Cotoritachi

大学の通信教育課程文学部を2013年に卒業。 2022年に再び美大通信学生、卒業後科目…

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大学の通信教育課程文学部を2013年に卒業。 2022年に再び美大通信学生、卒業後科目履修生。 学芸員科目を勉強中、学びや生活を記録します。

マガジン

  • 学びの記録

    これまでに、通信で学んできたことについての覚書など。

最近の記事

芸術研究科目<芸術研究ライティング>2・書評を書く

課題:武蔵美通信、芸術研究コースの科目、美術系の本を探して、書評の作成をする。書籍は自分で選択する。書評を書く前に、選択理由、書評を載せる場合に考えられる媒体なども記すこと。 以下レポートより 選択書籍:『カフェから時代は創られる』飯田美樹 著 クルミド出版 2020年 タイトル:カフェに住んでいた「天才」たちと出逢う 飯田美樹著の『カフェから時代は創られる』は、2009年に出版され た書籍を2020年に新たに編集し、版元を変えて出版したものである。 これは、フジタに

    • パリに、また一人で行った時の、飛行機のこと

       そこでは、妹が一人で住んでいて朝から晩まで仕事をしている。コロナ時期からずっと帰国できていなかったため、姉としては、妹がどうしているだろうかと気になって、ずっと訪ねたかった。「来てもいいよ」と言われ、パートをひと月お休みできることになり、前回と同じ、日本の航空会社で、エコノミーの後方部座席通路側を搭乗三か月前に予約した。 後部座席にすると、機内がいつ何時「寝てくださいモード」になったとしても、いつでもおトイレに行けるのでなんとなく自由感がある。  なんとかチェックインを

      • 実技課題<パッケージデザイン1>  

        学習のねらい:商品として成立しているパッケージデザインについて思考、考察し、レポートにまとめる。 以下、レポートの一部 近隣のスーパーにて購入したレギュラーコーヒー 1)興味を持った理由:日頃、何気なく中身に納得しているためにずっと愛用している商品だったが、あらためてパッケージそのものとして見た時に、毎回習慣的に買っているせいか、やはりどことなく愛着が湧くような気がしたのと、シンプルで静かなイメージのあるデザインについて、もう少し何かが足せないだろうかと考えたため、この

        • 実技科目<イラストレーション課題2>

          課題:「いまの”わたし”に至るまで」:これまでの自分について、振り返って、イラストレーションにする。描いた感想など、レポートを一緒に提出する。子供の頃からの、絵を描くこととのかかわりについて記録した。(画像は一枚目のみ) 以下、添付レポート。 今のわたしに至るまで  美術を目指す、というような大きな目標はいつも無かったと思い返す。単に好きで手に取りやすかったことが「絵を描く」だった。それを教えてくれた、人生で出会った絵画の恩師たちのおかげで、なんとなく今の私まで続いてい

        芸術研究科目<芸術研究ライティング>2・書評を書く

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        • 学びの記録
          14本

        記事

          実技課題<デッサン表現>

          この課題は、実技で、決められたサイズで描いた作品をまとめて画集を作る。 作品のモチーフはなんでも良い。デッサンでも漫画のようなものでも、平面構成でも良い。結構自由である。なので、卒業するまでに枚数を描き溜めて編集して提出することも可能だと思われる。テーマと、タイトル、それぞれの絵についてのキャプション、創作後の所感レポートが求められる。 以下、所感レポートより テーマ:描きとめておきたいもの  タイトル:『C’est Moi』 わたし  自分の中で描いておきたかったもの

          実技課題<デッサン表現>

          デザインとは何か? <デザイン論1>

          学習のねらい:この課題は、デザインというものについて自分の考えをまとめてWEBでの小冊子を作ることによって、デザインとは何かを思考する。グラフィックデザイン、エディトリアルデザイン、プロダクトデザインなど、自分の興味のままにモチーフは選択できる。(WEB提出) 以下、レポートの一部に、三菱の電動鉛筆削りをあげた。 ● 使わなくなっても捨てられなかったもの――愛着とデザイン  長年自宅に持っていた工業製品をあげる。三菱の電動鉛筆削りである。現在、家族が主に使っているが、そ

          デザインとは何か? <デザイン論1>

          芸術研究コース<芸術研究リサーチ>

           学習のねらい:卒業研究論文のための調査演習・資料を探して文献作成        (三年次に履修)  1.「テーマ選択について」  イタリア・ルネサンス初期に生き、主にフィレンツェで創作活動をしていた画僧フィリッポ・リッピを調査対象に選択した。本来ならば日本の画家や造形文化についての調査が国内においての資料集めには合致しているとも考えた。二十五年も前になる、論者が育児に疲弊していた三十代半ば、近隣の雑貨屋に絵葉書コーナーに印刷されていた一枚が、フィリッポ・リッピのおそらく

          芸術研究コース<芸術研究リサーチ>

          作品のスケッチとディスプリクションの演習

          <芸術研究学2>−1 タイトル:『玉座の聖母子と二人の天使』 作者:フィリッポ・リッピ 1440年頃 テンペラ、金/板(板から移し替え) ディスクリプション: 初期ルネッサンスに、フィレンツェの画僧であったフィリッポ・リッピの1440年頃のテンペラ画作品、絵画のサイズは縦122.6センチ×横62.9センチの縦長で上部はアーチ型。  縦長上部アーチ型の画面の、絵画全体を埋めるように座する聖母子が中心に配置され、聖母子の後ろに大理石の玉座が聖母の身体に沿うように描かれている

