記事一覧
【感情という足かせ】
月の満ち欠けの様に
止まない雨は無いように
心というモノは
死ぬまで永遠に揺れる
幸せでも不安を探し
不幸でも安心を探す
それはきっと幸せだから
強くなるのかな
不幸だからこそ喜びが
理解できるのかな
「君はどうしていつも
イライラしているんだい?」
「怖いんだよ」
「何が?」
「こんな事は何時までも続かない」
「それはそうかもしれないけど
わざわざ今それを不安に思う
必要は無いんじゃな
【レモンはどんな夢を見るのか】
取り留めもなく
歩き出した
狭い狭い場所を
世界は自分と共に終わるのだと
自分は世界から隔離されるのだと
社会は荒廃し
真面目な奴は貧乏クジを引く
荒れ果てた街にはまともな人間はいない
まともな人間は何処に消えたのだ
空は黄土色に
雲は土色に
薄明るいが太陽の気配を感じない
誰かに教えてもらった
昔地球は温暖化というものが進み
どこかのクソ先進国が中心になって
硫黄の
【ありがとう】 過去作品
いつも
いつも
ニコニコして
「ありがとう」
ばかり言っている人がいる
最初は皆んなから好かれる
いつも
いつも
プリプリして
怒って
ばかりいる人がいる
最初は皆んなから敬遠される
しかし
なぜだか
「ありがとう」
の人は飽きられた
それどころか
ちょっとした事で
皆んなから
嫌われてしまった
怒っている人は
仲間が増えている
ちょっとした事で
皆ん
【仮面ライダー】8年前の過去作品
私は生まれてしまった
これで死ぬまで生きていなければならない
死は恐怖である
しかし生まれた以上
必ずやってくる
生まれてから死ぬまでの期間が長い人
短い人
無駄に過ごした人
充実した人
苦しんだ人
苦しめた人
楽しんだ人
楽しまされた人
どういう訳で私は生まれたのかい
そんなものには理由は無い
ただ漠然と生まれただけだ
価値のある人間か否かは
人々が決めてくれる
そしてその人々も同様である
【大嫌い】#過去作ナンバー無し
先生
先生の事が
大嫌いです
そういう紙切れを
女子生徒に手渡された
こういうのを貰うと
逆に意識をしてしまいますね
理由も書かず
ただ
大嫌い
だと
今週はまだ後二回は僕の授業
あるんだけどなぁ
それから7年後
生徒たちの同窓会に
担任でも無いのに
呼んでもらえた
そこには
大嫌い子ちゃんも居た
他の生徒たちとは
本当に和気あいあいとお話しできたのだが
僕も人間
どうにも意識し
【リズム】 #1002
私は此処に
倒れている
路面が濡れている
私は横を向いている
チラリとアスファルトを見ると
自分から
何かが流れ出しているのが分かる
私はサオリ
何でもない
普通の社会人だ
旅行関係の専門学校に通ったけど
就職したのは
プラスチックの容器を製造している会社
面接では
前向きな事を言っていたけど
そんな業界には全く興味がない
社会人になるために必死なだけだった
大手では無く
小さな会社でも無く
【ブタ】 #1001
浜辺でブタに出会った
浜辺にある地下の
モグラの喫茶店で
出会ったんだ
そのブタは
ブタなのに
とっても痩せていた
大丈夫なんやろか?
でも
ブタは元気なのだそうだ
そうなのか
僕のブタの概念が
間違っていたのだな
それから数年して
また
ブタに再会したよ
そしたら
ブタは
僕の知っている
いわゆるブタな感じの
ブタになっていたよ
ブタが言うには
ブタな方が
「一所懸命に見えるだろ?」
【何億光年】#000
ロケットランチャーが飛んできた
ロケットランチャーのロケットではなく
ロケットランチャー自体が飛んできたわけだ
何をやっているのだ
だからこんなパーティーには参加したくなかったのだ
でもロケーションは良い
スゴく開放感のあるビルだ
一階はカフェとフリースペースになっているのだな
二階はヘアサロンと古本屋
そして三階は雑貨屋
開放感満載
なんだか分からないけれども
著名な方も沢山来ているようだ
人
【ハマベと僕】 #1000
そう年末のあの日に突然それはやってきた
当たり前に居るであろう人が
当たり前では無くなり
もうこの先二度と会うことは叶わない
まだ死ぬには早い
お別れ
「ヤマさん
ハマベくんが亡くなった」
僕は耳を疑った
なんで?
「なんで?」
「脳やと思う
今日葬儀があるらしいんよ
来れる?」
僕はその時
大阪に帰省しており後輩夫婦の家に泊まっていた
本来であればこの後お寿司を食べに行く予定だっ