すう

自閉症スペクトラム&境界パーソナリティ構造〜統合失調症、23です。かさばる荷物を、言語…

すう

自閉症スペクトラム&境界パーソナリティ構造〜統合失調症、23です。かさばる荷物を、言語化することで、想い出に変えています!つい@6_zk4

記事一覧

固定された記事

神様の声を聞いて便器に顔を突っ込んだJKが、ハッピー食いしん坊社会人になった話 #キナリ杯

「ねえ、もうちょっと食べた方がいいかも。退院できないよ。」 ミキちゃんに小さく耳打ちされて、しばらく黙りこくってしまった。 ミキちゃんは小学3年生。病棟に入って…

すう
4年前
94

ちょっと不幸くらいがちょうどいい

「ちょっと不幸なくらいがちょうどいいんだろう」。フラワーカンパニーズのボーカルが、いつしかそんなことを歌っていた。 いや、本当にそれ!全力で同意する。ちょっと不…

すう
3年前
5

アンチ京都言葉!

私がこの世で忌み嫌うもの。第一が飲み会。そして第二が京都言葉である。 「どすえ」とか「してはる」は、別に良い。むしろ好きだ。関ジャニ∞の丸山さんが使う京都弁、め…

すう
3年前
7

イオンの映画館にいるたった30人にも深い溝がある

以前、映画『ジョーカー』を観に行った時の話。 私は、主人公であるアーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)=ジョーカーに、めちゃめちゃ感情移入していた。 ジョ…

すう
3年前
8

「障害者には見えない」「自分も障害者みたいなもんだから」という言葉のナイフ

発達障害を持つ人たちのツイートで、たまにこんな意見を見かける。 『障害者には見えないよ、本当に障害者なの?と聞かれた。そう見えないように努力してきたんだよ。どう…

すう
3年前
12

自分に殺されるのが怖い

「死ぬのが怖い」ではない。「自分に殺される」のが怖い。 私は「自分が自分である」という感覚が薄い。男に動かされていると感じることが多いし、世界をシルバニアファミ…

すう
3年前
22

時間制限リリック①くだらない話でもしよう

※制限時間内に今の気持ちを作品っぽくする、時間制限リリック(私しかやってない)です。今回は20分。気が向いたら音をつけます※ 1 もうだめだな 頭がズンと重くなる …

すう
3年前
8

発達障害当事者、なぜか笑われたエピソードを分析してみるの巻

まあ、よく笑われるんです。私。自分では断じてふざけているつもりなんかないんだけどね。話している相手がプッと笑いだすと、「いや何で笑われたんだ!?」と、心中プチパ…

すう
3年前
24

私の考えた最強自殺防止法「年末旅行エンジョイ作戦」

このまま線路に身を投げこみたい。いつ自殺してもおかしくない。そんな最悪の毎日から救ってくれるのは、人でもなく、神でもない。旅行である。 旅行に行く予定を立て、実…

すう
3年前
24

スーパーで楽しげにカートを押す3人家族を見ると胸が苦しくなる

私にとっての桃源郷、ある人にとっては、当たり前の日常生活なんだよな。 スーパーに行くと、そう感じる。 スーパーには、色んな人がいる。ちらと目を配るだけでも、結構…

すう
3年前
15

母親を、「はるこさん」と呼ぶことにした

「お母さんと思うから、辛くなるんじゃないか?」 深夜0時。コンビニで買った焼き鳥(カワ・塩)を食べながら歩いていた私は、ふとそう思った。 彼氏とバイバイした後、家…

すう
3年前
17

親から離れて3ヶ月。過去の私におつかれさまを

一人暮らしをして、3ヶ月が経った。 4階立てビルから転げ落ちるほど、つまり、めちゃめちゃビッグな・劇的な変化があった。 ・「早く家に帰りたいな」と思えるようになっ…

すう
3年前
16

あの海を青いと思えるなら、それが豊かさだろう

『都会を風切る高級車なんかより、田舎を走る軽トラックの方が、僕には豊かに見える』 そう歌うのは、藍坊主のボーカル、hozzy。今回取り上げる『ラストソング』という曲…

すう
4年前
16

私も、あと2cmで、「無敵の人」だったから

『無敵の人予備軍』なるものがあるとしたら、私はかつて、その1人だった。 ▽「無敵の人」は、別のイキモノ・5月27日、青葉真司容疑者が逮捕された。 ・5月28日、川崎の…

すう
4年前
38

彼女が自傷する本当の目的を誰も知らない

『自傷』『リストカット』という言葉は、独特の湿度と色彩を帯びている。友人から「リスカしちゃった」と言われたら、おそらく「あっ…この人そういうことするんだ…」と引…

すう
4年前
38

マンガを禁止されていた#私を構成する5つのマンガ

我が家は、マンガ禁止だった。なぜなら、恋愛や性的表現が載っている可能性があるから。 「そんなん言うたらテレビにも映画にもぎょうさんあるやんけオカン!!!」とコテ…

