美術作品は誰かに何かを伝える機能を持つ。言葉と一緒なんだな。なぜ描かれた(つくられた)のかを読み解くのが大義、その上で、それを見た自分が何を感じたか、考えたのかを知るのが大事なのかなと思った。/池上英洋『大学4年間の西洋美術史が10時間でざっと学べる』
ヨハネ主題の〈信仰を貫き殉教を遂げるヨハネ〉との対比として〈卑しい肉欲を振りかざし聖人を殺そうとする女〉…というキャラクター(サロメ)が独立して人気になったの、所詮人間はその程度と言うか。そもそものカトリック、白人男性だけが得するただの超排他的家父長制男尊女卑ポイズンなので…
「天才」にも種類があるが、マティスは「努力型の天才」だろうな、と調べながら思う。デッサンでは、納得が行くまで線を引き直す。裸婦を描くにしても同じモチーフを彫刻でも制作し、フォルムを確かめることをしている。 それらの積み重ねが70歳での「切り絵」技法へとつながったと言えよう