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田舎暮らし考察シリーズ

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兵庫県北部の移住相談員として、地方で起業する若者として、そして東京からのUターン者として田舎暮らしについて様々な角度から考察します。
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#エッセイ

過疎地域の教育の未来と塾事情

過疎地域の教育の未来と塾事情

2017年春に数学塾を開業しました。塾長のオカサカ(@okasakaR)です。
場所は兵庫県の端の端、ご多分にもれず過疎と少子化に嘆く地域、新温泉町。

(ちなみに「新温泉町」は「人口減少」で韻を踏めます。)

そんな田舎町で開塾した私ですが、
田舎の教育事情について思うことがあるのでつらつらと書いていきます。
特に田舎の教育事情を考えている方には考える種になるかなと。

目次
・商売エリアと筆者

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「世界を細かくアレンジできない田舎」への違和感

「世界を細かくアレンジできない田舎」への違和感

twitterでこの投稿が多くの共感を得ていて、モヤモヤ。

よくわかる。ステレオタイプな意見でよくわかる。だから共感を集めるのもわかります。

ただ、同意はしたくない。

概ね同意せざるを得ない感じではあるんだけれども、地方都市を画一的に表現しているのが嫌だ。

この方自身が東京志向だから、自分の欲求が東京にあって、自分の世界を東京で細かくアレンジできるだけ。

地方志向であれば、東京でアレンジ

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「地域に受け入れられる」は移住前に判断できる

「地域に受け入れられる」は移住前に判断できる

移住の心配ゴトの代表格に「地域に受け入れられるか」という問題がある。

外から来た人を排除する文化じゃないのか
ゴミ出しすらさせてもらえないんじゃないか
草刈りを手伝わなければ村八分になるのか
変な噂を広められるんじゃないか

多くの人にとって、受け入れられるかどうかは地域選択の大きなハードルとなっている。

移住相談員をしている自分も受け入れる文化・環境があるかどうかは大切な要素だと思っている。

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田舎暮らしにある豊かじゃない暮らし

田舎暮らしにある豊かじゃない暮らし

自分で選択する生活が豊かな暮らし

選択していなければ豊かじゃないと、僕は思う。

都市部のイメージとして、朝から晩まで会社で働いて自分の時間を持てず、ただそこにあるものを消費しながら生きているとよく言われる。
一方で田舎暮らしでは、残業もあまりせず、美しい夕陽を見て、子どもとの時間をしっかりと取れるような生活がイメージされる。

でも田舎にだって、
朝から晩まで会社で働いて自分の時間を持てず、た

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「関係人口」イベント参加レポ

「関係人口」イベント参加レポ

兵庫県北部”但馬地域”で移住相談員をしているオカサカです。
まちづくりがライフワークです。

一昨年くらいから「関係人口」という言葉が囁かれはじめ、H30年度から本格的に総務省のお達しで市町が動き出す。そんな流れが移住界隈にあります。
僕自身も昨年から「関わりやすそうな人」を意識して移住イベントのゲスト選定等を行ってきました。

先日、但馬で「関係人口×豊岡劇場 トークイベント」があったので、参加

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地元を離れる高校生に贈る言葉

地元を離れる高校生に贈る言葉

豊岡を離れる高校生へ。
豊岡市がこの時期に行う素敵な取り組み、知ってますよね?

コウノトリの野生復帰プロジェクトで有名な豊岡市。
兵庫県北部の片田舎にあり、例に違わず人口減少に直面しています。
この地域では高校卒業を機に卒業生の約8割が地域外へ出ていきます。
当然、地域にとってこの流出はかなりの痛手です。

でも、豊岡市は地元を離れる君たちを応援しています。
その名も「わかもの巣立ち応援プロジェ

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