Mariko Nishimura(mariroom)

ポリネーター®️。テクノロジー&クリエイティブのキャリアを活かし、企業や自治体の新規事業…

Mariko Nishimura(mariroom)

ポリネーター®️。テクノロジー&クリエイティブのキャリアを活かし、企業や自治体の新規事業案件に多く携わる。日米のスタートアップに投資、グロース&オペレーション支援。武蔵野美術大学大学院 客員教授。Forbes Japanコラムニスト。

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    赤瀬川原平の路上観察、ストリートで起きてるクリエイティブ攻防戦、そしてストリートアート。なぜ私がストリートに魅せられるのか?ビジネスと絡めて語ってみることも挑戦してみようと思う。

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鑑賞と関与(見ること)[CCBT meetup #4]

メディアアーティスト藤幡正樹氏の連続meetup「アート&テクノロジーへの問い」(主催:東京都CCBT) 第4回は『鑑賞と関与(見ること)』がテーマだ。 私たちは絵を鑑賞する。 美術館などで作品が飾られている前ではよく見られる行為だ。 絵を前に自分の考えを深める、絵と対話する。 鑑賞する対象は作品で、私は鑑賞者、だ。 この「一見当たり前」の関係性を疑え、と藤幡氏はいう。 どういうことなのか?以下講義の内容と、それに対する自分の考えを含めてお届けする。当noteで使用した作

    • アングルやフェルメールは元祖メディアアーティスト?!【猛烈最短美術史]テクノロジーを軸に美術史を読み解く[CCBT meetup #3]

      メディアアーティスト藤幡正樹氏の「猛烈最短美術史(絵画史)」に参加してきた。もともとは、工学部の学生でもわかるように、猛烈に短く美術史を説明しようとしてまとめられたものだ。東京都CCBTで行っている「藤幡正樹氏のアート&テクノロジーへの問い」連続ゼミナールへの特別潜入で学んできた。 カメラ・ルシーダや、イコロジー(図像解釈学)を軸に切り取る、藤幡正樹氏の美術史の切り口はとても新鮮だった。アングルやフェルメールなど西洋絵画の巨匠たちがその当時最先端のテクノロジーを活用して作

      • 「AI+(AIファースト)企業」を支援・加速する日本IBM

        2024年8月8日、古巣である日本IBMの記者説明会に参加した。「デジタル変革のためのAIソリューション」フレームワークの発表がポイントだ。簡単にいうと、IBMが長年得意としているIT部門のためのAIソリューションだけではなく、ビジネス全体のAIソリューションも提供していくことを示している。 🤝 IBM、MicrosoftやAdobeなどの戦略的パートナーと共に企業のAI変革を促進プレス発表向けの資料の中に含まれていた以下↓ページにIBMの本気度を感じる。紫の枠を見て欲しい

        • 町に、次世代に染み出し始めたTECH BEAT Shizuoka 2024 ハイライト💡

          2019年から続けているTECH BEAT Shizuoka。静岡県内企業、自治体とテクノロジースタートアップを掛け算する「共創」により、静岡の未来のビジネスの芽を生み出していくビジネスマッチングプロジェクトだ。私はCarbide Ventures ゼネラル・パートナー / Treasure Data KK 代表の堀内健后と共に立ち上げ当初からプロデューサーとして関わっている。 今年は2024年7月25日(木)〜27日(土)、三日間開催で約140社のスタートアップが出展、9

        鑑賞と関与(見ること)[CCBT meetup #4]

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          プルラリティーは汎用人工知能(AGI)を凌駕する〜オードリー・タン氏 & グレン・ワイル氏ミートアップ

          元台湾デジタル担当大臣であるオードリー・タン氏と、彼女と「プルラリティー(Pulrarity)」という新しい概念における書籍を書いた米国の経済学者グレン・ワイル氏のミートアップに参加させてもらった。Code for Japan代表理事であり一緒にDig DAOを進めている関治之氏に誘ってもらった貴重な機会だ。シンギュラリティーという未来ではなく、私たちには多様な未来が待っている。このシンギュラリティーに意義を唱える概念がプルラリティーなのであるが、私たち市民が一人一人参加しな