すう
4年前
20
神様の声を聞いて便器に顔を突っ込んだJKが、ハッピー食いしん坊社会人になった話 #キナリ杯

神様の声を聞いて便器に顔を突っ込んだJKが、ハッピー食いしん坊社会人になった話 #キナリ杯

「ねえ、もうちょっと食べた方がいいかも。退院できないよ。」

ミキちゃんに小さく耳打ちされて、しばらく黙りこくってしまった。

ミキちゃんは小学3年生。病棟に入ってすぐ、名前を教えてくれた優しい女の子だ。

この子は見ていたんだ。夕食の時、わたしがサバの味噌煮のハシッコをちょびっとだけ飲み込んで、そーっと箸を置いていた所を。

「食事の量は看護師さんがチェックしてるの。ご飯全部食べないと、退院も、

もっとみる
ちょっと不幸くらいがちょうどいい

ちょっと不幸くらいがちょうどいい

「ちょっと不幸なくらいがちょうどいいんだろう」。フラワーカンパニーズのボーカルが、いつしかそんなことを歌っていた。

いや、本当にそれ!全力で同意する。ちょっと不幸なくらいが、丁度いい。

不幸のドン底は嫌だ。誰だって幸せを求めてる。でも、底抜けに幸せなのも嫌だ。だって失うことが怖いもん。

問題がある。今、私、あんまり不幸じゃない。不幸じゃないどころか、ちょっぴりどころじゃなく、わりとガッツリ幸

もっとみる
アンチ京都言葉!

アンチ京都言葉!

私がこの世で忌み嫌うもの。第一が飲み会。そして第二が京都言葉である。

「どすえ」とか「してはる」は、別に良い。むしろ好きだ。関ジャニ∞の丸山さんが使う京都弁、めちゃめちゃ萌える。

要するに、「遠回しの表現」「まわりくどい言い回し」が苦手なんですよね。いわゆる「ぶぶ漬けでもどう?(=そろそろ帰れ)」みたいな表現、とことん嫌いです。

なぜなら、わからないから。

自閉症スペクトラム、よく曖昧な表

もっとみる
イオンの映画館にいるたった30人にも深い溝がある

イオンの映画館にいるたった30人にも深い溝がある

以前、映画『ジョーカー』を観に行った時の話。

私は、主人公であるアーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)=ジョーカーに、めちゃめちゃ感情移入していた。

ジョーカーは、稼ぎの少ない道化師。緊張すると笑いだしてしまう病気にかかっている。心臓と精神を病んだ母親を看病しながら、コメディアンになりたいという夢を持っている。

しかし、物語はハッピーエンドへと歩まない。

ソーシャルワーカーのカウンセ

もっとみる
「障害者には見えない」「自分も障害者みたいなもんだから」という言葉のナイフ

「障害者には見えない」「自分も障害者みたいなもんだから」という言葉のナイフ

発達障害を持つ人たちのツイートで、たまにこんな意見を見かける。

『障害者には見えないよ、本当に障害者なの?と聞かれた。そう見えないように努力してきたんだよ。どうしてそれを理解してくれないの?』

この間、友人とこんな話をした。

『自分も障害者みたいなもんだから、ってさあ、じゃあ何で私には手帳があってあなたには無いの?って話だよね…。』

わかる。超わかる。

「えー、障害者に全然見えないですよ

もっとみる
自分に殺されるのが怖い

自分に殺されるのが怖い

「死ぬのが怖い」ではない。「自分に殺される」のが怖い。

私は「自分が自分である」という感覚が薄い。男に動かされていると感じることが多いし、世界をシルバニアファミリーのように感じたり、話している相手をマネキンのように思う時がある。

「自分は自分であり、他の何にも動かされない」という感覚は当たり前のものらしいが、私にはそれがない。限りなく生きている実感を得る日もあるけれど、次の日には、私というもの

もっとみる
時間制限リリック①くだらない話でもしよう

時間制限リリック①くだらない話でもしよう

※制限時間内に今の気持ちを作品っぽくする、時間制限リリック(私しかやってない)です。今回は20分。気が向いたら音をつけます※

1

もうだめだな 頭がズンと重くなる

良いことも震えたことも それなりにあったはずなのに

液が漏れて 球が縮んで 遠くへ飛ばされてしまう

茹だるようなこの夏の匂いしかわからない

これで何回目だ?気付いたらすぐ生きるのがしんどいね

嬉しかったこと 涙が出たこと 

もっとみる
発達障害当事者、なぜか笑われたエピソードを分析してみるの巻

発達障害当事者、なぜか笑われたエピソードを分析してみるの巻

まあ、よく笑われるんです。私。自分では断じてふざけているつもりなんかないんだけどね。話している相手がプッと笑いだすと、「いや何で笑われたんだ!?」と、心中プチパニックになることも多い。

そこで、記憶にある「笑われたエピソード」を6つ思い返してみた。

能力不足が原因とか、見下されるとか、そういうのは悲しいから抜きで。ちょっぴり面白いハッピー編!

ついでに、ポンコツなりの分析も添えてね!

