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食べたいものをつくる人/高橋より(子)
2020年6月18日 17:37
何事も「手間と暇」が感動を生むのさの一席。つい先日、落語家になる夢をみました。いっちょ前に真打昇進した、わたくし。寄席の席では圓楽師匠が、面白おかしく私を褒めちぎってくださっている(感慨深い)。次が出番だというのに、いまだ着物に袖を通しておらず、なんの演目をやるかすら決まっていない状況。正直、話せる演目なんてちっとも思いつかない。時そばなら、アレンジすればいけるのではと閃く
2020年6月15日 17:47
隠し味の難しさの一席。なんとなしにつくってみたら、クリティカルヒットで美味かった。今日の朝も、口の中がこの味でいっぱいだ。さて本日のキーワード「隠し味」について。各家庭のカレーライス事情が気になってしょうがない。家によって隠し味が変わるから。醤油にケチャップ。ソースや梅干し、チョコにバナナとさまざまだ。各々の味が主張しないギリギリの味付けをするから味に深みが出るのであっ
2020年6月11日 09:20
甘唐辛子についてのあれこれの一席。甘唐辛子についての調べものをしておりましたところ、「辛み系の品種から突然変異で生まれた個体を選抜育種されたもの」との記述を発見。むむぅ。おもしろい。この種を大切に繋いでいろいろな固定種が生まれたのだそう。今年は豆板醤を仕込もうと、唐辛子について調べていたのでもっと深掘りしてみることにいたします。さて、焼くと青臭さも飛んで甘みがグッと増します甘唐
2020年6月11日 09:13
クミンいれれば、たちまちよそ行きの一席。種を繋いで繋いで育てられた、在来種の人参が届いた。美しい。香りも味もよく「わたしは人参よ!」と言わんばかりの、生命力と個性の強さを感じて、ひざまずきたくなるくらいだ。さて、お料理をしていて完成も目前!という時。「しまった!今日の食卓は茶色ばかりじゃないの!」みたいな緊急事態が発生。しかもお客さまもいるときた。ひとまず、コンフュ
2020年6月6日 16:56
絹豆腐の生い立ちの一席。京の方で生まれし者と思っておりました「絹豆腐」。実は江戸の生まれだそうでしてね、ときは元禄三年に遡ります。京から江戸に移ったお豆腐屋さん。このお豆腐屋さんが、考案したのがはじまりだそうな。つい数日前のこと。だいぶお世話になっております、近所の中華料理屋のおっちゃん、酒屋のおっちゃんと立ち話になりました。私がおります下町エリア。つまりは江戸っ子
2020年6月5日 19:44
お揚げと出会いに感謝カンゲキ雨嵐の一席。なんともいいお天気に、久方ぶりに遠出をしてお散歩をば。お天道様もご機嫌なもので、おかげで私もご機嫌だ。暑さのせいか、カラッとしたものが食べたくてしょうがない。ただ、衣をつくる元気はない。どうしたものか。手元にはお揚げ。あなたのお力をおかりしたく候。一度揚げてあるのに、もう一度油へダイブさせるなんてっ!攻めっ、攻めだなと思い
2020年6月4日 05:47
守備力があがる魔法の呪文の一席。 「ファラフェル」これはきっと、防御力がグンとあがる呪文だと信じております。 眠っていたひよこ豆と、友人のインド土産であるスパイスたちをひっぱりだしまして、えいえいおー! 防御力があがる呪文だから、億劫になる「揚げる作業」もなんのその。 ファラフェル、ファラフェラ、ファラフェラー。 さらには、ひよこ豆のタンパク質に火を通すと固まる魔
2020年6月3日 21:02
蝋燭を灯していただく椀の一席。 学生時代に読みましてむむ〜となった谷崎先生の随筆でございます。 キラキラピカピカした現代の世では、失われつつある陰翳の世界(寂しいもんだぜ)。 ただのヘンタイ小説を書くおっちゃんじゃなかったんだなぁ。 今宵も、文明の利器に頼らず蝋燭(仏壇用ですが)を灯しております。 ゆらりゆらりと儚げな火だけがたより。 椀にしっとり盛り付けました
2020年5月31日 18:43
会いたくて震えるの一席。昨晩ご紹介いたしました「蛸と醤油麦麹のうま煮」。翌日も、あなたのお力を貸していただきたく候。(このために、ちと多めに仕込んでおくとよろし)この期間中、油や麹、パタリロ、食で体を整えること、仏壇用の蝋燭など、風の向くまま気の向くままに調べものをしていたら、会いたくて震えるお方ができました。 奈良県にて、醤油をつくっておられるおっちゃん。 醤油の世界も
2020年5月30日 20:10
タコと人の距離のつめ方の一席。 なんともよいお天気だ。 小一時間、あてもないままフラフラと。 たまたま寄った豆腐屋のおっちゃんと仲良くなり、豆腐と寒天をゲットしてスキップ。 後に寄ります魚屋にて、蛸と鮭をお買いもの。 この魚屋のおっちゃん。 どうやら私を覚えてくれていて、挨拶が以前にも増して愛情たっぷりになっている。 マスクしてるのをいいことに、ニヤニヤの
2020年5月27日 12:01
江戸庶民の生活に想いを馳せる一席。ここ最近は、できる限り文明の利器に頼らぬ生活をしようという謎のミッションを遂行すべく、忍者みたいな生活をしております。 電子機器なんてない時代は、火は起こすし、米もかまどで炊いていたり。 尊敬の念でいっぱいでございます。夜は、父からもらった仏壇用の蝋燭を灯し(ロウの溶け方が秀逸で感動)、炊飯ジャーはつかわずに土鍋で炊く。計量も目分量。
2020年5月24日 13:23
なんだか絵本みたいになっちゃったの一席。ここ最近は、愛情たっぷりに育てられた天日干しの玄米が、愛おしくてしょうがない。 一晩じっくり水に浸して、床に就く。 翌朝。土鍋の蓋をあけたなら水をたっぷり吸い込んだぷっくり美肌のべっぴんさん。昨晩までは、幼子な緑と薄茶のあの子たち。なんとも綺麗に一皮むけた。「べっぴんさんや、今日の加減はいかがかいな?」そんな冗談言い
2020年5月23日 16:06
4ヶ月ぶりのグラタンの一席。 昨年末。ほぼ欠かさず行っておりました深夜の「グラ活」。※深夜にコンビニのグラタンを購入してたいらげる、ただそれだけの部活動です。 約2ヶ月続けた結果、私は見事な内臓脂肪をゲット。このまま行くと間違いなく生活習慣病だよ、ねぇさんとのお達しをいただきました。(ひぃぃぃ。) そんな訳で、部活は自主謹慎。 未練タラタラで、グラタンに別れを告げ
2020年5月22日 18:39
個性ある面々の関係性を楽しむ一席。 周りの男性陣たちのテラスハウス人気がすさまじい。 生々しい人間模様が、むちゃくちゃ勉強になるのだそう。(ひぇぇ〜といつも聞いております。) 今回ご紹介いたしますは、まさにお料理のテラスハウス。 生命力に溢れすぎて我が道を突き進みまくる、いりこ(男子)。 ガツンとパンチの効いた喧嘩っぱやい狂犬、ニンニク(男子)。 じわじわとその