ゴッホが描いた、アルルの女

私は会社員として働く傍ら、対話型アート鑑賞ファシリテーターとして、オンラインイベントを開催しています。 対話型アート鑑賞とは、鑑賞者同士で気づいたことや感じたことを話し、お互いに気づきを得ながらアートを鑑賞する手法です。 簡単に言うと、美術館などで静かに一人でじっくり作品と向き合…

伝統と前衛

先日、デュッセルドルフのクンストパラストという美術館に行った時の話。 今年はハインツ・マック(Heinz Mack, 1931-)というドイツ人のアーティストの90歳の記念年なのでいろんなところでマックの展覧会が開催されてる(「マック」と書くとマクドナルドの展覧会みたい)。 ハインツ・マックは戦後に活…

西洋美術史とキリスト教の関係の本質について知る好著『美術は宗教を越えるか』

 西洋美術の名作には、キリスト教にまつわるものが多いなとは思っていましたが、ここまで深く関わっているとは知りませんでした。  神学者としての知見を佐藤優が美術史の専門家に質問していくような形式です。二人ともクリスチャンでもあり、宗教と美術作品の関係について深い洞察があります。 7…

【旧約聖書の絵画①】天地創造

キリスト教の絵画解説、記念すべき第一回目は、「天地創造」(Creation)という題材について、作品をいくつか紹介しつつ解説していきます。 これから私が紹介していくキリスト教絵画の題材は、全て聖書に記述されている物です。 お手元に聖書があると、より楽しんでいただけるのではないかと思います…

My Ghost - アートにできること -

こんにちは。 皆さん、いかがお過ごしですか? 私はというと、相変わらず絵を描いています。 最近、こんな絵を描きました。 「My Ghost」 水彩画、F5サイズ 今回は、この絵を描きながら考えたことを、文章にしていきたいと思います。 とあるニュース最近、とあるニュースを読んだ。 10年後に実…

キリスト教絵画をご一緒に学びませんか。

私は現在大学で、キリスト教に関する絵画について学んでいます。 以前まで絵画を鑑賞することが好きでも、あまりキリスト教に関心が持てず、美術館に行っても宗教画は「なんだか理解するのが難しそう」と避けてきました。 しかし、大学で西洋美術史について学び始めてから、宗教画こそが西洋絵画の醍…

Gothic & Greek

ある対象について、大事だと思って発した一言なりが他者に受容されるのは、その主体にとっての生きる手応えだが、同時にそこには閉じた既成の集団が開いていく唯一の端緒がある。W.ヴォリンガーはそのように、「ギリシア」と「ゴシック」という美術史上異なるものを、「生成」という語により最終的に結…

アウトローな天才画家の波乱万丈

こんにちは、木村早希です。 みなさんは画家といえば誰を思い浮かべますか? モナリザで有名なレオナルド・ダ・ヴィンチ。 一見奇妙な画風で知られるパブロ・ピカソ。 ちなみにレオナルド・ダ・ヴィンチは「ダヴィンチ」と呼ばれることが多いですが、直訳すると「ヴィンチ村出身の」という意味にな…

吠える時もある。

忌々しい!なんだあのおままごとは! 体育教師の古賀は、腑が煮えくり返っていた。たった三人だと馬鹿にしていたのに、よりによってその三人のうちに目崎と山中が入っているなどありえない。そしてもう一人は天才と呼び声の高いあの三枝ではないか。 音楽の榊原はあれでいいのか? そんなわけはあるま…

【大人の西洋美術史】何で乳首つままれてるの?背徳のアート解説。

西洋美術史には今の時代と変わらない、大人の事情がたくさんあった! 誰も教えてくれない、背徳のアートの見方を作品と一緒に紹介・解説! 1本見るだけで、アートとの距離がみるみる縮まります。 今回は「ガブリエル・デストレとその妹」の作品の見方を紹介します。 知れば知るほど面白いそんなアー…