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自閉症スペクトラム&境界パーソナリティ構造〜統合失調症、23です。かさばる荷物を、言語…

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自閉症スペクトラム&境界パーソナリティ構造〜統合失調症、23です。かさばる荷物を、言語化することで、想い出に変えています!つい@6_zk4

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神様の声を聞いて便器に顔を突っ込んだJKが、ハッピー食いしん坊社会人になった話 #キナリ杯

「ねえ、もうちょっと食べた方がいいかも。退院できないよ。」 ミキちゃんに小さく耳打ちされて、しばらく黙りこくってしまった。 ミキちゃんは小学3年生。病棟に入ってすぐ、名前を教えてくれた優しい女の子だ。 この子は見ていたんだ。夕食の時、わたしがサバの味噌煮のハシッコをちょびっとだけ飲み込んで、そーっと箸を置いていた所を。 「食事の量は看護師さんがチェックしてるの。ご飯全部食べないと、退院も、外出も、できないんだよ。ソチニューインじゃなくても。」 ミキちゃんは、小学生と

    • ちょっと不幸くらいがちょうどいい

      「ちょっと不幸なくらいがちょうどいいんだろう」。フラワーカンパニーズのボーカルが、いつしかそんなことを歌っていた。 いや、本当にそれ!全力で同意する。ちょっと不幸なくらいが、丁度いい。 不幸のドン底は嫌だ。誰だって幸せを求めてる。でも、底抜けに幸せなのも嫌だ。だって失うことが怖いもん。 問題がある。今、私、あんまり不幸じゃない。不幸じゃないどころか、ちょっぴりどころじゃなく、わりとガッツリ幸せなのだ。 仕事は上手くやれている。いや、嘘かな。正確に記すと、ミスばっかりだ

      • アンチ京都言葉!

        私がこの世で忌み嫌うもの。第一が飲み会。そして第二が京都言葉である。 「どすえ」とか「してはる」は、別に良い。むしろ好きだ。関ジャニ∞の丸山さんが使う京都弁、めちゃめちゃ萌える。 要するに、「遠回しの表現」「まわりくどい言い回し」が苦手なんですよね。いわゆる「ぶぶ漬けでもどう?(=そろそろ帰れ)」みたいな表現、とことん嫌いです。 なぜなら、わからないから。 自閉症スペクトラム、よく曖昧な表現が苦手と言われます。私も本当に曖昧な表現が苦手。なんなら、代名詞がわからない。

        • イオンの映画館にいるたった30人にも深い溝がある

          以前、映画『ジョーカー』を観に行った時の話。 私は、主人公であるアーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)=ジョーカーに、めちゃめちゃ感情移入していた。 ジョーカーは、稼ぎの少ない道化師。緊張すると笑いだしてしまう病気にかかっている。心臓と精神を病んだ母親を看病しながら、コメディアンになりたいという夢を持っている。 しかし、物語はハッピーエンドへと歩まない。 ソーシャルワーカーのカウンセリングと向精神薬の打ち切り。若者に袋叩きにされ、看板の弁償を求められ、職場からは

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        神様の声を聞いて便器に顔を突っ込んだJKが、ハッピー食いしん坊社会人になった話 #キナリ杯

          「障害者には見えない」「自分も障害者みたいなもんだから」という言葉のナイフ

          発達障害を持つ人たちのツイートで、たまにこんな意見を見かける。 『障害者には見えないよ、本当に障害者なの?と聞かれた。そう見えないように努力してきたんだよ。どうしてそれを理解してくれないの?』 この間、友人とこんな話をした。 『自分も障害者みたいなもんだから、ってさあ、じゃあ何で私には手帳があってあなたには無いの?って話だよね…。』 わかる。超わかる。 「えー、障害者に全然見えないですよー、本当ですかー?」なんて言われたら、「マジっすよー」と愛想笑いをしながらコメカ

