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【短編】恋愛審判員制度:前半
○会社・執務室(夜)
20席くらいある執務室でシュウジ(28)とケーコ(27)を含め3人ほど働いている。
シュウジはデスクを片付け始めていて、ケーコは不機嫌そうにパソコンで作業している。
ケーコ「なんでこんな‥」
シュウジが不機嫌そうなケーコを見ながらダッフルコートに袖を通す。社員「おつかれ〜っす。もうこんな時間かよ。」
社員が席から立ち執務室を出ていく。
ケーコ「おつかれさまでーす
ねずみの中には人がいる.最終話
「だれだ、お前は?」
パレードはテーマパークの閉園前、夕方の日が沈みかけようとしているタイミングで行われる。実は、パレード開始時刻はそれほど正確に決まっていない。パレードには複数キャラクターが同時に出演するため、キャラの誰かがイベントに捕まっていると、一テーマパーク、一キャラクターの原則があるため、その分、微妙にパレード開始のタイミングはずれる。なので、だいたい日が暮れるくらいに始まる、という
ねずみの中には人がいる.4
「PK合戦」
社員専用口をトシさんと二人で歩きながら、更衣室エリアへ向かう。ぼくは、歩いている途中、今日あった出来事をトシさんに話していた。お城でのシゲさんのひどい仕打ち、フードコートであった学生に手をあげたこと、そしてその問題が夢の頭脳、貘狩によって、おそらく揉み消されたであろうこと、を伝えた。
「そうかぁ。よく、そいつのこと殴ってくれたな。おれ、スッとしたよ。」
トシさんから、そう
ねずみの中には人がいる.3
「無知との遭遇」
社員専用口が閉じられる前には既に、ぼくはシゲさんのむなぐらを掴んでいた。
「おまえ、良い加減にしとけよ、まじで。」
ドスの効いたぼくの低い声が響いた。はたから見れば、世界的有名なカップルキャラクターが彼女にDVをしているシーンにしか見えない。シゲさんの体は壁に押し付けられ、足元が微かに宙に浮いていた。
はっとぼくは気づく。スタッフ数名がぼくを後ろから止めようとしているこ
#ジェットコースター観賞その1
ジェットコースター観賞とは
ある一つの映画の楽しみ方。
それはA級映画を見終わった後にB級を見ること。
想像を絶するクオリティの差が私を襲う。
【A級ホームズ名探偵最後の事件】
ロードオブザリングのガンダルフで有名な
イアン・マッケラン主演。
晩年のホームズが現役最後の事件を老いていく
自分の記憶をもとに解いていく、知的で切ない物語。
殺意なき毒が私の心に広がった。
詩的な表現が素敵な作品。