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          人類史上初?! Apple Vision Pro 富士山御来光野郎突撃インタビュー

          「山開き後初週末の富士登山。おそらく、私が初のApple Vision Pro 御来光野郎…」そのようなソーシャルメディアポストが私の目に飛び込んできた。10年来の知り合いのIBM岸本拓磨氏だ。 彼がテレビ局時代から知り合いなのだが、新しいソフトやガジェットを使いこなし新しい体験を生み出している彼がまた面白いことをしていると思い、下山翌日インタビューさせてもらった。世界文化遺産の山頂で岸本氏はどのような「新しい文化の可能性」を感じたのか?私たちはたまに Xのハンドルネームで呼

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          道具と装置(人間について)[CCBT meetup #2]

          藤幡正樹先生がCCBTで行う連続meetup #2(2024年6月16日)にオブザーバーとして参加させていただいた。連続meetupには受講生のみが受講できるのであるが、なんと200名の応募があったそうだ。80年代からメディアアーティストとして活動し、最近では香港での展示やUCLAの州立招聘教授を務めるなど"世界"のアートやテクノロジーを中心とした文化形成の中心にいる先生から学べると言うことで先鋭50名ほどが選抜され2024年度末まで授業を受けるという。 私はオブザーバーと

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          サステナビリティーと透明性:拡張可能な企業の社会的責任

          頭の中では、みんなが良いと思っていても、現実のビジネスや仕組みを考えると動けないことが多い。ことサステナビリティー関連では面白いアイディアは出ても既存の仕組みを変えるのが難しいと言われるものがある。企業の活動だけではなく、市民の行動を変えるためには今あるコンシューマーグッズの形も変えていくべきではないか? 日本IBMでサステナビリティービジネスを推進してる槇あずさ氏と会話しながらそのような考えが頭をよぎった。 槇あずさ氏は日本IBMのサステナビリティー関連のスポークスパー

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          SLOP : 望まれないAI生成コンテンツ、人間の審美眼フィルター

          伊藤穰一氏がMIT時代から行なっているPrinciples of Awarenessというクラスを受講している。昨年来学ばさせていただいている授業の中ではメディテーション、哲学、科学的アプローチで禅の効果を書籍や実践、対話型で学んでいる。そのクラスの中で、伊藤穰一氏が「イーロンマスクらが支持するような、AIが加速させるシミュレーションの中に生きること」に対して「哲学者 西田幾多郎氏らが語る 純粋経験 に重みを置き生きること」について語るシーンがあった。 伊藤穰一氏の言葉を聞

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          「人類最後のフロンティア」はweb3震源地ともなる?!アフリカ・ナイジェリア🇳🇬について伊藤穰一weekly gmで ふぇねが語ったこととは?

          2023年秋から伊藤穰一さんの weekly gm というweb3/クリプト関連のウィクリーYouTubeライブ配信に出演させていただいている。 毎週 リサーチャーの comugiさんの web3/クリプト関連グローバル&日本のニュースを学び、伊藤穰一さんの視座を得るのは未来への洞察力を高めるために非常に役立っている。 面白いweb3系のプロジェクトの方を発見したら weekly gmチームに紹介することも行なっている。今年の1月、IBM Future Design Lab

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          AIが変えた飲料開発、「男梅サワー」とIBMの意外な関係とは?

          サッポロビールの「男梅サワー」開発に日本IBMのAIシステムが使われていることは既に業界で注目を集めている。しかし、そのシステムを支える立役者は一体誰なのか? 開発を進めた日本IBM当事者に話を聞くべく2023年末に日本IBM箱崎ビルに伺った。取材相手はプリンシパル・データサイエンティスト佐藤和樹氏だ。2009年日本IBM入社、「若いうちにしかできないことに挑戦したい」という情熱のもと、最前線でエンジニア力を蓄えた後にコンサルティングチームに移籍、その後はデータ分析を強みに

          AIが変えた飲料開発、「男梅サワー」とIBMの意外な関係とは?