          「障害者には見えない」「自分も障害者みたいなもんだから」という言葉のナイフ

          自分に殺されるのが怖い

          「死ぬのが怖い」ではない。「自分に殺される」のが怖い。 私は「自分が自分である」という感覚が薄い。男に動かされていると感じることが多いし、世界をシルバニアファミリーのように感じたり、話している相手をマネキンのように思う時がある。 「自分は自分であり、他の何にも動かされない」という感覚は当たり前のものらしいが、私にはそれがない。限りなく生きている実感を得る日もあるけれど、次の日には、私というものが息を潜めて隠れてしまうのだ。 だから、もはや、希死念慮なのかどうか、わからな

          自分に殺されるのが怖い

          時間制限リリック①くだらない話でもしよう

          ※制限時間内に今の気持ちを作品っぽくする、時間制限リリック(私しかやってない)です。今回は20分。気が向いたら音をつけます※ 1 もうだめだな 頭がズンと重くなる 良いことも震えたことも それなりにあったはずなのに 液が漏れて 球が縮んで 遠くへ飛ばされてしまう 茹だるようなこの夏の匂いしかわからない これで何回目だ?気付いたらすぐ生きるのがしんどいね 嬉しかったこと 涙が出たこと みるみる凍ってく ひねり出してもたたき込んでもいつもこの自分 毎日顔見るんだ

          時間制限リリック①くだらない話でもしよう

          発達障害当事者、なぜか笑われたエピソードを分析してみるの巻

          まあ、よく笑われるんです。私。自分では断じてふざけているつもりなんかないんだけどね。話している相手がプッと笑いだすと、「いや何で笑われたんだ!?」と、心中プチパニックになることも多い。 そこで、記憶にある「笑われたエピソード」を6つ思い返してみた。 能力不足が原因とか、見下されるとか、そういうのは悲しいから抜きで。ちょっぴり面白いハッピー編! ついでに、ポンコツなりの分析も添えてね! ①史上最悪の笑われエピソード 元アルバイト先の飲み会に行った時の話だ。私が異動して

          発達障害当事者、なぜか笑われたエピソードを分析してみるの巻

          私の考えた最強自殺防止法「年末旅行エンジョイ作戦」

          このまま線路に身を投げこみたい。いつ自殺してもおかしくない。そんな最悪の毎日から救ってくれるのは、人でもなく、神でもない。旅行である。 旅行に行く予定を立て、実際にレストランやホテルの予約を入れる。胸躍るような、楽しい未来の予定を作る。そうすれば、「この旅行行くまでは、死ねないな…」という気持ちが、ちょっぴり顔を出してくる。 それだけじゃないぜ。そのくらいじゃ自殺の意思は揺るがないだろう。もう少し詳細に描写すると、 ①小説やドラマ、映画などの「何かに触れて劇的に自分が変

          私の考えた最強自殺防止法「年末旅行エンジョイ作戦」

          スーパーで楽しげにカートを押す3人家族を見ると胸が苦しくなる

          私にとっての桃源郷、ある人にとっては、当たり前の日常生活なんだよな。 スーパーに行くと、そう感じる。 スーパーには、色んな人がいる。ちらと目を配るだけでも、結構面白いもんだ。手始めは、ホットケーキミックスを買いにきた私。お酒コーナーでうろうろしているおじさん。覚束ない足取りでカードを押すおばあちゃん。そして、楽しげにカートを押す、3人家族。 この「楽しげにカートを押す、3人家族」が、一番キツい。なぜなら、とても幸せそうで、とても楽しそうだから。 そして、それは、私が人

          スーパーで楽しげにカートを押す3人家族を見ると胸が苦しくなる

          母親を、「はるこさん」と呼ぶことにした

          「お母さんと思うから、辛くなるんじゃないか?」 深夜0時。コンビニで買った焼き鳥(カワ・塩)を食べながら歩いていた私は、ふとそう思った。 彼氏とバイバイした後、家に帰りたくなくて、マックで粘っていた。そんなに好きじゃないアイスコーヒーを飲みながら大学の課題をやる気なくポチポチ片付け、最寄駅のセブンイレブンで焼き鳥を買い、モソモソ食べながら家まで歩いていた。 帰りたくないなあ…どうしてこんな状態なんだろ…。考えているうちに、気付いた。 私、「お母さんなら、◯◯してくれる

