス墓地には国民的スター”セルジュ・ゲンスブール”が眠っている。そういえば、パリのメトロは今新しく路線を作って、セルジュ・ゲンスブールって名前の駅ができるそうで。

          人を優しい気持ちにするパリの明かり

          優しい人になるスピリチュアル儀式

          花を生けることは儀式なのだ。 古代の人々の営みが今に継がれていることの一つとして、クリスマスリース作りが上げられる。 私の教室では、古代エジプト時代から行われていたトラディショナルなガーランド作りを土台として、そこへ好みのオーナメント類を飾るスタイルをとっています。 先日のレッスンで、生徒さんたちが作業している様子を眺めながら、「スピリチュアルな儀式をしている」と、気付いたのでした。 古代エジプトでは、花を繋いで作るリースは、厳かな儀式には欠かせないものでした。 そし

          優しい人になるスピリチュアル儀式