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ポップカルチャーは裏切らない

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”好きなものを好きだと言う"を基本姿勢に、ライブレポート、ディスクレビュー、感想文、コラムなどを書いている、本noteのメインマガジン。
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2020年6月の記事一覧

2020.06.26 HINA-MATSURI 2020

2020.06.26 HINA-MATSURI 2020

2020年3月3日に開催予定だった、ベーシスト日向秀和を中心したセッション系イベントHINA-MATSURI 2020。公演中止となっていたが、この度オンライン版で復活。こういうレアイベントを福岡で観れる喜びはすさまじい。ぴあさんに感謝。ひなっちも後半は「HINA-MATSURI」というより「PIA-MATSURI」と言っていたし。ちなみに、7/5までアーカイブ配信中。今からでも楽しめるイベントだ

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ハイバイ「て」「夫婦」(2018)

ハイバイ「て」「夫婦」(2018)

岩井秀人が主宰する劇団・ハイバイの作品がインターネット上で期間限定で配信されている。6月は「て」と「夫婦」という2作品が6/30まで配信中。どちらも、岩井氏本人の体験した実話をベースとした家族の物語である。

岩井氏の経歴、wikipediaをちら見するだけでも胃痛がしてきて深く知ろうとしてこなかったのだけど、この2作品を観ると否応なしに彼の置かれてきた環境を知ることが出来るし、私演劇と称される岩

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[Real Sound寄稿記事]UNISON SQUARE GARDEN、アルバム収録バラードにも宿るバンドのブレない姿勢

[Real Sound寄稿記事]UNISON SQUARE GARDEN、アルバム収録バラードにも宿るバンドのブレない姿勢

Real Soundに15回目の寄稿をしました。今月4本目。今回はUNISON SQUARE GARDENのサブスク解禁記念記事。切り口を色々と頑張ったのですが、ユニゾンには珍しいバラード曲を4曲ピックアップしながら、バンドの歩みとか全7枚のアルバムの歴史をそれとなく振り返るような内容に仕上げた。

「夢が覚めたら(at that river)」の元ネタが映画で、それが「ラ・ラ・ランド」なのでは、

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6月に観た旧作映画で良かった4作

6月に観た旧作映画で良かった4作

孤狼の血(2018)

評判はかねがね、といったところだったけど超面白かった。無茶苦茶な筋書きなんだけど、意外と最後はそういう方面に持っていくんだ?!ってところも含め、"任侠"の映画ってことなんですかね!刑事モノなんだけどな、、白石和彌監督の大笑いが聴こえてきそうなバイオレンスのオンパレードなのだけど、受け手としての松坂桃李の良さが存分に詰まっていた。続編もあるそうだし、そこでまた違う桃李を見せて

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オンラインライブを観た①(眉村ちあき×突然少年/菅原卓郎/Maison book girl)

オンラインライブを観た①(眉村ちあき×突然少年/菅原卓郎/Maison book girl)

6.23 がんばろうぜライブハウス!眉村ちあき×突然少年 無観客生配信2マンライブ(アーカイブ6/26迄)

次々と配信されるオンラインライブ、選択基準として“実際あったら行く”というのを設けてるけど、その点で迷いなく行きたかったやつ。同い年という2組、どちらもエナジー吹っ飛ばし系だし、この状況で是非観たかった。

突然少年はアジカンとの対バンで観る予定だったけどそれも延期になったので待望。いつ見

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UNISON SQUARE GARDEN、僕なりの16曲

UNISON SQUARE GARDEN、僕なりの16曲

ユニゾン、ようやくのサブスク解禁である。全作品既に聴いてるから別にいいだろうという話ではない。このプレイリストのここにユニゾンがいたら!と思うことばかりであった。今回、オリジナルアルバムのサブスク解禁を祝し、MVなしのアルバム収録曲のみでベストアルバムを組んだ。16周年にちなみ16曲。曲目はリリース順だけど、曲順は工夫してみている。

1.クローバー
1stアルバムを締めくくる、純粋さへの強い祈り

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2020.06.21 sora tob sakana LAST TOUR -夜の部- @福岡evoL by GRANDMIRAGE