          母親を、「はるこさん」と呼ぶことにした

          親から離れて3ヶ月。過去の私におつかれさまを

          一人暮らしをして、3ヶ月が経った。 4階立てビルから転げ落ちるほど、つまり、めちゃめちゃビッグな・劇的な変化があった。 ・「早く家に帰りたいな」と思えるようになった。 (今までは、「どうしても家に帰りたくないな」と思っていた。) ・自炊するご飯が、すごく美味しい。 (高校の初め以来、ほとんど母親の料理を食べていなかった&台所に立つことは許されていなかった。炊き立ての白米がこんなに美味しいとは。) ・清潔な部屋は、とても心地が良い。 (今までは、自分のテリトリー以

          親から離れて3ヶ月。過去の私におつかれさまを

          あの海を青いと思えるなら、それが豊かさだろう

          『都会を風切る高級車なんかより、田舎を走る軽トラックの方が、僕には豊かに見える』 そう歌うのは、藍坊主のボーカル、hozzy。今回取り上げる『ラストソング』という曲の、作詞・作曲者でもある。 中学生の時、藍坊主にハマった。「歌詞」「ポエム」なんて枠に収まりきらない、エッセイのようでもあり、小説のようでもある言葉たち。そして、それに劣らぬ音の粒子。藍坊主の音楽は、全てが綿密に計算し尽くされた映画である。 さあ、豊かさは何か?を考えてみよう。『ラストソング』を聴きながら。

          あの海を青いと思えるなら、それが豊かさだろう

          私も、あと2cmで、「無敵の人」だったから

          『無敵の人予備軍』なるものがあるとしたら、私はかつて、その1人だった。 ▽「無敵の人」は、別のイキモノ・5月27日、青葉真司容疑者が逮捕された。 ・5月28日、川崎の大量殺傷事件から1年が経った。 36人が亡くなった京都アニメーションスタジオの放火殺人事件。そして、18人の負傷者を出した川崎市登戸通り魔事件。どちらの事件も、犯人の残忍な犯行とその犠牲者の多さが特徴的だ。世の中を震撼させた。 ニュースを見て心を痛めたあの日から、もう、こんなにも月日が経った。ふと、「青葉

          私も、あと2cmで、「無敵の人」だったから

          彼女が自傷する本当の目的を誰も知らない

          『自傷』『リストカット』という言葉は、独特の湿度と色彩を帯びている。友人から「リスカしちゃった」と言われたら、おそらく「あっ…この人そういうことするんだ…」と引いてしまう人が多いんじゃないかな。 ネットに蔓延っていた「メンヘラ」という蔑称は、いつの間にか日常にも浸透した。そういう類の言葉を使う種類の人と、私は深い関係にならない。でも「メンヘラじゃんw」「いやメンヘラか笑」というセリフは、やっぱり聞いたことがある。胸がチクっとする。 私は自傷歴約7年の中堅です(出来ればOG

          彼女が自傷する本当の目的を誰も知らない

          マンガを禁止されていた#私を構成する5つのマンガ

          我が家は、マンガ禁止だった。なぜなら、恋愛や性的表現が載っている可能性があるから。 「そんなん言うたらテレビにも映画にもぎょうさんあるやんけオカン!!!」とコテコテ関西弁でツッコめばマンガを読む許可を取れたのかもしれないが、当時はそこまで深く考えておらず、本ばかり読んでいた。そもそも本が大好きだったから、アタイはマンガを読みたいんや!という情熱も無かった。あたしんちの1巻だけはなぜか家にあって、それは3回くらい読んだけど。 高校生になると、ネットカフェが大好きになった。な

          マンガを禁止されていた#私を構成する5つのマンガ