おじぞう/スギオカカズキ

歴史の英知と未来の技術で『和』を生み出すことを目指しています。生活のモットーは『毎日が…

おじぞう/スギオカカズキ

歴史の英知と未来の技術で『和』を生み出すことを目指しています。生活のモットーは『毎日が修学旅行』😊 『仲よきことは美しきかな』です > https://note.com/k_sugioka/n/nf421c1120c6d

最近の記事

愛情にかかわる部位 36/45

この記事からの流れです ▼▼▼ 今日取り上げるのは、尾状核。 このあたりです ▼▼▼ この部位は、もともとは自発的運動のコントロールに関係していると考えられていましたが、現在ではむしろ学習と記憶に深く関わっているとみなされています。 特に、単語の理解や調音をつかさどっているのだとか。 身体がゴツイので体育会系だと思っていたら、意外に繊細な文化系だった感じでしょうか 😊 脳にはよくわかっていないことや新しくわかってくることが、たくさんありますね。 たとえば、最近になって

    • 日常的な行為を支える部位 35/45

      この記事からの流れです ▼▼▼ 今日取り上げるのは、中心傍小葉。 このあたりです ▼▼▼ ここは体性感覚と運動出力に深く関わる部位ですが、中でも特に足の動きをコントロールしています。 大谷選手の盗塁も、ここから始まっているわけですね ❣️ 一方、この部位は排便や排尿などの生理機能の調節もになっています。 大谷選手のような盗塁は真似できませんが、誰もが日常的に排便や排尿をしているというのは、なんだか不思議な感じです。 できることとできないこと。 井上ひさしさんの言葉が思い

      • 古いものを新しい発想で生かす

        定期的に『ものづくり太郎』さんの動画をチェックしているのですが、今回の内容がとってもおもしろかったので、ご紹介します。 動画の中には専門用語もとびかいますが、簡単に言うと「最新の半導体ではなく、旧来の半導体に対して、画期的なつくり方を考えました」という会社さんのお話です ▼▼▼ ニュースになるのはおおむね最先端の半導体に関してで、『レガシー/旧式』と呼ばれる半導体が話題になることはほとんどありません。 しかし、いくら最新のiPhoneが最新の半導体を使っても、世の中の多

        • 落ち着きを感じる部位 34/45

          この記事からの流れです ▼▼▼ 今日取り上げるのは、楔前部。 このあたりです ▼▼▼ この部位も角回と同じように、自己言及的な思考に深く関わっています。 特に、自分自身の身体の『マップ』を持っている箇所とも言われていて、視覚情報を記憶に結びつける働きをします。 別な表現をすると、『今』『ここ』に深く関わる部位。 「生きている」という実感を感じさせてくれるところなんですね。 一方、アルツハイマー病の原因と考えられているアミロイドβがたまり始める部位でもあります。 つまり、

        愛情にかかわる部位 36/45

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        記事

          幽体離脱に関係する部位 33/45

          この記事からの流れです ▼▼▼ 今日取り上げるのは、角回。 このあたりです ▼▼▼ この部位は、言語の認知に深く関わっており、『隠喩の理解』といった高度な言語処理を行なっています。 後方の視覚前野からヴィジュアル情報を受け取り、前方の感覚性言語野へ送る情報の要として、言語活動の中でも特に読み書きに関係します。 逆に言えば、損傷すると『失書』状態を招く部位です。 おもしろいのは、特に右半球の角回が『幽体離脱』や『背後霊』の感覚に結びついていること。 それらは超常現象のよ

          幽体離脱に関係する部位 33/45

          MRIを使った自画像

          このところ、脳とMRI方面にドップリ取り組んでいるおじぞうですが、「不思議なものだなぁ」と思います。 もともとは、脳のことって「ちょっとうさん臭い」と感じていたからです。 特に、茂木健一郎さんに対しては、なんでもかんでも脳につなげて解説されるため、「脳はお前のものかよ!」とさえ思っていました 😊 ちなみに、茂木さんは大変サービス精神旺盛な方なので、テレビなどでは『求められた役割』を演じられているようです。 本当は、多角的な知的興味を発揮されている方だと知ってからは、むしろリ

          勝負ごとに関わる部位 32/45

          この記事からの流れです ▼▼▼ 今日取り上げるのは、縁上回。 このあたりです ▼▼▼ この部位は、言語との関係が深いところで、言葉の音韻処理や言葉の短期記憶をになっています。 おもしろいのは、右半球の縁上回が時間の感覚に関係していること。 あらためて考えると、人間が「どうやって時間を計っているのか」って謎ですよね。 『体内時計』という言い方をしたりしますが、じゃぁ、一体それは何なのか? 短期的には、ニューロンの発火周期なんだそうです。 クォーツ時計のようなイメージです

          勝負ごとに関わる部位 32/45

          「頭がいい」という印象の部位 31/45

          この記事からの流れです ▼▼▼ 今日取り上げるのは、下頭頂小葉。 このあたりです ▼▼▼ ここもさまざまな機能を持っている部位ですが、左半球側は言語処理に深く関与しています。 特に、単語と意味を結びつけたり、数の処理を行う言わば『頭のいい』感じの部位です。 頭の中で『頭のいい』というのも、変な感じですが 😊 逆に、右半球側は前頭眼野と結びついて、周囲を注意する機能をになっています。 そして、脳の機能は基本的に損傷によって起きる現象と照らし合わせて推測されます。 この部

