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創作

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僕の大切な友達が 言った 「毎日1話書いて1000話まで行ったら 面白い事が起こるよ 俺も毎日1つ作品を作って 1000作った後に 実際そーなったし だから 誰が何を言おうが 1… もっと読む
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2021年10月の記事一覧

【純血日本人とは】 #871

【純血日本人とは】 #871

待たしたのかもしれないし
待たされたのかもしれない

そんなタイミングで僕は生まれた

日本の少子化問題のピークに生まれたのが僕だった

どういう事?

日本は2000年代以降少子化のスピードは右肩上がりで早まり
僕が生まれる10年ほど前から
政府は日本国籍という物が消滅してしまう事を恐れ
世界中の人々を日本に取り込んだ
何人であろうとも日本で住みたいと言ったならば
簡単に日本人になれた
その代わ

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【おじさんと僕】 #870

【おじさんと僕】 #870

僕は内臓に重い疾患を抱えていて障害者の認定もされているんだけど
見た目には全く分からず
若いからという事で余計に健康だと思われまう

しかし
普通の人より疲れやすく
できれば電車やバスなんかでも
いつもという訳じゃないのだけど
座らせてほしいなと思う時がある

でもこんな見た目なので

「席を空けて下さい」とか
「席を代わって下さい」とか
よう言わんし

ある日なんか
もの凄くしんどくて
電車のド

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【心のスイッチ】 #869

【心のスイッチ】 #869

僕が初めて女の人とお付き合いしたのは高校生の頃だった

僕は男子校に行っており
近くには何故か四つも女子校があった
だからそのどれかの女子校の生徒とお付き合いする同級生も少なくなかった

僕もその内の一人

ある日
学校最寄りの駅の改札を出ると
女の子がこちらへ向かって来た

その時はあっクラスメイトに手紙を渡しといてってお願いされるんやろなと
そう思った

何故そう思ったかと言うと
僕のクラスメ

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【恋上手】 #868

【恋上手】 #868

若き時

私は誰の物にもなりませんから
そう男どもをかわしている内に
気が付いたら
周りの女友達は皆結婚して
幸せな毎日を送っていた

私はいつしか誰からも言い寄られず
枯れた女になり
心の奥底では
私をさらって
そう思うも年を重ね

50を過ぎた頃
昔の女たちは
バッタバッタと離婚して行った

私はリバイバルのように
またモテだした

そして
調子に乗って

「私は誰の物にもならないのよ」

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【自分なりの幸せ探しに失敗した人】 #867

【自分なりの幸せ探しに失敗した人】 #867

人の噂とか裏切りとかケンカとか
そーいうの嫌なんだよ

最初はまともに会社勤めしていたんだ
若手エースとまでは行かないけど
そこそこの成績を出していた

後まぁまぁ男前だったので
女子からはモテたりしていた

順調な大人ライフを送ってたんだけど

僕の唯一の弱点
それはメンタルの弱さだと思う
人を平気で傷付けるサディステックな所があるくせに
自分の事となるとガラスのハートで
ちょっとでも嫌な事を聞

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【快物】 #866

【快物】 #866

どうしても買い物が止められない
そういう病気があるのだ

私の実家はかつて裕福であった
父親が優秀な訳ではない
母親の父
私からすると祖父が病院を経営しており
相当お金を持っていた
祖父は田舎の商店の子でそれ程裕福では無かった
だから必死に勉強し努力をして
病院をその当時経営していた医院長の一人娘と結婚して後を継いだ

