ヤマヒデヤ
僕の大切な友達が 言った 「毎日1話書いて1000話まで行ったら 面白い事が起こるよ 俺も毎日1つ作品を作って 1000作った後に 実際そーなったし だから 誰が何を言おうが 1000話まで描こう」 そう言ってくれたのに 僕は周りの色々な声が 煩わしくて 500話で止めてしまった それから数年後 その友達は 突然 この世の中から 消えてしまった 今日が彼との特別な日 という訳では無いが 何となく 「続きをやれよ」 と 言われたような気がした また 毎日1話の創作活動を してみるのも ええのかもしれない 書けなくなって 旅に出て その後 この土地に 引っ越してきて 何かが 変わった気にさせて 初めてみるのも ええかもしれないなと ふと そーおもった 今日でした ありがとう ブタ ほな!
はるか大昔 マリアという娼婦が居ました とても貧しく そういう仕事でしか生きていくことができませんでした この頃はまだ女性の地位が低過ぎた 今のように避妊具など一般にはありません そのままで性行為をする訳ですから 一番怖いのは性病ですね しかしラッキーな事にマリアは性病にはかからなかった その代わり 誰の子供か分からない赤子を身ごもった それを知った常連客であった 大工のヨセフは言った 「その子は俺の子供の可能性も高いから 俺ん所へ来いよ 結婚しよう」 そしてめでたく マリ
月の満ち欠けの様に 止まない雨は無いように 心というモノは 死ぬまで永遠に揺れる 幸せでも不安を探し 不幸でも安心を探す それはきっと幸せだから 強くなるのかな 不幸だからこそ喜びが 理解できるのかな 「君はどうしていつも イライラしているんだい?」 「怖いんだよ」 「何が?」 「こんな事は何時までも続かない」 「それはそうかもしれないけど わざわざ今それを不安に思う 必要は無いんじゃないかい?」 「そうなんだけど なんかさぁ 貧乏だったけど 昔の方が生き生きと
取り留めもなく 歩き出した 狭い狭い場所を 世界は自分と共に終わるのだと 自分は世界から隔離されるのだと 社会は荒廃し 真面目な奴は貧乏クジを引く 荒れ果てた街にはまともな人間はいない まともな人間は何処に消えたのだ 空は黄土色に 雲は土色に 薄明るいが太陽の気配を感じない 誰かに教えてもらった 昔地球は温暖化というものが進み どこかのクソ先進国が中心になって 硫黄の粉を世界中に撒き散らしたと それが大気圏ギリギリの所に留まり 粉が落ちてこな
電車に乗って吊革につかまって 立っていると 目の前の座席で本を読んでいた おじいさんが 「大丈夫ですよ」 そう声かけてきた 私はなんだこのじいさん と思った だから無視をしたし おじいさんの隣のおばさんは 私の顔と横にいるおじいさんを 交互に見た そりゃそうだろうとも 場所を移りたかった しかし混んでいて 動きが取れない おじいさんはというと また静かに本を読みはじめていた まるで何事も無かったかのように 私の存在も無かったかのように まぁそれならそれでいいさ しかしまだ
ビートルズの歌詞を勝手にショートストーリー 高い 高い 塀に囲まれていると時々 天使に会ったりする 「外に遊びに出ておいでよ」 そんなもの無理に決まってるじゃないか 「新しい1日を迎えよう 太陽は昇り 空は青く とってもいれいだよ きっと君はキレイに違いない」 俺に言っているのではないのかもしれない 塀の向こう側に見えるのは ノルウェートウヒの上の方 雪が積もり まるでクリスマスツリーのようだ さぁその下は その下なんて 知りやしない 思い出すのは よく似た
いつも いつも ニコニコして 「ありがとう」 ばかり言っている人がいる 最初は皆んなから好かれる いつも いつも プリプリして 怒って ばかりいる人がいる 最初は皆んなから敬遠される しかし なぜだか 「ありがとう」 の人は飽きられた それどころか ちょっとした事で 皆んなから 嫌われてしまった 怒っている人は 仲間が増えている ちょっとした事で 皆んなから 実はええ奴扱いを受けている 「ありがとう」の人は それでも 「あ
少女は本を読んでいた 知らない間に眠ってしまっていたようだ 眼が覚めると砂漠にいた 遠くに山が見える 目の前にはサボテンと巨大な蟻塚 そして金属でできた円筒形のもの それらがそこかしこに 何処なのかしら 立ち上がり散策してみた すると向こうから 大きな耳の男がやってきた なんでしょう あれは 近付いて来たので円筒形のものの陰に隠れた 耳の男はロボットだった ガシガシ歩いて来て そのまま ガシガシ歩いて行った 少女は耳の男の後をつけた 気付