          「頭がいい」という印象の部位 31/45

          ミュシャ展に行ってきました

          タイトル通りです 😊 府中市美術館で始まったミュシャ展に行ってきました。 ブースの裏側は、グッズのショップになっていました。 カタログも2,800円と、なかなか強気なお値段。 ですが、ミュシャの人気を考えれば、『売れる』という判断なのでしょう 😊 実際、カタログも素敵ですが、展覧会自体も見応えのある内容でした。 『ふたつの世界』というタイトルは、アール・ヌーボー調の軽やかな版画と民族主義的な重い油彩画の対比を指しています。 前者の作品は有名で、あちこちで目にしますが、後者

          ミュシャ展に行ってきました

          動きを感知する部位 30/45

          この記事からの流れです ▼▼▼ 今日取り上げるのは、上頭頂小葉。 このあたりです ▼▼▼ ここは、空間的な認知を行う部位です。 視覚対象が空間のどこにあるのかを理解する働きから、『Where経路』と呼ばれることもあります。 さらに、この経路は「物に手を伸ばす」といった能動的な活動にも、大きく関与しています。 つまり、インプットとアウトプットの両方に関わっているわけです。 逆に言えば、この部位を損傷すると、認知と(特に手を使った)活動に支障が出ます。 たとえば、2つ以上の

          動きを感知する部位 30/45

          武井壮さんを連想させる部位 29/45

          この記事からの流れです ▼▼▼ 今日取り上げるのは、中心後回。 このあたりです ▼▼▼ ここは体性感覚を受け取る場所とされています。 『体性感覚』というのは、自分の身体を動かした反応、つまりフィードバックのことです。 具体的には、皮膚や筋肉、腱、関節などからの信号を受信します。 わたしは、その活動を考える時、いつも武井壮さんのことが思い浮かびます。 武井さんはスポーツ万能ですが、そのコツは「自分の身体を思い通りに動かせているかどうか」だと主張されているからです。 たとえ

          武井壮さんを連想させる部位 29/45

          いい眠りのコツとは?

          昨日、妻が睡眠に関する有益な記事を教えてくれました。 記事のポイントを抜き出すと、ざっと以下の10項目でした。 ちなみに、わたしはだいたいやっている感じ。 妻にも「さすが!」と笑われました 😊 そして、このシリーズ記事の第1回目もおもしろかったです。 眠りと記憶の関係が語られています。 こちらの記事で特に気になったのは、この部分。 というのも、実はわたしの脳データを見ると、睡眠時の数値がやたらに高いんですね。 これは、記憶を消去する部位と手続き記憶の部位が、自分の

          いい眠りのコツとは?

          オーラを見る部位 28/45

          この記事からの流れです ▼▼▼ 今日取り上げるのは、紡錘状回。 このあたりです ▼▼▼ 機能的には、いろんなことをやっていて、ざっと 1:色情報の処理 2:顔と身体の認知 3:単語の認知 4:数字の認知 5:抽象化 といった感じです。 大忙しですね 😊 ただし、脳はわかっていないことも多く、上記の機能に関してはいろいろな論争もあるとのこと。 共感覚にも関係している可能性があるようです。 共感覚というのは、ある刺激に対して通常の感覚だけでなく、他の感覚も反応する知覚

          オーラを見る部位 28/45

          ものまねを喜ぶ部位 27/45

          この記事からの流れです ▼▼▼ 今日取り上げるのは、下後頭回。 このあたりです ▼▼▼ この部位は、動きや模様、形などの視覚情報を処理しますが、特に人の顔と名前を認識する活動に大きく関与しています。 つまり、ここが弱ると、人の名前が出にくくなるんですね。 身につまされます 😊 また、損傷すると失語につながることから、言語活動にも深く関わっているようです。 そんな風に機能をバラしていくと、「人の顔を覚えて、さらに名前まで呼べる」のって、もの凄いことに思えてきます。 さらに

          ものまねを喜ぶ部位 27/45

          雨の日の散歩を快適にするには?

          あなたは1日、何歩くらい歩きますか? わたしは平均して8,000歩くらいです。 平日はコワーキング・スペースまで歩いて往復しているので、それでだいたい9,000歩。 出不精なので、土日はパッタリ歩かず、1週間にならすと8,000歩くらいになります。 ちなみに、昨日までの3連休。 裏のスーパーに買い物に行ったくらいだったので、毎日1,000歩ちょっとでした 😊 極端ですね。 ところで、先日、クラブアナリストのマーク金井さんとご一緒する機会があったのですが、マークさんは毎日

          雨の日の散歩を快適にするには?

          方向感覚をになう部位 26/45

          この記事からの流れです ▼▼▼ 今日取り上げるのは、中後頭回。 このあたりです ▼▼▼ 機能的には、昨日取り上げた上後頭回と同じく視覚情報の処理を行う部位です。 あわせて、中後頭回は方向感覚もになっています。 以前、後部帯状回を『羅針盤』にたとえましたが、この部位も自分がどこにいるのかを教えてくれる部位と言えます。 興味深いのは、早期失明者では聴覚と触覚によってこの部位を活性化させているケースがあるとのこと。 脳は一定の機能局在(=どこが何をするかの役割分担)を持ってい

          方向感覚をになう部位 26/45