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映画、音楽、など

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ベニー・グッドマンとクラシック

ベニー・グッドマンとクラシック

ベニー・グッドマン…グレン・ミラーやカウント・ベイシー、デューク・エリントンなどとともにジャズの「巨人」のひとりだ。

「ベニー・グッドマン物語」という映画も制作されており、それを見るとグッドマンの前半生を俯瞰することができる。

少年期はトロンボーンを吹いていたので、どちらかといえばグレン・ミラーに関心が向いていた。「茶色の小瓶」は小学校の音楽授業に登場したし、「イン・ザ・ムード」はフジテレビの

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名主題歌で振り返る「私の70年代少女アニメ史」

名主題歌で振り返る「私の70年代少女アニメ史」

『キャンディ♡キャンディ』1976 歌:堀江美都子

 これまでエンディングの「あしたがすき」の方は別記事で紹介したことがありますが、あらためてオープニングの方を聴いてみると、やっぱり名曲ですね。
 チェンバロで奏でられるイントロも素敵だし、転調してからのスリリングな展開もドラマティックです。

 自分には妹がいたせいか、TVアニメなんかでも、いわゆる「少女もの」もよく観てた記憶があります。
 も

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私が愛したロックスター

私が愛したロックスター

私のたった18年間の人生の音楽のルーツは、母に作られていると言っても過言ではない。
そういう人多いと思う。

当時小学生、私が物心ついた頃に好きだった曲はTHE BOOMの「なし」。
いや嘘をついたかもしれない。その曲が好きという感情はきっとなかった。幼かった私は歌詞の意味もわからないまま、曲調が耳に残るからといった理由でよく歌っていただけかもしれない。

まぁそんな細かいことはどうでもよくて、小

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エッセイ『彷徨えるオリジナリティ』

エッセイ『彷徨えるオリジナリティ』

物語を書いていると、ふと思うことがある。

「本当にこれは私が考えた物語なの?」と。

もう、何百年も前から物語は存在する。

歴史上のありとあらゆる人物が、筆に手を取り、数千万、数億万という物語を書いている。

世に出ていないだけで、ノートの切れ端に書いた落書きの物語も含めれば、それはもう数え切れないほどの膨大な数だろう。

文化は発展し、価値観も多様化した現代。

あろうことか、物語は飽和し、

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ロックスターなら死んだ歳に、なぜ音楽を聴くか改めて考えてみた

ロックスターなら死んだ歳に、なぜ音楽を聴くか改めて考えてみた

9月20日で27歳になった。
20をピークに、年齢はただの記号に変わる。

それでも27歳だけは特別だ。

「ローリング・ストーンズ」のブライアン・ジョーンズ、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、「ドアーズ」のジム・モリソン、カートコバーン。みなロックスターで、享年27歳だ。才能あるロックシンガーは27歳で世界を去っていく。
ついに自分もその年齢に追いついたのかと妙に感慨深くなる。

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儚く、美しく、尊い! 少年同士の恋と友情を描いた青春映画

儚く、美しく、尊い! 少年同士の恋と友情を描いた青春映画

 映画.com編集部で自他ともに認めるイケメン大好き部員MOMOが、イチオシのイケメン俳優を紹介する「今日もイケメン、明日もイケメン」企画。今回は、夏にぴったりの少年同士の恋と友情を描いた青春映画を紹介します!

 現在公開中の最新作に加えて、おうちで見られる配信中の作品も5本セレクトしましたので、お気に入りの1本を見つけてください。

★現在公開中!「Summer of 85」(2020年製作/

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こころときめく、メキシコの陶器の世界

こころときめく、メキシコの陶器の世界

カラフルなだけじゃない!有名な陶器から個人的に一押ししたいものまで、魅力的なメキシコ陶器の世界にご案内します。

それぞれ生産地や工房で買うのがベストですが、モンテレイでの取り扱い店や購入方法も記載しておきます。

1. タラベラ焼き(Talavera)

メキシコで1番有名な陶器。プエブラ州を中心に生産され、メキシコらしいデザインが食卓を彩ります。

職人さんごとにデザインが異なり、カラフルなも

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新連載・ヴァイオリン竹中勇人「あくまでも個人の感想です」 …序章