私の母親は祖父から何でも買って貰えた
そのせいで贅沢癖が身に付き
娘である私に

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【片隅に生まれて】#865

【片隅に生まれて】#865

私の住んでいる所は大変な田舎で
バス停までも歩いて40分ほどかかる
1番近い家でも100m近く離れている

同じ集落には家が5軒だけ

だから学校に通うにも1時間半ほどかかる

人が少な過ぎる

休みの日に街まで遊びに行くにも
自転車で20分
駅に1時間に一本の汽車にのり
三つ目の駅で急行に乗り換えて1時間50分ほどかかる

要するに2時間かかる
最終電車も早く19時迄には街を出ないといけない

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【理屈っぽい物理男】 #864

【理屈っぽい物理男】 #864

いつも過去を僕は見ている
何とかして今の君を見たい
でもどうしても出来ないんだ

何度やっても無理だ
僕は過去の君しか見つめる事が出来ない

そうなんだよ

いくら速度が早く1秒間に地球を7周半する光の速さでも結局のところ
タイムラグが生まれてしまって
結果
僕が今見ているであろう君の顔は
今の君では無くて
一億分の一秒前の君でしかないんだ
もう見た瞬間には君は
一億分の一秒先に進んでしまっている

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【女優】 #863

【女優】 #863

普通でありたい
普通に過ごしていたい
そう思っている

しかし
ある部分ではPTSDというのか
トラウマというのか
ネガティヴに引きずっている部分がある

私は若気の至りで
20代前半に1年間だけ
アダルトビデオで女優をしていた
いわゆるAV女優

最初は些細な事が始まりだった
ホントの女優になりたくて
オーディションを受けまくっていたけど
どれも落選

もう諦めないとダメかなと思っていた時に運良

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【えにしに勝るモノは無し】 #862

【えにしに勝るモノは無し】 #862

ある日突然僕は家から出られなくなった

いつものように仕事に行こうと身支度をして朝ごはんを食べて
出かける準備をして玄関で靴を履きさぁ出勤しようと思ったら
急に気分が悪くなって動けなくなってしまった

うずくまっていると後ろからお母さんが
「ヤッちゃんどうしたの?」
そう言ってきたが僕は声が出せなかった
額からは脂汗がにじみ出て目眩がした

「ヤッちゃんしんどいの?
さっき迄普通だったじゃないの

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【心の奥に咲く花】 #861

【心の奥に咲く花】 #861

僕には10年ぶりに結婚して2度目の妻が居たのだが
1年半で別れてしまった

何というか
結局するまでは全くそんな感情は無かったのだが
何故か結婚してみたら
やたらと最初の妻の事ばかり思い出す

最初は思い出すばかりだったのだが
次第にその存在感は大きくなり
これは何処かで前の妻と今の妻を比べてしまっているのかしらと思っていた

でも時が経つと共に違う感情が芽生え始めた

前の妻に会いたいんだ
自分

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【レジの少女】 #860

【レジの少女】 #860

最近恋が分からないんだ

可愛いなって思う人は沢山居る

けれども
そうは思うけれども恋をした
という感じでは無い

一応はその人とお付き合いしたらどうなるんだろうって想像とかはして見るんだけど
想像してみたら
うぅ〜んってなる

比較対象には以前お付き合いしていた人などで行うのだが
妥協しても良いところと
妥協したくなちところがあるので
今のところ妥協したくないところで皆引っかかり
僕の選考の中

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【評価というマウント】 #859

【評価というマウント】 #859

僕はファション業界に憧れて販売員になった頃の事をふと思い出した

専門学校とか行ってデザインとか縫製の勉強も考えたんだけど
僕には合ってないかなって思って
どちらかと言うと洋服好きだけどファションビジネスに興味があったから作る方はちょっと違うかなぁってね
そう思ったんだ

大卒でそこそこのアパレル会社に就職できた
僕は百貨店でスーツを販売している

今の世の中は百貨店でスーツを買う人は減り
皆ファ

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【ラジオにて】 #858

【ラジオにて】 #858

昨日クルマを運転している時に面白いメッセージを読んでいた

"だいたい私は食事の仕方でその人の性格をほぼ把握できます

食べ物で好き嫌いの無い人は人に対しても好き嫌いが無い
好き嫌いが多い人は人の好き嫌いが多い人
食事の仕方が綺麗な人は人付き合いも綺麗な人
などだいたい食事をすれば分かります"

というメッセージを女性が読み上げていた
すると年上であろう相手役の男性は

「たくさん食べる人はどんな

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