Lyrac

ポンデ獅子ともいいます

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ポンデ獅子ともいいます

最近の記事

伸ばした音

(前半はこちらからどうぞ) ここからは武満氏の論考にはありませんが、この考え方は、楽器ではなく能の歌で考えてみても同様で、太く、かすれた声が理想とされているそうです。"味わい"のある声ということですね。クリアで透き通った声を良しとする西洋音楽とは真反対ともいえます。しかし、実際はそれらノイズ部分に倍音が隠れており、豊かな音になっていたことは科学的検証もされているようですので、味わいというのは根拠があることになりそうですよね。(以前にnoteで書いた内容にも繋がるお話です。)

    • Tragedy heals 〜”慰め的食べ物”の続き〜

      (前半を読まれていない方はこちらからどうぞ) 小説家の話を出したので、物語というものを少し掘ってみたいと思います。 近年、インドネシアのスラウェシ島の洞窟の中に今からおよそ4万3900年前に描かれた壁画が発見されたそうです。その壁画には狩猟の様子が描かれ、研究者は動物と人間を合わせた獣人を描いている可能性があることを指摘しています。これがフィクションとして描かれていたとすれば、現時点ではこれが最古の物語になるのかもしれません。さらに、ドイツで発見された4万年前に作られたとい

      • ブログ『冷頭暖足』の続き〜水とゆらぎ〜

        (前半を読まれてない方はこちらからどうぞ。) 我々の身体のスタートである母体から、もっとスピチュアル的な言い方をすれば太古の記憶に触れるから。など何通りも答えは浮かんできますが、科学的にいえば、いわゆる1/fゆらぎというものがあります。超簡略化して言ってしまうと、正確な規則性を持ち切らない揺らぎというのが人に癒しを与えるというものです。水の他には視覚的にいえば炎がわかりやすいですね。人間も生まれながらにして体内に1/fゆらぎを持っているそうで、共振、共鳴の感覚を得るからかも

        • 初期書記

          遂に始まったnote生活。ここでは、脳汁が原稿用紙の上に滴り落ちるかのように、思ったことをただ書いていく予定です。 アスファルトの窪みに浮かぶ水溜りの表面に、太陽が映り、虹も映って、それを見て感動している自分も映る。何かを悟る瞬間とはそうゆうものだと思っているので、書いていこうと思う。うん、ちょっと良く分からないこと言っている自覚があるから大丈夫です。メリークリスマス。 某レコード店で書いているブログの続きとして、ここに載せることもあれば、ここにゼロから書き始めることもあ

        伸ばした音