          「企業の人格」「消費は投票」「007にならえ」〜2024年注目すべき激アツテーマ / IBM藤森慶太インタビュー〜

          未来を語ると「鬼が笑う」という諺がある。将来のことなど誰にも分からないのに、予測できるはずのない未来を語ると、怖い鬼ですら笑ってしまうと言う説※からきている諺だ。 鬼を積極的に笑わすほどの未来を語ろうじゃないか、と始めたのが「オニワラ座談会(通称オニワラ)」である。これはコロナ禍真っ只中の2020年秋から計画が進められ、2022年11月まで計11回、オンライン座談会として開催された。日本IBMのFuture Design Lab.と株式会社HEART CATCHが共に「鬼

          「企業の人格」「消費は投票」「007にならえ」〜2024年注目すべき激アツテーマ / IBM藤森慶太インタビュー〜

          メタバースという"メディア"を促進するバーチャルアシスタント ~ 三宅陽一郎 / 岸本拓磨

          2023年12月にForbes JapanでAI / メタバース時代のゲームはどうあるべきかを識者に伺うインタビューを行った。取材相手は東京大学 生産技術研究所特任教授の三宅陽一郎氏、IBM Future Design Lab. チーフプロデューサーの岸本拓磨氏。 この記事が良い形でオフラインイベントにも結びついた。2023年12月21日22日、東京・国立新美術開催されたAI / Web3界隈のキーパーソンが集結する「Web3BB」トークセッションである。 12月22日、

          メタバースという"メディア"を促進するバーチャルアシスタント ~ 三宅陽一郎 / 岸本拓磨

          「内省」とアート作品で振り返る2023

          2023年を振り返ると「内省」を鍛えることが復活した一年だった。その「内省」を鍛える上でのモメンタムたる出来事や作品をもとに2023年を振り返る。 ■自分という作品の彫刻化ここでいう「内省」とは自分が求めているものの輪郭を掴むことに近い。フラストレーションを感じる時や、衝撃を受ける存在に出会うたびに、自分は何にフラストレーションを感じているのか?何で衝撃を受けているのか?内省し、ひいては自分とは何か?を彫刻刀をもとに、少しづつ輪郭を刻み始めた感覚にも近い。私のうちにあるエネ

          「内省」とアート作品で振り返る2023

          なぜ今、若者の声が社会を救うのか。浜松·北九州で触れた、実践共同体の可能性。

          ①「今ないものを自分たちで0から考えるのはとても楽しい」 これはあるワークショップに参加した北九州市立高校生のコメントだ。この生徒は以下のように続ける。「誰が喜ぶのか、誰のためになるのか、環境にどう影響するのかを考えながら作業を進めていくうちに様々な視点からものを見ることの大切さを学ぶことが出来ました。」 ②「地域のために企業の方が活動してくれていることを知るのは、嬉しい。大学生なので地域のために活動する企業に勤めたい、と思いました。」 これは浜松市が自治体初で主催した

          なぜ今、若者の声が社会を救うのか。浜松·北九州で触れた、実践共同体の可能性。

          Z世代と語る "しあわせ"の再定義: ブロックチェーン時代の価値観

          2020年より日本IBMの「IBM Future Design Lab」のメンバーとと共に進めてきたYouTubeライブ「鬼が笑うほどの未来を語るオニワラ座談会」。有識者とIBM Thought Leadersがコロナ禍でも対話を重ねていくための場として機能していたのだが、この有識者座談会アーカイブを見た、日本IBM 入社3年目の山﨑朱夏(やまざき なつ)氏がユニークな視点を有していたので、一緒に内容を振り返った。 11本あるアーカイブのうち、Z世代の彼女が興味を持ってピッ

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