2020.06.21 sora tob sakana LAST TOUR -夜の部- @福岡evoL by GRANDMIRAGE

先週までの猛烈な湿気はどこへやら。とっくに夏の扉を開け放ったかのような快晴が続く。天神の街には明らかに人の数が増えた。まだまだ油断ならない気持ちはあるけれど、今日ばかりは昂りが勝っている。なんと言っても113日ぶりのライブ。ここ数年はほぼ毎週のように様々なライブに行っていたし、おそらく最も楽しんできた趣味。それを4ヶ月近く封じられる恐ろしさったらない。兎角、心待ちにしていた日。

そんな記念すべき

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[Real Sound寄稿記事][Alexandros]、go!go!vanillas、Base Ball Bear……リモートセッションによって生まれた過去曲の新たな表情

[Real Sound寄稿記事][Alexandros]、go!go!vanillas、Base Ball Bear……リモートセッションによって生まれた過去曲の新たな表情

Real Soundに14回目の寄稿をしました。最近は題材の採用率が高くてうれしいかぎり。今回は、このタイミングではないと生まれなかったであろう、バンドのリモートセッションによる過去曲リアレンジ集。[Alexandros]のリモート制作アルバム『Bedroom joule』、go!go!vanillasのリモートライブセッション集、『ドントストップザミュージック』、そしてBase Ball Bea

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2020.06.20 [Alexandros] 「Party in ur Bedroom」@my bedroom

2020.06.20 [Alexandros] 「Party in ur Bedroom」@my bedroom

6/20に開催された[Alexndros]のオンラインライブを観た。ドロスはフェスでは何度も観たことあるけど、単独公演には行ったことがない。ワンマンはチケットが獲りづらいバンドのがっつりとしたライブを観れるのもライブ配信の強みだろう。更にいえば、先行配信されていた過去曲のBedroom ver.がとてつもなく良かったので、それを聴けるんだろうという強い願いもあった。

タイトルを体現すべくベッドで

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オンラインライブを観ている

オンラインライブを観ている

コロナ禍で思い知ったのが、自分の愛するポップカルチャーというのは、世界/社会的な視点に立った時にこんなにも小さく扱われるものなのか、ということだった。自分の人生においては、暮らしの中心にあり、生活の糧であったライブを観に行くという営みも、あっという間に日々から消え去った。

個人的に2020年4月から仕事が忙しくなってきたので、こういうタイミングでライブに行けなくなるのだいぶキツいなぁと落ちかけて

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マーベル・シネマティック・ユニバースを巡ってきた

マーベル・シネマティック・ユニバースを巡ってきた

いつか観たいと思い続けてきたマーベル・シネマティック・ユニバース、通称MCU作品たち。人生においてもうここしかないだろうというSTAY HOME期間を主体にして所謂"フェイズ3"まで、つまり"インフィニティ・サーガ"の完結作「スパイダーマン ファーフロムホーム」までを全て観たのだけど、これを観ずに今まで過ごしてきたのか、、となる特別な面白さがあった。本稿では、フェーズごとにだらだらとその好きポイン

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ライブを観るということ

ライブを観るということ

6月21日に、113日ぶりにライブを観に行く。sora tob sakanaというアイドルグループのラストツアー福岡公演。その情報ページにはこんな文言がある。

※開場・開演時間および出演者は変更となる場合がございます。予めご了承ください。
※整理番号順入場
※全自由 着席観覧(予定)
※再入場不可
※鑑賞方法に関するお願いや最新情報は、公式HP・公式SNSにてご確認をお願い致します。
※事情によ

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[Real Sound寄稿記事]UNISON SQUARE GARDEN、“MVなしアルバム曲”が人気投票で愛された理由

[Real Sound寄稿記事]UNISON SQUARE GARDEN、“MVなしアルバム曲”が人気投票で愛された理由

Real Soundに13回目の寄稿をしました。UNISON SQUARE GARDENが7/15開催予定の配信ライブに向けて、セトリの参考にするための“ライブで聴きたい曲”人気投票を行っており、その結果がなかなかの強度のあるもので、ファンからしてみればかなりグッとくるものだったので、“MVなしアルバム曲”の支持理由を中心に勝手に考察しまくった、いつになく妄言中心な記事です。

本当にあくまで、”

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なんとなく、今日は音声で。ニコニコ動画で有料配信中の「ラストフラワーズ」についての感想。涙ぐんだ直後だから鼻声というわけではなく、常に鼻声です。ちょっと笑ってますが1人で笑ってるわけではないヨ

https://sp.ch.nicovideo.jp/shinkansen/video/so36892815