          作品のスケッチとディスプリクションの演習

          実技科目<デッサンA>について

           デッサンは、武蔵美通信に入る前に、上野で一年ほど教室に通って、短大時代から何十年かぶりで石膏やら静物やらほぼ初めての裸婦とかを描いた。あるいはこの上野のデッサン教室が武蔵美通信で勉強し直すキッカケを生成してくれたような気がする。先生が武蔵美卒の方で、生徒を伸ばすのが素晴らしく美味かった。おかげで人生でやり残していた、苦手なデッサンをある程度までなんとかする、を達成できた気がした。もちろん、デッサンには終わりがないので完璧とは言えないけれども短大の頃よりはよくなった気がした。

          実技科目<デッサンA>について

          芸術研究について学ぶとは/<芸術研究コンセプション><メディア論>など

           芸術研究コースの科目に、調査のための演習である<芸術研究リサーチ>や、美術本の書評や美術についての随筆を書く<芸術研究ライティング>、アートのコンセプトを学ぶ<芸術研究コンセプション><芸術研究リサーチ>などがあった。 <芸術研究リサーチ>は、リサーチの実践、年譜の作り方など。ここで学んだ資料の調査方法は卒業論文のための調査にとても役立った。<芸術研究ライティング>は美術をテーマに文章を書くための演習のような科目だった。美術に関係するエッセイ課題1では、数年前にパリに行っ

          芸術研究について学ぶとは/<芸術研究コンセプション><メディア論>など

          イラストレーション 課題1 写真とイラストレーション

           芸術研究コースの二年目も、実技の科目も履修した。やはり楽しい。  このイラストレーションの課題では、テーマを決めるのが楽しかった。いただいた講評は、まずまずだったけれど、字の下手さを指摘されました。まさか、硬筆で段持っているとか言えない。もっと丁寧に字を書こう、、。  通学だったら、きっと隣の人の作品も拝めるのになー、他の学生さんの作品を見られたら結構面白いだろうなあと感じた課題だった。  (画像は一枚目の作品の一部)  ねらい*今までに撮影した写真の中から選んで、レイア

          イラストレーション 課題1 写真とイラストレーション

          学芸員って、何をするひとなのだろう?と思ったから

           人生のこれまでに、あちこちの美術館には行ったのに、そこで働いているらしい学芸員さんという専門職についてはほぼ知らなかったし、特に興味も無かった。  武蔵美の通信教育課程で学芸員の勉強をしてみようかと考えたのは二年前だった。学芸員の勉強、それは芸術文化学科というところで勉強できるらしかった。  武蔵美には卒業後も、サークルの人たちとの同窓会がてら、何度が芸祭の時に訪ねていたから校内の勝手もわかっている。スクーリングでまた食堂やパン屋さん(当時は無かったけど)に行けると楽し

          学芸員って、何をするひとなのだろう?と思ったから

          通信の文学部では、何をしていたのだろう

          「通信で勉強している」と誰かに話した時、「通信制の大学って、どうやって勉強するの?」とよく訊ねられた。  基本、家でこつこつだった。テキストを読んで、参考資料を図書館で探し、またそれらを読んでまとめ、レポートに書いて、出して、定期的に試験を受けにキャンパスに行く、だった。孤独といえば孤独で、でも孤独と向き合って黙々と勉強するのは割りと好きだった。通信学生に限らず、通学生だって、おそらく勉強する時に一人黙々と自分の課題に向き合っているはずで、きっと勉強するとはそもそもそういうも

          通信の文学部では、何をしていたのだろう

          通信教育課程で学んだ思い出たち

           ムサビ通信で学生になってから、とりわけ初めて取り組む科目では、先輩方の日記を参考にさせていただいた。ありがとうございました。二度目の通信教育課程を終えようとして、パソコンの中身を整頓していたら、十年ほど前の、慶應通信文学部で学生をしていた時の懐かしいファイルが出て来た。当時、Yahoo!ブログという場所があって、何をどこまで勉強したか、科目試験を受けたとか、結果はどうだったとかを日々日記に付けていたのだった。ムサビ通信の学生の間も日記をつけようとここを作ったのだけれど、あれ

          通信教育課程で学んだ思い出たち

          美術館には入らない

           あなたが、パリに行ってルーヴル美術館に入ろうとしたとしよう。  広場まで行ってみたら、かなりのお客が並んでいるので閉口した。待ち時間はだいぶ長そうである。出直して明日に備えようかな、予定が狂ってしまったな、とか考えたりするかもしれない。そこでお勧めするのは、入館しないで鑑賞する方法である。いや、別に違法な鑑賞をお勧めしているわけじゃない。けれども、ルーヴル美術館は入館せずに、外からでも十分に楽しめるのである。  2017年のことだ。  その夏、思いもかけずパリに三週間ほど

          美術館には入らない

          春に、少しの間さようなら。

           どうも、今日で卒業してしまったらしい。  ちょっと寂しい。卒業式があったみたいだけれども、通学生の時に二度くらい出たので(短大卒と、専攻科卒の時)、この度は出席しなかったけれど、面白かったのかしら?  卒論の最終授業も終えた。まあ、講評は厳しかったが、費やした時間も前回の文学部の卒論と比較したらおそらく三分の1くらいだったし、掘り方が足りなかったのだろう。  今週初めまで展示してあった卒制作品を鑑賞してきた。自分の学科は文献のみなので地味な展示であるけれども、他の学科

          春に、少しの間さようなら。