ポータブルスキルが必要な理由
前回の「ポータブルスキルについて」に続き今回はなぜポータブルスキルが必要なのかということを考えてみる。
1.現代
テクノロジーが急激に進歩する現代では、業界の概念を覆す新たなサービスの登場や、根本的なビジネスモデルの転換が次々と起こっている。
これまでは安泰であった大企業が経営危機に陥ることさえ、もはや珍しくない。
終身雇用・年功序列といった従来の制度は消えつつあり、企業の平均寿命は短命化し、将来の予測は困難になるばかりだ。
もはや「安全地帯」と言えるような企業も業界も無く、突然のキャリアショックは誰にでも起こり得ると言えるであろう。
このような時代では、たとえ転職を希望する人でなくても、もしもの時のために「転職力」を磨いておく必要がある。
2.ポータブルスキル
そこで役に立つのが、業種や職種が変わっても通用する「持ち運び可能な能力」である、ポータブルスキルだと考える。
もちろん、日常業務をこなすためには、今の会社や業種でしか活用できないアンポータブルスキル(=持ち運びできないスキル)を身に着ける必要もあるだろう。
しかし、自身の中長期的キャリアを考える上では、アンポータブルスキルだけでは不十分ではないだろうか?
もう一度ポータブルスキルについて振り返ってみる。
ポータブルスキルは、あらゆるビジネスパーソンにとって重要な「ビジネス基礎力」とも言うことができる。
業種・職種を問わずどんな環境でも役立つスキルであるため、自己の市場価値を高め、キャリアの選択肢も広げてくれる。
高いポータブルスキルを身に着けている人は、様々な分野での活躍が期待できるため、転職でも有利になる。
3.企業目線
また、企業側にとっても、ポータブルスキルの重要性は高まっている。
現代では、社員の退職・休職は決して珍しいことではない。
突然の退職などで予期しない欠員が発生しても、ポータブルスキルを持った従業員がいれば、新しい仕事にも柔軟に対応し成果を上げられるので、うまく欠員をカバーできる。
先行き不透明な現代では、社会情勢や経営状態による急な配置転換にも対応でき、幅広い分野で活躍できる人材が求められているのだ。
最後に
求人大手メディアdodaの調査では、25~39歳の正社員の約半数が転職経験を有しており、雇用の流動化が進んでいることが伺える。
1つの企業や部署に生涯勤め上げることは非常に難しいこの時代だからこそ、業種や職種が変わっても通用するポータブルスキルが必要であると言えるであろう。
既に社会人の方はもう一度自分の人生について考えて欲しい。
学生の方は今のうちから、自己分析など就活を通して考えてみよう。
就活支援させていただいてます。
一緒に頑張りましよう。
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