新連載・ヴァイオリン竹中勇人「あくまでも個人の感想です」 …序章

《斜め上のさらに上で2回バク転して着地しない》(どういうこっちゃ)みたいな人の集まりの新日本フィルの中でも《一周と言わず二周半回ってもはやまっとうかもしれない》(どういうこっちゃ)というヴァイオリン竹中勇人がnoteに登場!
楽員との対談の中から楽員の持つ本質を探していく…みたいな企画をスタートさせます、今回は序章です。

テレビのCMなどにでてくる「あくまでも個人の感想です」、あれが好きだ。

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【建築のスケッチは面白い!】スケッチすることのすすめ

【建築のスケッチは面白い!】スケッチすることのすすめ

就職してからはほとんど手描きのスケッチをしていないくろちゃんだ。

今日は、スケッチの楽しさや、スケッチを続けると、どのようないいことが起こるのか話したいと思う。

1. スケッチの面白ささきほど、社会人になってから、ほとんどスケッチをしなかったと言ったが、一度だけ、部屋のスケッチを行った。

部屋A

部屋B

ちなみに、使った色鉛筆はPRISMA COLORという色鉛筆。

スケッチは描けば描

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中野京子「異形のものたち――絵画のなかの怪を読む 《人はなぜヘビを嫌い、恐れるのか?(1)》」

中野京子「異形のものたち――絵画のなかの怪を読む 《人はなぜヘビを嫌い、恐れるのか?(1)》」

 画家のイマジネーションの飛翔から生まれ、鑑賞者に長く熱く支持されてきた、名画の中の「異形のものたち」。
 大人気「怖い絵」シリーズの作家が、そこに秘められた真実を読む。
 ※当記事は連載第3回です。第1回から読む方はこちらです。

邪悪の象徴
 人間にとって蛇の異質さは格別である。紐状の長い身体。四肢を持たないのに自在に動きまわり、鱗の肌は冷たく、目はさらに冷たい。鳥のように卵から孵化し、昆虫の

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ショパンは「演歌」?・・・日本人の琴線に触れる「ピアノの詩人」

ショパンは「演歌」?・・・日本人の琴線に触れる「ピアノの詩人」

新日本フィルnoteではダントツの情報量「岡田友弘《オトの楽園》」。《たまに指揮者》の岡田友弘が新日本フィルの定期に絡めたり絡めなかったりしながら「広く浅い内容・読み応えだけを追求」をモットーにお送りしております。今回は10月8日、9日に開催される「すみだクラシックの扉」で取り上げられる作曲家、日本でも非常に人気のあるショパンについての基本情報と余談を綴ります。演奏会に行くことを検討中の方、演奏会

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実体のないものに色をつける~細野晴臣「恋は桃色」、大瀧詠一「君は天然色」、藤井風「青春病」~

おじゃまたくしです。この間、書いた記事がnoteの今日の注目記事に纏められて、おかげさまで今もたくさんの方がスキを下さったりそれ以上の方が読んでくださったりして、そのついでに他の記事も読んでくださる方々もいらっしゃって…みたいな感じで閲覧数が凄い。Twitterのインプレッションでもそんな数見たことないかも!ってなってます。いつもお付き合いいただきありがとうございます。卒論の練習のつもりだったので

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専門家が語る浮世絵の話は、とても興味深く、実に奥深い

専門家が語る浮世絵の話は、とても興味深く、実に奥深い

山種美術館では、開館55周年を記念して「山種美術館所蔵 浮世絵・江戸絵画名品選―写楽・北斎から琳派まで―」を開催しました。
その関連イベントとして、7月17日にオンライン講演会を開催しました。

講師は国立歴史民俗博物館教授の大久保純一(おおくぼじゅんいち)先生。
浮世絵研究の最前線で活躍され、現在は町田市立国際版画美術館の館長もつとめていらっしゃいます。

1.当館の浮世絵コレクションとの関わり

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【心に染み入る】松本隆の歌詞【音楽】

【心に染み入る】松本隆の歌詞【音楽】

大好きなアーティスト、松本隆さん。作詞家として有名です。

今回は松本隆さん作詞のぐっとくるフレーズをご紹介。

松本隆さんは日本のバンドスタイル、日本語ロックを確立させた「はっぴいえんど」のドラマーでした。

解散後は元メンバーの細野晴臣や大滝詠一の作詞をしつつ、その他メジャーなアーティストにも提供。

そんな功績の一部、特に私がグッときた歌詞をご紹介します。

風をあつめて はっぴいえんど「伽

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