私は生まれてしまった これで死ぬまで生きていなければならない 死は恐怖である しかし生まれた以上 必ずやってくる 生まれてから死ぬまでの期間が長い人 短い人 無駄に過ごした人 充実した人 苦しんだ人 苦しめた人 楽しんだ人 楽しまされた人 どういう訳で私は生まれたのかい そんなものには理由は無い ただ漠然と生まれただけだ 価値のある人間か否かは 人々が決めてくれる そしてその人々も同様である 「なぁなぁ お前って大きゅうなったら何になるん?」 「俺かぁ 俺は仮面ライダー
先生 先生の事が 大嫌いです そういう紙切れを 女子生徒に手渡された こういうのを貰うと 逆に意識をしてしまいますね 理由も書かず ただ 大嫌い だと 今週はまだ後二回は僕の授業 あるんだけどなぁ それから7年後 生徒たちの同窓会に 担任でも無いのに 呼んでもらえた そこには 大嫌い子ちゃんも居た 他の生徒たちとは 本当に和気あいあいとお話しできたのだが 僕も人間 どうにも意識してしまう 二次会ではカラオケだった カラオケには担任である山下先生と参加したが
私は此処に 倒れている 路面が濡れている 私は横を向いている チラリとアスファルトを見ると 自分から 何かが流れ出しているのが分かる 私はサオリ 何でもない 普通の社会人だ 旅行関係の専門学校に通ったけど 就職したのは プラスチックの容器を製造している会社 面接では 前向きな事を言っていたけど そんな業界には全く興味がない 社会人になるために必死なだけだった 大手では無く 小さな会社でも無く 業界でも中くらいの会社 そこのメインの事業部でもなく プラスチックのOEMを
浜辺でブタに出会った 浜辺にある地下の モグラの喫茶店で 出会ったんだ そのブタは ブタなのに とっても痩せていた 大丈夫なんやろか? でも ブタは元気なのだそうだ そうなのか 僕のブタの概念が 間違っていたのだな それから数年して また ブタに再会したよ そしたら ブタは 僕の知っている いわゆるブタな感じの ブタになっていたよ ブタが言うには ブタな方が 「一所懸命に見えるだろ?」 という理屈だった よく分からない それ以来 僕はよく ブタと行動を共にした
待って 待って下さい はい? あなたは誰ですか 私はあなたの影ですよ あなたもうちょっとで 私を置いていくところでしたよ そんなバカな 影って絶対に僕から 離れるわけ無いじゃないか それがね ここではそうでも無いのですよ うっかりすると あなたと私は離れ離れになってしまう まさか そのまさかなのですよ でもどうして ここはね 自分の気持ちとリンクしやすい 場所なんです だから周りの人 大切な人に対して 当たり前になり あぐらをかいてしまったりしたら 知らず知ら
ロケットランチャーが飛んできた ロケットランチャーのロケットではなく ロケットランチャー自体が飛んできたわけだ 何をやっているのだ だからこんなパーティーには参加したくなかったのだ でもロケーションは良い スゴく開放感のあるビルだ 一階はカフェとフリースペースになっているのだな 二階はヘアサロンと古本屋 そして三階は雑貨屋 開放感満載 なんだか分からないけれども 著名な方も沢山来ているようだ 人が流動的に出入りしている 誰かが誰かを紹介したり されたり そんな中 ふざけた
これはあくまでも個人的なとても偏った考えのもと書かれた文章である。 人間はそもそも悪人である。 闇の中から生まれ、最初に泣き喚く。 泣くのだ。 決して笑って生まれてこない。 不安で仕方がないのだと思う。 そして両親に育てられながら徐々に喜びや楽しみなどの感情も知り学び形成される。 しかし根底にあるのは、怒りや苦しみや悲しみなどの闇があっての感情。 宇宙を想像してみて下さい。 人間も宇宙の一部です。 暗闇の中に星は瞬く。 決してその逆ではない。 しかも最近では
これはまだ下書きの途中であるので未完成である それ故に読む必要も無いし評価する必要もない 最新鋭のロボットができた 皆が憧れる 皆が欲しがる 最高のロボット ビジュアルも美しく 人間と見紛うほどだ 買い手が好きな人たちの情報を集約し 理想なロボットが生み出された しかし そのデータ量は莫大で すぐにバグを起こす おまけに充電容量を食いまくり およそ10分程度しか持たない おおよそ製品化にはほど遠い 10年後ライム社は起動し続けてロボット自身がエネルギーを生み出
そう年末のあの日に突然それはやってきた 当たり前に居るであろう人が 当たり前では無くなり もうこの先二度と会うことは叶わない まだ死ぬには早い お別れ 「ヤマさん ハマベくんが亡くなった」 僕は耳を疑った なんで? 「なんで?」 「脳やと思う 今日葬儀があるらしいんよ 来れる?」 僕はその時 大阪に帰省しており後輩夫婦の家に泊まっていた 本来であればこの後お寿司を食べに行く予定だったのだが 後輩たちには事情を話して急ぎ葬儀場に向かった もちろん礼服など手元に