①史

もっとみる
私の考えた最強自殺防止法「年末旅行エンジョイ作戦」

私の考えた最強自殺防止法「年末旅行エンジョイ作戦」

このまま線路に身を投げこみたい。いつ自殺してもおかしくない。そんな最悪の毎日から救ってくれるのは、人でもなく、神でもない。旅行である。

旅行に行く予定を立て、実際にレストランやホテルの予約を入れる。胸躍るような、楽しい未来の予定を作る。そうすれば、「この旅行行くまでは、死ねないな…」という気持ちが、ちょっぴり顔を出してくる。

それだけじゃないぜ。そのくらいじゃ自殺の意思は揺るがないだろう。もう

もっとみる
スーパーで楽しげにカートを押す3人家族を見ると胸が苦しくなる

スーパーで楽しげにカートを押す3人家族を見ると胸が苦しくなる

私にとっての桃源郷、ある人にとっては、当たり前の日常生活なんだよな。

スーパーに行くと、そう感じる。

スーパーには、色んな人がいる。ちらと目を配るだけでも、結構面白いもんだ。手始めは、ホットケーキミックスを買いにきた私。お酒コーナーでうろうろしているおじさん。覚束ない足取りでカードを押すおばあちゃん。そして、楽しげにカートを押す、3人家族。

この「楽しげにカートを押す、3人家族」が、一番キツ

もっとみる
母親を、「はるこさん」と呼ぶことにした

母親を、「はるこさん」と呼ぶことにした

「お母さんと思うから、辛くなるんじゃないか?」

深夜0時。コンビニで買った焼き鳥(カワ・塩)を食べながら歩いていた私は、ふとそう思った。

彼氏とバイバイした後、家に帰りたくなくて、マックで粘っていた。そんなに好きじゃないアイスコーヒーを飲みながら大学の課題をやる気なくポチポチ片付け、最寄駅のセブンイレブンで焼き鳥を買い、モソモソ食べながら家まで歩いていた。

帰りたくないなあ…どうしてこんな状

もっとみる
親から離れて3ヶ月。過去の私におつかれさまを

親から離れて3ヶ月。過去の私におつかれさまを

一人暮らしをして、3ヶ月が経った。

4階立てビルから転げ落ちるほど、つまり、めちゃめちゃビッグな・劇的な変化があった。

・「早く家に帰りたいな」と思えるようになった。

(今までは、「どうしても家に帰りたくないな」と思っていた。)

・自炊するご飯が、すごく美味しい。

(高校の初め以来、ほとんど母親の料理を食べていなかった&台所に立つことは許されていなかった。炊き立ての白米がこんなに美味しい

もっとみる
あの海を青いと思えるなら、それが豊かさだろう

あの海を青いと思えるなら、それが豊かさだろう

『都会を風切る高級車なんかより、田舎を走る軽トラックの方が、僕には豊かに見える』

そう歌うのは、藍坊主のボーカル、hozzy。今回取り上げる『ラストソング』という曲の、作詞・作曲者でもある。

中学生の時、藍坊主にハマった。「歌詞」「ポエム」なんて枠に収まりきらない、エッセイのようでもあり、小説のようでもある言葉たち。そして、それに劣らぬ音の粒子。藍坊主の音楽は、全てが綿密に計算し尽くされた映画

もっとみる
私も、あと2cmで、「無敵の人」だったから

私も、あと2cmで、「無敵の人」だったから

『無敵の人予備軍』なるものがあるとしたら、私はかつて、その1人だった。

▽「無敵の人」は、別のイキモノ・5月27日、青葉真司容疑者が逮捕された。

・5月28日、川崎の大量殺傷事件から1年が経った。

36人が亡くなった京都アニメーションスタジオの放火殺人事件。そして、18人の負傷者を出した川崎市登戸通り魔事件。どちらの事件も、犯人の残忍な犯行とその犠牲者の多さが特徴的だ。世の中を震撼させた。

もっとみる
彼女が自傷する本当の目的を誰も知らない

彼女が自傷する本当の目的を誰も知らない

『自傷』『リストカット』という言葉は、独特の湿度と色彩を帯びている。友人から「リスカしちゃった」と言われたら、おそらく「あっ…この人そういうことするんだ…」と引いてしまう人が多いんじゃないかな。

ネットに蔓延っていた「メンヘラ」という蔑称は、いつの間にか日常にも浸透した。そういう類の言葉を使う種類の人と、私は深い関係にならない。でも「メンヘラじゃんw」「いやメンヘラか笑」というセリフは、やっぱり

もっとみる
マンガを禁止されていた#私を構成する5つのマンガ

マンガを禁止されていた#私を構成する5つのマンガ

我が家は、マンガ禁止だった。なぜなら、恋愛や性的表現が載っている可能性があるから。

「そんなん言うたらテレビにも映画にもぎょうさんあるやんけオカン!!!」とコテコテ関西弁でツッコめばマンガを読む許可を取れたのかもしれないが、当時はそこまで深く考えておらず、本ばかり読んでいた。そもそも本が大好きだったから、アタイはマンガを読みたいんや!という情熱も無かった。あたしんちの1巻だけはなぜか家にあって、

もっとみる